家電ミニレビュー
大好きなアイス毎日量産する方法。私はニトリで見つけました
2025年7月25日 08:05
いよいよ夏本番。アイスのおいしい季節がやってきました! 筆者は冬でもアイス派で、一年中食べていますが、やっぱり夏の暑い日に食べるアイスは格別。いつも以上に消費が激しくなります。
けれど、そんなアイス大好き人間にとって悩ましいのが、夏の「アイス溶けちゃう」問題。スーパーから買って帰り、いざ冷凍庫にしまおうと手に取ると、ちょっと柔らかい……。冷やし直したら食感が妙になって、ショックだったことって、ありませんか?
買い物用の保冷バッグを買えばいいんだけど、きちんとした機能を求めると、ちょっとゴツくて見た目が微妙だったり、値段も高かったり。そうして気づけば、我が家の冷凍庫は保冷剤だらけになっていました。
もう保冷剤は増やしたくない。でも、やっぱりアイスは食べたい。しかもちゃんと良い状態で。
そう思っていたら、先日ニトリで“いいもの”を見つけました。ニトリの「コードレスコンパクトアイスクリームメーカー」です。
名前の通り「コードレス」で「コンパクト」なのが魅力。おかげでとっても使いやすく、毎日気軽にアイス作りを楽しめています。価格は3,990円でした。
アイスを溶かしたくないなら、作っちゃえばいいじゃん
アイスクリームメーカーが「コードレス」である魅力。そのままの意味で、本体には電源コードがついていません。
たいていの家電は、本体に直接電源コードがついていて、使う時はコンセントに電源を挿し、コードの長さの範囲内で作業しますよね。
もちろん十分な長さがあって、作業に問題はないけれど、コードの生えている向きに合わせて配置しないといけなかったり、家のコンセントの位置によっては、狭いスペースで妙な体勢になったり。そういうちょっとした不満があると、徐々に面倒になって、使わなくなるんですよね。
このアイスクリームメーカーなら、そんな不満は一切なし! キッチンのどこでも使えるし、作業スペースが狭ければ、リビングでやってもいい。コードレスならではの自由度の高さが、とても便利です。
もちろん、充電は必須。「作ろうと思ったら電池がない!」なんてことにならないためにも、使う前に電池残量を確認して、定期的に充電はしておきましょう。
ちなみに、電源ボタンをちょっと長めに1回押せば、%表示でバッテリー残量がわかります。私の場合は、ほぼ毎日使うのと、アイスが作れないなんて惨劇は絶対にお断りだったので、自然と充電チェックするように。特にそれが手間に感じることもありませんでした。
そして、本体の「コンパクト」なサイズ感も魅力。どれだけコンパクトかと言うと、ペットボトルとまではいきませんが、少し大きめの水筒みたいなサイズ感。高さも20cm程度なので、ちょっとしたスペースに収納できちゃいます。
材料を混ぜる役割を担う本体(上部)と、材料を入れる保冷容器(下部)の2つに分かれていて、下部の保冷容器は、使用前に冷凍庫で冷やす必要があります。
実際に毎日使っていると、棚などに収納するのは本体部分のみ。食材を混ぜるためのパーツ(パドル)は取り外しできるので、収納時はよりコンパクトになるんです。これなら置く場所に困ることはなさそうですよね。
自宅で“手作りアイス”、はじめました
早速、ニトリのアイスクリームメーカーを使って、初のアイス作りをやってみることに。まずは、バニラアイスを作ってみることにしました。
バニラやチョコチップ、抹茶など、いくつかの代表的なアイスの作り方は、説明書と付属のレシピ集に記載されています。まずは基本にならって作ってから、オリジナルの調合を工夫して試していくのがおすすめです。
食材を準備して、まずはボウルで全て混ぜ合わせます。
【食材】
・卵黄 1個
・生クリーム 90ml
・砂糖 30g
・牛乳 70ml
・バニラエッセンス 数滴
分量は目安とのこと。容器内にあるMAXラインを超えないようにさえすれば、好みで調節してOKだそうです
