e-bike試乗レビュー
人見知りでも大丈夫! e-bikeガイドツアーで新たな発見と出会い、趣味の楽しさが広がる
2019年12月19日 00:00
どーも、e-bike部の清水です。現在、e-bike大賞の投票&アンケート実施中ですが、途中経過を見ていると予想以上にe-bikeを購入された人が多くて驚いています。メーカーの人間ではないですけど、非常に嬉しいです!! ありがとうございます!! その一方で「興味はあるけど、まだじっくり試乗できてないんだよな……」という人も多いのではないでしょうか。試乗コースが短かったり、イベントが雨で流れたり、近所でなかなか開催されない……等々。
そんな人たちには、e-bikeのガイドツアーに参加することをオススメしたいです。e-bikeに初めて乗ると、「おお、すごい!!」とアシストの自然なパワフルさにまず驚くと思いますが、ある程度のロングライドで坂を上ったりすると、さらなる感動や発見があります。e-bike部のロケでも「あの坂上ったら絶景待ってそうじゃない?」みたいな会話が頻繁にあります。特にガイドツアーはe-bikeの登坂能力を実感してもらうために、ルートに激坂などが組み込まれているケースが多く、「ここを上ってきたのか」「こんな景色が見られるのか」ときっと感動するはずです。
一人では参加しにくいな……と感じる人もいるかもしれません。私も人見知りなので、気持ちはよーーくわかります。ですが、他の参加者もe-bikeに興味があるので、すぐに仲良くなって盛り上がるケースを多数見てきました。また、ガイドがいるためにe-bikeの気になるアレコレを直接質問できるメリットもあります。ということで、今回は11月中旬に同行してきたガイドツアーを例に、e-bikeガイドツアーの魅力をご紹介したいと思います。
e-bike×フィッシングをテーマにしたガイドツアー
e-bike Watchで「シマノ」といえば、ドライブユニットをはじめ自転車用パーツでお馴染みですが、釣り好きにとっては釣具のトップブランドしても有名です。そんなシマノが直営で運営する施設がシマノスクエア。スタパ齋藤氏大興奮のレポート記事にもありますが、自転車や釣りに関するライフスタイル提案をしており、いろいろなテーマで定期的にイベントも開催しています。
そんなシマノスクエアが主催したガイドツアーが、「E-バイクフィッシング ~奥河内トラウト編~」。e-bikeと釣りの組み合わせは初の試みだそうで、自転車好き&釣り好きには垂涎ものの企画です。奈良県と大阪府との境目にある金剛山への登山客で賑わう南海電鉄・河内長野駅を出発し、金剛山国定公園内に流れる清流を利用したニジマス釣り堀「千早川マス釣り場」を目指します。
標高約600mの位置にありますが、山を上ってもe-bikeなので体力的に余裕があるので、ランチを食べたら釣り場でルアーフィッシングを楽しもうぜ!! あと道中もいろいろ立ち寄って行こうぜ!! という獲得標高約500m・距離26kmのガイドツアーです。ちなみに参加費は一人10,000円(釣り場料金・食事・喫茶・自転車・ヘルメット・グローブ等一式・保険・釣具一式込み)で、すぐに定員に達しキャンセル待ちになったそうです。
用意されたe-bikeは、ルイガノのミニベロタイプ「ASCENT e-sports」とクロスバイクタイプ「AVIATOR-E」。どちらもシマノSTEPSのドライブユニットを搭載しています。走行ルートは上記の写真のとおりですが、ざっくりとガイドツアーの行程を紹介しましょう。当日は9:00に集合予定でしたが、参加者のみなさんは待ちきれないのか、全員かなり早く現地に到着。自己紹介や準備体操、ブリーフィングを済ますと、さっそくスタート。
歴史を感じる高野街道を数キロ走る→気温も高めだったので服装の調節・休憩→紅葉狩り・休憩→金剛山ヒルクライム→釣り場到着・ランチ→ルアーフィッシングのセッティング→ルアー投げ練習→釣り実践→地元の人気豆腐店でスイーツ→金剛山ダウンヒル→観心寺見学・記念撮影→老舗の酒造見学・お土産購入といった感じで、「走り」以外も盛りだくさんの内容のガイドツアーです。
同行する「自転車のプロ」「釣りのプロ」のシマノスタッフも印象的で、参加者が安全かつたっぷり楽しめるように丁寧にサポート。試乗車として出回っているため車体の整備に気になる点があれば、休憩時にすかさず対応。夕方のダウンヒル時のためにウインドブレーカーの用意があったり、e-bikeに取り付ける釣り竿ケースを自作していたり。
釣りに関しても竿のセッティングや投げ方などを丁寧にレクチャーし、釣り場へ着くと狙うポイントなどをアドバイス。参加者がニジマスを釣り上げると自分のことのように喜び、お土産用に氷を入れて手際よくパッキングするなど、終始釣り場を走り回って参加者をサポート。釣り自体が初体験の参加者も気持ちよく楽しめたと思います。
どんな人が参加した? e-bikeやガイドツアーの感想は?
