ニュース
LIXIL、面倒な窓ふき掃除をロボットに任せるHOBOT販売 夏に新機種も
2025年6月6日 16:05
LIXILは、自動窓掃除ロボット「HOBOT」の日本国内の総代理店として4月2日より事業を開始した。4製品の販売しているほか、今夏には新モデルを発売する予定。報道関係者に向けて、実際の窓でどのように掃除するかの実動デモを披露した。
窓を含む住宅設備を展開するLIXILは、2021年10月からHOBOTシリーズの販売をLIXILストアで開始しており、一時品薄状態になるほど人気となった。同社のTOSTEMブランドの目指す方向性に合致しているといった点から、本格的な展開をスタートし、HOBOTの日本国内の総代理店として事業を開始することとなった。
HOBOTは、2010年に台湾で設立したHOBOT Technologyにより開発。40カ国以上で窓掃除ロボットの販売実績がある。LIXILは、公式通販サイト「LIXILストア」のほか、Amazonや楽天市場など各種ECサイトでも展開する。
LIXILが総代理店として家電に取り組む理由について、LIXIL HOUSING TECHNOLOGY デバイス事業部 SCM部 D2C事業推進室の泉賢太朗 室長は「私たちは窓のメーカー。面倒な窓掃除の悩みを解決して、日本の四季を、きれいな窓から見ていただきたいという思いからスタートしました」と説明。
自動窓掃除ロボット自体はメーカーがまだ多くないが、HOBOTがこれまで米国ラスベガスのテクノロジー展示会「CES」で受賞してきたことなどにも触れ、窓だけではなく壁やタイルなど様々な場所の掃除にも対応する点を紹介。年末の大掃除だけでなく、花粉や黄砂などが気になる時もすぐキレイにできるという。
LIXILによると、住宅の窓製品は、より部屋を広く見せるために高さのあるモデルがトレンドとのこと。こうした窓は上まで人の手が届きにくいこともあり、よりラクに掃除できる解決策の一つとしてHOBOTを提案。今後は窓製品と組み合わせた販売についても、検討していく。
円形モップの「HOBOT-R3」など4製品
LIXILが扱うHOBOT製品は全4機種で、2つの円形モップが回転する「HOBOT-388」(33,800円)や「HOBOT-R3」(41,220円)、スクエア型の「HOBOT-2S」(39,420円)、「HOBOT-S6 Pro」(53,800円)がある。ただし、HOBOT-388は在庫限りで販売終了となる。
このうち代表的なモデル「HOBOT-R3」は、回転式パッドの強力な洗浄により、しつこい汚れにも対応。センサーが感知して、移動しながら洗浄液を噴霧して掃除。洗浄液をまんべんなく行き渡らせながら動く。
特に花粉や砂埃など、いつの間にかたまってしまいやすい汚れ対策として利用でき、頻繁に人の手で磨かなくても清潔さを保ち、自然光をしっかり部屋にとりいれられるのもメリット。高い窓でも手が届きにくい場所まで移動しながら掃除。腰をかがめなくても下まで拭ける。
水拭きと乾拭きの両方に対応し、水拭きモードでは、左右の超音波式スプレーノズルから洗剤を微細化して噴霧して拭くことで、汚れを取り除く。
清掃範囲を自動認識でき、AIシステムで窓の端や障害物を自動で感知。一般的な掃き出し窓一面なら、約4分程で掃除が完了するという。
なお、窓ガラス以外にも使用可能で、大理石や、曇りガラス、タイル(目地幅5㎜以内推奨)などに対応する。
重量は930gと軽く、片手でも持ち運びやすくなっている。本体スイッチをONにすると吸引モーターが作動、そのままピタッと窓に吸着させると掃除を開始。
操作は付属のリモコンや専用アプリから行なえる。基本的な掃除は自動で任せられるが、アプリを使えばより細かな指定なども可能になる。