混ぜ終わったら、そのままアイスを作りはじめても良いのですが、混ぜ合わせた後に再度、材料を冷やすことが推奨されています。材料そのものが冷たければ冷たいほど、アイスとして固まりやすくなるんだそう。
今回はレシピにあるように、1時間ほど冷やしてみました。実際、時間を置いて冷やし直す間に、砂糖の粒も溶けてくれるので、材料をしっかり混ぜ合わせるためのメリットもあると思いました。
冷やしておいた保冷容器に材料を投入したら、本体にパドルをはめ込み、フタをするように保冷容器に装着します。本体、保冷容器ともに、凹凸が6ヶ所ついているので、これが合うようにして取り付ければ、かちゃっとはまるので、特に回したりせずでOKです。
次に、電源ボタンを2度押しして回転時間のタイマー設定をします。1度押しで「5」=約5分回転、2度押しで「15」=約15分回転。タイマー設定はこの2パターンです。
ちなみに、2度押しして「15」に設定したいときは、「ポチ、ポチ」ではなく、「カチカチッ」みたいなスピード感で、わりと素早く押さないといけないので、注意したいところ。
タイマーをセットしたら、あとはアイスの完成を待つだけ。楽しみでワクワクしていた私は、ついでに、材料を混ぜたボウルなどの洗い物も済ませちゃいました。いつもなら後回しにするところ、アイスの力は偉大です。
ピーッという音が3回鳴ったら運転停止の合図。できあがりはというと、アイス! というよりは、ジェラート? のような感じでしょうか。レシピにも「できあがってすぐ食べると滑らかな食感」と書かれていますが、ちょっと柔らかな状態でした。
ちなみに、調理するときは室内は25℃以下の環境で。でかがりが柔らかすぎる時は、家の冷房環境も多少影響しているかもしれません。
スプーンですくうと、上の方はより柔らかく、底の方がしっかりめに固まっています。レシピには「耐冷性のあるカップに入れて数時間冷凍するとカップアイスができる」とも記載されているので、仕上がりの差はあれど、できたては基本柔らかめなのでしょう。さらに冷凍をして固めた方が、アイスらしいアイスになりそうですね。
私はというと、ここで再度、冷凍庫にて冷やし固めることにしました。そうしてできあがったのが、冒頭の写真のバニラアイス。
想像以上にいい感じ! 完成品はミルク感もあって味わい深く、最近選ぶことの減っていたバニラの魅力を再確認できました。
エスプレッソを作ってアフォガート風にしても、めちゃくちゃおいしかったので、おすすめです。コーヒー好きの私としては、どうしても作りたかった一品。エスプレッソマシンを持っている方はぜひ、作ってみてほしいです。
私とマスクメロン。あの味を目指した3日間
さて、もちろんバニラも十分おいしかったのですが、どうせなら、一番好きなアイスを作りたい。
そこで私の愛する、「31(サーティーワン)のマスクメロン」味を目指してチャレンジしてみました!
「31のマスクメロン」って、不動の人気を誇っていますよね。私も子供の頃からこよなく愛し、未だに選び続けている、大好きな味です。調べてみると、主な成分は「乳製品」「砂糖」「水飴」「香料」といったところ。
今回は、かき氷用シロップ「メロン味」、カルピス原液「芳醇メロン」、そして製菓材料の「マスクメロン香料」と、3つのパターンで試しました。
まずは、かき氷用シロップ「メロン味」。かき氷用シロップというと、実は全部味同じ説がありますが、これが思っていた以上に成功でした!
なんといっても、色の出方がいい! めちゃくちゃマスクメロンじゃん……。各材料は、付属レシピにあった「抹茶アイスクリーム」の分量を参考に、シロップのほかに、生クリーム、牛乳、砂糖は分量を減らして、水飴を多めに使う感じにしてみました。ただ、シロップが液体なぶん、できたてはだいぶ柔らかめ。1時間ほど冷凍させてみたけれど、それでも溶けやすかったので、3時間くらいは冷やした方がいいかもしれません。
続いて、カルピス原液「芳醇メロン」。これはちょっと味の方向性が変わって、井村屋さんの「メロンボール」を彷彿とさせる仕上がりになりました! 「メロンボール」も大好きなので、全然あり!
