e-bike試乗レビュー

e-bike生活6年目へ。愛車ソロライド以外にもレンタルやトランポなど、今後も楽しみたいっ!!

e-bikeに出会ったのは2018年3月の春のこと。そして、2カ月後の5月には初めてのe-bikeを購入し、間もなくe-bike生活6年目に突入します。購入までの経緯や経験談はすでにご紹介していますが、愛車に限らずe-bikeのさまざまな楽しさにも触れてきました。いろいろな遊び方や発見がありました。

これは楽しかった! 古参がオススメするe-bike遊びとは?

RIDGE-RUNNERを皮切りに本格的にe-bike走行を堪能するようになった筆者ですが、同時にインプレス関係者が構成するe-bike部の盛り上がりもあり、この5年間で「非常に楽しいe-bike遊び」を多々経験しました。そこで、オススメの遊び方について少々書いてみます。

まず観光地巡り。e-bikeでの観光サイクリングは非常に楽しいです。徒歩と公共交通機関だと行きにくい場所へも、e-bikeならダイレクトでアクセス可能。クルマのように駐車場を気にする必要もなく、観光名所のたいていの場所には自転車置き場があります。

たとえばe-bikeでの京都観光が予想外に楽しかった。「e-bikeなら混雑を避けられる」「e-bikeなら穴場スポットを見逃さない・見つけられる」「e-bikeならラクに進めるのでより広範囲を回れる」などメリットも多々ありました。

e-bikeで桜の時期の京都を巡りました(2019年)。人気スポットは観光客でいっぱい!
でも少し裏道に入ると閑散としています。実は、観光名所ではあるものの、クルマや徒歩では訪れにくい場所なんです。しかも坂の上。人力自転車でもなかなか行く気になれないスポットですが、e-bikeなら気軽に訪れることができます
さらに裏道に入るとちょっとした林道が。オフロード走行も楽しめました
有名スポットを多々回りましたが、その間の移動は川沿いのサイクリングロードなどを利用。混雑や危険を避けてスイスイと移動できました
駐車場がないようなお店にも気軽に立ち寄れます
e-bikeはレンタルを利用。「サイクルベースあさひ洛西口店(らくさいぐちてん)」で借りました。現在でもレンタルやツアーを行なっています
e-bikeで移動しての観光地巡り、とてもイイですよ! ゼヒ!

クルマでしか行けないような観光スポットも、e-bikeだとより自由に楽しく巡ることができます。たとえば2019年の秋にe-bikeで紅葉狩りに行きましたが、紅葉が多そうな通りをルートとしてゆっくり走ると「もうサイクリング自体が全部紅葉狩り!」という感じで、高い質と密度で紅葉を楽しめました。

e-bikeで紅葉を見に行きました
トランポで移動しつつ紅葉スポットから離れた場所に駐車し、紅葉スポットへはe-bikeで向かいました。紅葉の有名なスポットには駐車場もありますが、ハイシーズンだと駐車場空き待ち渋滞ができたりしてタイヘン。でもe-bikeならスムーズに移動できます。後ろに見えるのは妙義山
碓氷湖からe-bikeで移動してめがね橋へ。めがね橋は人気の観光スポットなので、近くの駐車場は満車のことが多いです
別の日、軽井沢でe-bike紅葉サイクリング。観光スポットは整備されていて駐輪場も豊富です
こちらは雲場池
大満足の紅葉巡りとなりました。e-bikeでの移動中、街中の紅葉もたっぷり楽しめたことを思い出します

これらのe-bikeサイクリングはどれも複数人数でのライド。グループライドというわけですが、e-bikeだと「速く走れる人」と「そうでない人」の移動速度の差が出にくいので、「一部の人だけ疲れちゃう」「疲れちゃったけど気遣いでそれを言い出せない」ということがほとんどありません。速く走れない人への気遣いも緩和されますね。とてもリラックスしたグループライドができますので、観光もさらに楽しくなります

e-bikeをどこかに運んでいってのサイクリングも楽しいです。トランスポーターでe-bikeを運搬する、いわゆるトランポでのサイクリング。オイシイところだけ走れますし、自転車では行けない距離にあるエリアでのサイクリングも現実的。

キャンピングカーにe-bikeを積んでサイクリングへ。キャンピングカーやクルマなどトランスポーターは、そのままサイクリングの拠点になります
拠点としたのは富士見パノラマリゾート
富士見パノラマリゾートのMTBダウンヒルコースで遊んだり
e-bikeの充電はキャンピングカーで。このときは発電機を使用しました
拠点から足を伸ばすと収穫期で美しい信州の田園地帯が
林道を走っての峠越えも堪能しました

