e-bike試乗レビュー
河口湖でe-bikeフィッシングを体験!! 相性良すぎてすっかりハマりそう
2021年7月16日 08:00
ん? んんん? そうだ、そうに違いない!!! 思いついたのは、e-bikeでサイクリングしつつ釣りをしたら、ヒッジョーに楽しいのではないか、ということでした。名付けてe-bikeフィッシング♪
ちなみに、e-bikeとは主にスポーツタイプの電動アシスト自転車のこと。スポーツ走行に向く車体に、同じくスポーツ走行向けのドライブユニット(電動アシスト機構)が装備されています。スポーツ走行対応のドライブユニットは、高ケイデンス対応でレスポンスにも優れており、例えばシマノSTEPSシリーズなどがそれにあたります。
さて、今年の春先に花見しつつ釣りもしつつ焚き火もしつつのe-bikeサイクリングをしましたが、特にe-bikeと釣りは相性がいいと感じました。釣り道具を携えてのサイクリングがかなり現実的だったからです。
サイクリングと釣りの両方が好きな筆者ですが、考えてみたらサイクリングとフィッシングって両立できるアクティビティなんですよね。例えば湖畔をサイクリングして「このあたりは釣れそう」と思ったら、ちょっとフィッシング。釣れないようならサイクリングで湖畔巡り。そして、また釣れそうな場所を見つけたらフィッシング。サイクリングとフィッシングの楽しさを両取りできます。
あと現実問題として、釣りって必ず釣れるわけじゃないんですよね。湖でオカッパリのルアー釣りをすると「今日はいくらやってもノーフィッシュ」って日もある……いや筆者の場合アリガチ(下手)。そんな日でもe-bikeがあれば「じゃあ気分を変えてサイクリングを!!!」と方針転換して楽しめるワケです。
もうひとつ、e-bikeで湖周辺など釣り場の移動をすれば、荷物をたっぷり携行しても体力を温存できます。湖の反対側への移動もラク。自転車ですから良さそうなポイントにも気軽に立ち寄れます。ラクなのに柔軟に行動できるe-bikeは、釣りに使う乗り物として非常に便利だと思うんですよね。
ということで、さっそく決行!!! e-bikeでGOフィッシング!!!
シマノの高級ギアでe-bikeフィッシング
ん~どこへ行こう? そうだ、久しぶりに富士五湖の河口湖(かわぐちこ)でバスフィッシングをしよう。河口湖はバス釣りのメッカだし、湖畔の道路はよく整備されていて景色もいいから、e-bikeフィッシングにピッタリ。
じゃあ道具を……あっ!!! 手持ちのバスフィッシング用のロッド(竿)は、長いワンピースロッドばかりだ。これだと自転車に積めナ~イ。それに自転車に積めるようなロッドの知識もナ~イ。そこでシマノに「e-bikeフィッシングに向くバスロッドってどんなのですか?」と質問してみたところ、とんとん拍子で↓こ~んなセットを貸してくれることに♪
ハァ~高級釣り具ぅ~♪ これらのセットに共通するのは、ロッドが5ピースであること。継竿で、5つに分解できるんですね。なので短くして携行できる。仕舞寸法は「ポイズンアルティマ 266L-5」は48cm、「スコーピオン 2651R-5」が47.6cmです。これならe-bikeのリアキャリアに積んだり、あるいはバックパックに入れたりできます。
ちなみに、こういった携帯に便利な仕舞寸法が短いロッドのことを「パックロッド」とか「モバイルロッド」といいます。近年ではこういった継竿の性能が格段に上がり、また、仕舞寸法が60cm以下だと「航空機への機内持ち込みが可能」ということもあり、人気があるジャンルだそうです。釣竿の機内持ち込みについては国交省の「機内持込・お預け手荷物における危険物について」を参照してください。
さて、これらの釣り道具をe-bikeのリアバッグに入れて携行します。↓こんな感じ。
走って釣って、走って食べて、e-bikeでのハイランドレイク巡りは楽しいっ♪
とある土曜日の朝、河口湖に到着してさっそくe-bikeフィッシング開始です。道路にはサイクリストがちらほら、湖畔には釣り人が、湖上にはボート釣りの人もいます。筆者は自転車用ヘルメットをかぶったアングラーですが、どんな感じでe-bikeフィッシングをしたのか、写真と説明文で見てみましょう。
西湖を1周しつつe-bikeフィッシング!! デザートもあるョ!!
e-bikeサイクリングは楽しいし、昼食も美味しくいただいて大満足。これでフィッシングも成果があればサイコーなんだけどな~。ということで、釣果を期待し、河口湖の西隣にある西湖(さいこ)へ行ってみることにしました。西湖はバスフィッシングでも知られる湖です。
河口湖西端から西湖東端までは、約1.6kmの道のり。すぐ近くですが、100mくらい上るヒルクライムとなります。でもe-bikeなら余裕。以下に、西湖にてのe-bikeフィッシングの様子を写真と説明文で見ていきましょう。
e-bikeフィッシングにハマりそう♪
といった感じのe-bikeフィッシング。残念ながら魚は釣れませんでしたが、アクティビティとしてはヒッジョーに楽しいことがわかりました。何よりも「楽しく自由に動き回れる」というのが痛快ですし、「満足度が高い」という実感もあります。
例えばクルマ移動だと駐車場のことがありますし、徒歩だと長距離を移動しつつあちこち寄るのは難しい。あるいは人力自転車だとそれなりに体力を消耗します。河口湖1周17kmと西湖1周10kmの合計27kmを走ってさらに釣りも……となると、なかなかたいへん。
でもe-bikeなら、河口湖と西湖を1周しつつ各釣りポイントを釣り歩けてしまう。そうしてもあまり疲れませんし、思うがままに釣りポイントを回れます。さらにポイントからポイントまでの移動は爽快なサイクリングとなり、いい気分で自然を満喫したり観光を楽しんだりできます。釣りをしたり走ったり自然を感じたり観光したり。ひとつのアクティビティでさまざまな体験ができる。この濃密さが大きな満足感となりました。素晴らしい。
というわけで、またe-bikeフィッシングを楽しみたいと思った次第です。河口湖・西湖e-bikeフィッシングから帰宅した途端、次のどんな場所を走ってどんな釣りをしようか? 想像を膨らませている筆者なのでした。