こちらは、色味がだいぶ薄くなったのと、また液状の材料を使うことで、やっぱり柔らかな仕上がりに。しかも、この時はだいぶ溶けやすくなっていたので、最終的にシェイクのように飲み干しました。材料の配分の問題かもしれないので、工夫の余地ありです。
最後は、「マスクメロン香料」。バニラエッセンスのようなもので、色は全くありませんが、数滴で強い香りを放っています。着色料の代わりに、かき氷シロップを少々使い、水飴の分量を増やすなど、そのほかの材料バランスも調整して作ってみました。
できあがりはというと、ちょっと柔らかいけれど、色も香りもめちゃくちゃマスクメロン感! これは期待できます。
完成後に1時間半ほど冷凍してから、お皿に出して味わうことに。もうちょっと冷凍してもよかったのは否めないけれど、味はだいぶ近づけられた気がします! 食感が滑らかで、あっという間に食べ終わっちゃいました。おいしかった〜!
正直、1個300円のアイスを買うのと比べたら、初期投資はかかりますが、これから毎日31のマスクメロン風アイスが食べられると思ったら、最終的にはお得になる。私はそう信じています。
洗いやすくて便利。清潔に使えるのがうれしい
ニトリのアイスクリームメーカーは、洗いやすいのも推したいポイントです。
まず、材料を混ぜ合わせるパドル部分。最初に紹介したように取り外しできるパーツなので、単体でしっかり洗うことができます。
冷却部分は結構口が大きいので、奥の方まで手を入れられます。おかげで、スポンジでしっかり隅まで洗えてうれしい。取れない汚れがいつまでも残るなんてことはなさそうです。
洗う時に注意したいパーツは、本体(上の部分)。完全防水ではないようなので、アイスを作り終えて外した時、内側にアイスがついていたら、濡れた布巾などで拭き取るのが良さそう。
なお、アイス作りの途中で食材を投入できるように、食材追加口という穴が開いているのですが、ここは汚れた時は水を流して洗ってOKです。
ちなみに、食材追加口は、粘度の高い食材を入れると、故障の原因になる可能性があるそうなので要注意。汚れも落としにくいですしね。今回使ったような水飴や、ハチミツなどの材料は、後入れ禁止と覚えましょう。
準備はそれなりにかかる。けど、私の生活にはピッタリかな
さて、楽しいアイス作りですが、実際には色々と事前準備が必要です。
前述したように、材料を入れる保冷容器は、「使用前に冷凍庫(-18℃から-30℃の環境)で冷やす必要」があります。冷やす時間は12時間程度。アイスを作り始めるまでに、半日必要です。
「長すぎる! 」と思ったかもしれません。確かにそう。
アイスクリームメーカーにはこういった事前に冷却するタイプと、冷却不要でそのまま作れるタイプがあって、後者の方がトータルで考えれば時間は早いです。でも、大型サイズだったり、手軽さには欠けるかと思います。
事前冷却タイプは、冷やす時間は必要だけれど、ニトリのアイスクリームメーカーなら、材料を混ぜてアイスにしていく工程は15分程度で済みますし、すぐ食べられるメリットは大きいと思います。
それに、急激に本体部分を冷やす大きな駆動力が要らないからこそ、「コードレス」で「コンパクト」にできたわけで、「収納しやすさ」や「手軽さ」を選ぶなら、やっぱりこちらがおすすめです。
また、材料を混ぜたら再度、1時間以上冷やしたり、できあがった後もしっかり固めるためにさらに冷凍したり……と、まあなんやかんや、「15分で完成」ではありませんでした。
ただ、個人的には「別にこれでいいかな」と思っています。
私が最もよくアイスを食べるのは、夕食後のリラックスタイム。なので、究極そこまでに作れていればいいんですよね。だから、夕食作りを始める前に、材料を混ぜて冷やしておき、調理中かご飯を食べる前にアイス作りをして、冷凍しておく。そして、夕食後に「そろそろかな」と、作ったアイスを食べる。そんな使い方が、私の生活にはピッタリでした。
何より、ちょっとくらい手間でも、アイスを自分で好きに作れるって、こんなに楽しいことだったのか! と感動しました。
毎日が楽しくなるアイスクリームメーカー、この夏大活躍の予感です。




























