e-bike試乗レビュー
「e-bike×キャンピングカー」で、大自然を優雅に自由に遊ぶ!!【前編】
2019年10月24日 00:00
ようやく秋らしくなってきた今日このごろ。e-bike部メンバーから「そろそろサイクリングしたいよね」的な話が出てきました。もちろん、e-bikeでのサイクリング!!
ちなみにe-bikeとは、スポーツ走行向きの電動ドライブユニットを搭載するスポーツタイプの自転車のことです。具体的には、クロスバイクやMTB、ロードバイクといったスポーツ自転車に、シマノSTEPSなどのスポーツ走行向けに開発されたドライブユニットが搭載されたもの。e-bike用のドライブユニットは、レスポンスやトルクの大きさ、それから小型・軽量といった点で、アシスト付き軽快車(シティサイクルタイプなど)とは走行感が大きく異なります。
さて、e-bikeでどこへサイクリングに行くか? 海だ山だ川だと喧々囂々で全然まとまらない相変わらずのe-bike部でしたが、誰かが「信州!」と一声。メンバーは「いいねぇ~秋の信州~」とハモりつつ同意し、長野県方面へ行くことになりました。
そこへe-bike部メンバーの難波 賢二氏が一声。「じゃあヨーロッパスタイルでe-bikeレジャーを楽しんでみませんか?」と。……ヨーロッパスタイル?
つまりはキャンピングカー(モーターホーム)を拠点としたe-bikeアクティビティだそうです。自由に移動できるキャンピングカーに一切合切まとめて積み込んで、訪れたい場所まで一気に行っちゃう。そしてキャンピングカーを拠点とし、自然の中をe-bikeで散策するもよし、ヒルクライムするもよし。ちょっとした観光や食材の買い出しなんかにもe-bikeを使う。それがイマドキのヨーロッパスタイルのe-bikeレジャーなんだそうです。その様子をちょっと写真で見てみましょう。
ヨーロッパスタイルの説明を受けると、「いいねぇ~キャンピングカーでe-bike!」と再度ハモって同意しそうになりましたが、誰かが「ていうかキャンピングカーどうすんの?」と疑問を提示。すると難波氏「ボク持ってますのでソレで行きますか? レンタルするという手もありますが」と。
まさかの隠し玉! ではありましたが、難波氏の提案に即座にすっかり乗っかるe-bike部メンバーでした。ちなみに今回使うキャンピングカーはこの写真↓とほぼ同じ車両。
という流れで「e-bike×キャンピングカー」のe-bike部活動が決定しました。難波氏は「行きますか! モーターホームe-bike活動!」「キャンピングカーならe-bikeの良さを完璧に発揮できますよ!!」「キャンピングカーとe-bikeを組み合わせない手はない!!!」と、なんかテンション高めですが……。この秋まで超多忙でキャンピングカーに全然乗れず、ようやく乗れそうで嬉しかったもよう。ともあれ、どんな活動になるのでしょう。
拠点は富士見パノラマリゾート
信州と言っても広いわけですが、今回は平地も山も楽しめるエリアとして長野県諏訪郡富士見町を選びました。キャンピングカーを駐めて拠点とする場所は、富士見パノラマリゾート。冬はスキー場として、春夏秋は登山やトレッキングやMTBアクティビティを楽しめる山岳リゾートです。
クルマでのアクセスは、八王子から約90分、横浜から約130分、静岡から約120分、名古屋から約130分。けっこう近い! ともあれ、まずは富士見パノラマリゾートを目指してゴー! その道中の様子を駆け足で写真にて見ていきましょう。
そんなこんなで富士見パノラマリゾートに到着。キャンピングカーは富士見パノラマリゾートの駐車場に駐め、そこを拠点にします。富士見パノラマリゾートには2,000台収容可能な駐車場があり、そこでマウンテンバイクやゴンドラ利用者のキャンプも認められています(一部エリアを除く)。キャンピングカーの駐車もOK。以下の写真は、キャンピングカーを富士見パノラマリゾートへ駐めた様子です。また当然ですが、キャンプ場ではないので利用する際にゴミは持ち帰りましょう。
いや~キャンピングカーって凄くイイですね♪ ナニカと快適。安楽。そして人も機材も必要なもの全部をまとめて移動できて、どこでも拠点になっちゃうので、e-bikeのトランスポーターとして考えたらサイコーです。 e-bikeは「これまで行けなかったところへ次々と行けるようになる乗り物」だと思うんですが、その魅力と可能性ががさらに拡張されます。
ただし、富士見パノラマリゾートは、シマノなど自転車関連メーカーが主催するMTBレースやサイクルイベントが行われることがあり、そういう時期は無料駐車場も混みがち。キャンプなどで駐車場を長時間使うのは遠慮すべきかもしれません。また、駐車場でキャンプなどする場合、使用不可のエリアがあることもありますので、事前に富士見パノラマリゾートへ問い合わせることをオススメします。
e-bikeで南アルプス・サイクリング! そして本格ダウンヒル!!
