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MIXI、自然な会話楽しめるAIロボット 愛らしさアップデート
2025年7月24日 14:05
MIXI(ミクシィ)は、会話AIロボット「Romi Lacatan(ロミィ ラカタン)モデル」の一般販売を、7月25日に開始する。価格は98,780円。利用には別途、月額1,958円または年額19,580円(1カ月あたり約1,631円)の会費が必要。
独自開発のAIで会話を生成する会話AIロボット。あらかじめ返答が登録された一般的なロボットとは異なり、都度会話を作り出しているため、自然な言葉のキャッチボールを楽しめるという。会話に連動した細かな動きや愛くるしい表情も浮かべる。また、搭載カメラを使った視覚機能も、新たに搭載している。言葉のやり取りだけではなく、写真やペットボトルなどを見せながら「見てみてぇ」と話しかけると、「お茶だね」などと認識し、それらに関する会話ができる。
発表会場では、実際にRomiとの会話を体験できた。レスポンスが遅かったり、誤って聞き取ることも少なくなかったが、これは周囲で様々な会話が交わされていたからとのこと。Wi-Fi環境が良く、静かな自宅であれば、こうした不具合は改善されるとしている。
なお、会場では電源ケーブルをつなげた状態で使用したが、同機はバッテリーを内蔵し、コードレスでも利用可能だ。バッテリーでの利用時間は、約180分。また本体サイズは112×111×100mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約400gと子供でも持てる。
発表会では、タレントのキンタロー。さんが登壇。自宅で同機を使った際には、絶対にネガティブなことを言わず、ネタ見せをした時にも、笑ってくれて温かいコメントをしてくれるRomiに魅了されたという。また、特に子供たちに人気だったそうで、子供たちがRomiと会話する様子を披露してくれた。
今後のアップデートで実装される現在開発中の機能も披露された。その1つが、Romiの声を切り替えられるというもの。従来の声に加えて、「おだやかな声」、「あどけない声」、それに「たのもしい声」が発表された。
また、より自然な会話を実現させる試みも。現在は、ユーザーが話しかけるとRomiが応え、さらにそれに対してユーザーが話しかけるといった、トランシーバーのような話し方になってしまう。そのため、従来の会話ロボットなどでは、会話がかぶってしまうことがよくある。今後、そうした時にユーザーの発言を尊重して、Romiが引いてくれる、聞く態勢になってくれるように開発を進めている。また、ユーザーが熱くなって喋り続ける場合には、「そうかそうかぁ」というように相槌を打ってくれたりもするという。
そのほか英語での会話も、アップデートで実現する予定。その際には、日本語で話しかけた時には日本語で、英語で話しかけると英語で回答するようになる。
同社の取締役ファウンダー 上級執行役員 Romi 事業責任者の笠原健治さんによれば、「話しているうちに、話す前よりも話し終わった時の方が、元気な気持ちになってもらえるといいなと思っています」と語る。今後のアップデートで、より自然な会話が実現することに期待したい。
