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e-bikeであふれる笑顔!! コナステイ伊豆長岡×e-bike Watch「e-bike試乗会」レポート
2021年1月13日 07:30
昨年末の12月12日・13日の2日間、コナステイ伊豆長岡とコラボしたe-bike Watch初となる「e-bike試乗会」が開催されました。コナステイ伊豆長岡を拠点に、e-bike Watchがセレクトした5ブランドのクロスバイクタイプe-bikeでガイドツアーへ。感染症対策を考慮し、少人数でのグループツアーとなりましたが、予想以上に参加希望者が多く、ガイドさんの数も増やし、時間差出発で回数も増やすことになりました。参加者のみなさんが笑顔で楽しむ姿と、興味があるゆえの豊富な知識にも驚かされました。
人気の快速系e-bikeを乗り比べ
新型コロナウイルスの影響でイベントが軒並み中止となり、興味がありながらもe-bikeを試乗できなかった読者の方に少しでも体験してもらうべく、年の最後に無料で試乗会を開催。さらに、今回は乗りやすいクロスバイクタイプe-bikeの乗り比べが可能で、特性や乗り味の違いなどを感じてもらうことが目的です。e-bikeが試乗できる機会はありますが、複数の車種を乗り比べられる機会は貴重ですね。
試乗会に用意されたe-bikeは、コラテック「E-POWER SHAPE PT500」、スペシャライズド「TURBO VADO SL」、ミヤタ「CRUISE」、BESV「JF1」、ジャイアント「ESCAPE RX-E+」「ESCAPE RX W-E+」の5ブランド6車種。さらに、会場のコナステイ伊豆長岡では、e-MTBのトレック「Rail 9.7」やe-bike部・スタパ齋藤氏の愛車であるターン「Vektron S10」カスタマイズ車、清水氏のe-bike専用ライト装着&カスタマイズのコラテック「E-POWER SHAPE PT500」なども展示され、希望者はガイドツアー前後に試乗可能という贅沢な時間を過ごしていました。
経験に合わせてショート(10km)とロング(20km)2種類のコース設定
ガイドツアーは、初心者向けのショートコース(約12km)と経験者向けのロングコース(20km)の2種類を用意。コナステイ伊豆長岡でもガイドを務めるロードレースの元プロ選手・平塚 吉光さんが、このイベントのために用意してくれた特別コースです。
初心者でもe-bikeのアシストをたっぷり実感でき、経験者には上りだけでなく、長距離を走る際のメリットやデメリットも感じられるように設定してくれました。そして、参加者が増えたこともあり、平塚さんも会員である一般社団法人 日本サイクリングガイド協会(JCGA)の理事長・渋井 亮太郎さんをはじめ、プロのガイドさんが先頭と最後尾で走ってくれるので、安心してe-bikeの魅力を体験できるツアーとなりました。別記事でご紹介しますが、前日には日本サイクリングガイド協会の講習を兼ねて、車体の特性を把握しながら、丁寧にコースをチェックしてくれていたそうです。
参加者の体格に合わせてサドルの高さを調整してもらい、初心者には自転車の基本的な乗り方や操作方法も丁寧にレクチャー。ヘルメットのかぶり方、e-bikeの操作方法、ハンドサインなど、安心して走れる準備を整えていよいよ出発です。
実際に筆者も両方のコースを取材同行で走らせてもらいました。どちらのコースもe-bike用に設定されているだけあって、走りごたえがありながらもe-bikeの魅力を実感できるものでした。ショートコースは短いながらも激坂があって、通常のクロスバイクではかなり厳しい斜度。ロングコースでは長く続く坂もありました。実は平塚さんが選手時代にトレーニングに使っていたコースを元にしているそうで、e-bikeでなければ途中で心が折れてしまいそうなコースです。また、乗り比べる試乗がメインではありますが、美しい富士山が味わえるようなポイントも用意されていました。参加者のみなさんは道中で見事な富士山や景色を撮影。上り切った後は絶景の中を下って行くダウンヒルも満喫できました。
気持ちいいコースを満喫した後は、お腹が空きます。そこで家電 Watchでも人気の「BRUNO(ブルーノ)」のホットサンドメーカーが大活躍し、参加者には焼きたてアツアツのホットサンドがふるまわれました。ホットサンドメーカーの使用方法もシンプルで時間もかからず、具材も用意されているので、セルフで体験する人やおかわりを自ら焼く人も。
ホットサンドとコーヒー、コナステイ伊豆長岡の中庭の雰囲気ある焚火で、下って冷えた体を温めながら、ツアーや乗り比べたe-bikeの会話を楽しんでいました。e-bikeに興味のある参加者たちはあっという間に仲良くなり、平塚さんやガイドさん、e-bike Watch編集部へのe-bikeに関する質問も飛び交い、非常に楽しんでいたのが印象的でした。
参加者の最年長は70歳の男性で、最年少は30歳の女性。初めてe-bikeに乗ったという人から、すでにe-bikeを所有している人、普段からロングライドを楽しんでいる人まで、さまざまな参加者が集いました。幅広い年齢層でしたが、何よりもe-bikeに興味津々という点はみんな共通。いろいろ乗り比べた後だけに、e-bike談義が弾みます。伊豆周辺だけでなく、横浜や埼玉、千葉など、なかには東京(それも筆者の自宅近所)から自走で来たという強者もいたりして、みんな驚いていました。
日本でもさまざまなメーカーが参入するe-bike市場。搭載するドライブユニットもシマノやボッシュ、ヤマハにジャイアント、スペシャライズドなど、個性的なモデルが増えています。とはいえ、ドライブユニットの特性を一気に体験できるのはやはり貴重な機会で、それぞれのアシスト特性の違いなど、会話が盛り上がります。参加者それぞれに好みがあって、評価が一様でないのもおもしろい点です。日ごろ乗っている自転車や走り方の違いによって評価が異なるのも、筆者としても勉強になりました。
不安と期待が入り混じった初開催のe-bike試乗会でしたが、今後もイベントを開催できたり、各地でこうしたイベントが増えることを願います。個人的にもe-MTBの乗り比べもおもしろそうだと思います。