当日の参加者は男性3名、女性2名の計5名。関西周辺の方が中心でしたが、ロードバイクに乗っているけど以前体験したe-bikeの登坂力をもう一度味わいたい、トレイルランで膝を壊してMTBを始めてe-bikeにも興味が出てきた、通勤用にe-bikeは最適なんじゃないかと考えている、本格的に購入検討中なのでじっくり試乗したい、e-bikeがどんな乗り物なのか体験したい……等々、参加の動機も自転車歴もバラバラなメンバーでした。
スタート時にいきなり斜度のキツイ坂に突入したのですが、細い道なので順に上って行きます。「これ本当に上れるの?(笑)」なんて声もありましたが、スイスイと上って行き、さっそくe-bikeの登坂力を実感。自転車には日ごろから乗っていることもあり、その後はギアを変速したり、アシストモードを使い分けたりと、あっという間にe-bikeを乗りこなしていきます。
金剛山のヒルクライムはロードバイクのトレーニングにも使われる10kmほどの上り坂で、そこを軽々と上ってしまうとテンションも高まって、休憩時にはあっという間に仲良くなって、ランチタイムではe-bikeの話題で盛り上がっていました。こうした新しい出会いがあるのもガイドツアーの魅力でもあります。
以下は参加者に聞いたe-bikeガイドツアーを走った感想です。
「体力がないから少し置いて行かれちゃったけど、ここまで上って来られるのに驚き」
「普通の自転車なら坂を上り切るので精一杯。その後は疲れて何かをする気にはなれないけど、その先でまた違う楽しみができるのは新鮮」
「紅葉や会話を楽しみながらヒルクライムできるなんて……(驚)」
「坂がラクで楽しいのは不思議な感覚ですね。抜いてきたロードの人に“ごめんなさい”って心の中で謝りました(笑)」
「家族と一緒でも楽しめますし、貧脚の女性でも彼氏のロードに付いて行けますね」
「初めての釣りも楽しかったですけど、e-bikeでパン屋さんを巡っても楽しいかも」
「下っている時にこんな急坂を上ったんだなとあらためて実感しました。e-bikeってすごい!!」
「(ヒルクライムのコースを間違えたことを謝罪するガイドに)普通のロードバイクだったら険悪なムードになりますよ(笑)。でもe-bikeならもう一回上ればいいか、と笑って話せるのはすごいですよね!!」
「e-bikeも釣りも紅葉も楽しめて満足感がすごいです。e-bikeなら今まで行けなかった場所にどこでも行けちゃいますね!!」
新しい発見や出会いがあり、趣味の楽しさも広がる
参加者のコメントにもありますが、今まで行けなかった場所に連れて行ってくれるのがe-bike。行動範囲が広がるので、新しい発見や出会いがあり、趣味の楽しさも広がります。
カメラ片手に絶景写真を撮りに行くのもいいですし、大きな湖で釣りをする場合は釣り場の移動にも便利ですし、紅葉狩りやグルメツアーに行くのも楽しいでしょう。e-bikeで何を楽しむにしても、その際は仲間と一緒に走るとより楽しい時間になります。みんなが同じ速度で会話を楽しみながら移動できるからです。
今回のようなガイドツアーに参加することで、e-bikeの登坂能力を実感できますし、実際に購入したりレンタルした際に「○○に行ってみよう」「今度は○○を巡ってみよう」といった感じで、次々と「楽しそうなこと」が頭に浮かんでくると思います。
ちなみにe-bike部の活動をスタートした時、ロケに行く際には事前にルートを細かく調べていました。ですが、最近では「行きたい場所」「やりたいこと」だけをピックアップし、現地に向かうケースが増えました。その道中で気になるスポットがあれば、e-bikeなら気軽に立ち寄れるからです。仮に予定していたポイントに行けなくても、その代わりに新たな景色と出会えます。目的地ひとつ決めて、気の向くまま、いろいろなスポットを楽しんでいけるのもe-bikeの魅力です。
繰り返しになりますが、e-bikeをじっくり試乗したいならガイドツアーに参加するのがオススメです。ガイドのサポートがあり、e-bikeの実力をより体感できますし、参加者とワイワイ話しながら過ごす時間はとても充実した楽しい思い出になります。今回紹介したシマノスクエアのほかにも、毎年夏に開催されるシマノ・バイカーズフェスティバル、MERIDA X BASE、サイクルベースあさひ洛西口店などでもガイドツアーを実施していますので、ぜひ一度参加してはいかがでしょうか。