最近ではe-bikeレンタルも盛んになってきたので、e-bikeをレンタルしてのサイクリングもオススメです。e-bikeレンタルを行っているエリアは基本的に「走って楽しいエリア」です。手ぶらでそういったスポットへ行き、e-bikeサイクリングで観光などするのは満足度の高い遊びです。

伊豆大島でe-bikeのレンタルサービスが始まったと聞いて訪れました
伊豆大島から見た富士山。船から降りてすぐ、いきなりの絶景です
裏砂漠にあるスコリア・ロード。一部エリアでは自転車などでの走行が禁止されていません。e-MTBで走るとサイコーに楽しい!
移動中に見られた圧巻の地層切断面
e-bikeで巡ると「あそこに寄りたい」「ここを見たい」が気軽に叶い、より自由な旅を楽しめます

ちなみに現在、残念ながら伊豆大島でのe-bikeレンタルサービスは休止中のようです。ただ、フェリーにe-bikeを乗せて持ち込むことはできるようです。下記の記事ではフェリーを使ってe-bikeを三宅島に持ち込んでいますが、e-bikeを島に運搬する参考になると思います。

e-bike部のメンバーとよくトランポでのグループライドをしますが、よくよく思い返してみるとネガティブな記憶が非常に少ないのがe-bikeのグループライドかもしれません。人力自転車の場合は十分に体力がないライダーだと「キツい道のりだったけど楽しかった」「登坂が苦しかったけど楽しかった」という印象になることが少なくありません。e-bikeだと体力不足をカバーしてくれるので、「キツい道のり」「登坂が苦しい」といった部分の印象が非常に薄くなったり消えたり。結果、「e-bikeのグループライドはいつも最高に楽しい!」という幸せな思い出ばかりが残るのだと思います。

一方でe-bikeのソロライドも楽しいです。サイクリングとして制限や気遣いが必要ないので、自由気ままにどこへでも走っていくことができます。また、e-bikeなので「おもしろそうだから行ってみたけど、思いの外しんどかった」という苦難も少ない。「行ってみたらすごい坂だったけど、e-bikeだから普通に上れちゃって、意外なほど楽しかった」という経験になることが多いです。

ソロライドで富士山を見つつの富士五湖巡りをしました。湖の間はトランポで移動しています
まずは山中湖を走ります
続いて河口湖
河口湖の隣にある西湖も
精進湖にも寄りましたが、楽しんで走れるところはあまりありませんでした
最後に本栖湖へ。気軽に富士山周辺を巡りましたが、疲れたら都度休めたり、気分次第で立ち止まって写真を撮ったり、あるいは「富士五湖全部回らなくてもいいかな」と思ったら帰途につくことができたり、ソロライドならとても気軽にe-bikeサイクリングを楽しめます

e-bikeを釣りのためのモビリティとして使うのも楽しいです。クルマで釣りに行くと、駐車場がある周辺だけでしか釣り歩けませんが、e-bikeならそれ以外のスポットも自由に巡れます。釣れるとウワサの穴場エリアを身軽に釣り歩くことが可能。e-bikeなので釣り道具をけっこう積んでいてもパワフルに移動することができます。トランポしつつ、駐車場を中心により広いエリアを釣り歩くという釣り方も現実的です。

愛車RIDGE-RUNNERにバッグ類を取り付け、釣り道具一式を積み込んで“e-bikeフィッシング”です
この日は花見をしつつ焚き火もしつつ、釣りも、という感じで里川周辺を走りました
いい感じのスポットを見つけ、さっそくルアーを投入
トランポで移動し、拠点をキャンプ場としました。休憩時には焚き火を楽しんだりも
e-bikeってアウトドアアクティビティ全般と相性がいいモビリティという気がします
別の日に河口湖でe-bikeフィッシング
e-bikeなら湖の際まで行けたりします
河口湖大橋の北側、産屋ケ崎で釣り
今度はロイヤルワンドで
さらには河口湖の隣にある西湖へも。e-bikeだと徒歩やクルマだと釣り歩くのが難しいエリアまでカバーできます

ほかにもe-bikeでこう遊ぶと楽しい! ということが多々あります。疲れずに高い機動力を発揮しつつコンパクトに移動できるe-bikeは、多くのレジャーやアクティビティと相性がいい乗り物なのだと思います。

スタパ齋藤