キャンピングカーからe-bikeを下ろしたら、さっそく走りましょう。この富士見パノラマリゾートはスキーや登山やトレッキングでも有名なスポットですが、日本最大級のMTBフィールドとしても有名。そしてこのMTBフィールドはMTBタイプのe-bikeでの走行もOKです。
ちなみにMTBやe-bikeは「Backyardgaragehouse」というショップでレンタルが可能。もちろん、ヘルメットやプロテクターなどの装備品も用意されています。e-bikeはミヤタの「RIDGE-RUNNER」が用意されており、スキルアップエリアを走って楽しむことができます(レンタルの場合はダウンヒルでの使用は不可)。
ならばソレを堪能するしかない! ということで、e-bikeを駆って秋の富士見パノラマリゾートを遊んじゃいます♪ 今回はフルサスMTBのe-bikeを持ってきました。
富士見パノラマリゾートには本格的なダウンヒルコースが整備されているとのことで、そこを走る……前に、まずは基本を練習。実はe-bike部メンバーの難波氏、ダウンヒルレース参加経験もあるガチの人。そこでe-bike部員にMTB走行の指導をお願いしました。その様子を写真でどうぞ。
一通り練習を終えたら、山頂付近までゴンドラで上がります。もちろん、人もe-bikeもゴンドラが運んでくれます。ちなみにゴンドラ山麓駅の標高は1,050mで、ゴンドラ山頂駅の標高は1,780m。一気に730mも上がってしまいます。
山頂駅付近には「山頂周回ルート」と呼ばれるMTBツーリングができる全長約10kmの道があり、その途中に湿原もあるそうです。ただし、そのルートは一般道でクルマも通行しますので、自転車での走行には交通ルールを守り十分な注意が必要です。また、山頂周回ルートにはコース案内看板などがなく、道を間違えると山の向こう側に下ってしまって自走では戻って来られないようなケースもあり得ますので、これも十分な注意が必要です。
そんな注意点はあるものの、絶好のロケーション。以下、写真でご覧ください。
山頂周回ルートをサイクリングした後は、ゴンドラ山頂駅付近のMons Diner脇道から、ダウンヒル「初級コース」で富士見パノラマリゾート駐車場近くまで下ります。富士見パノラマリゾートのダウンヒルコースは、前出のスキルアップエリアの他、初級・中級・上級があり、最長約8kmで高低差は730m。ダウンヒルコースなのでほぼ下りっぱなしです。
我々が走るのは初級コース。わりと幅広で走りやすいダートコースですが、急傾斜もあるのでスピードが出やすかったり、石や砂利や木の根もあります。漫然と走ると自転車がジャンプしてしまう箇所もあります。なので、初級コースとはいっても、MTBの扱いに慣れてから、自分で制御できるスピード内で走ることが大切。ともあれ、コースの雰囲気を写真と説明文で見てみましょう。
上の自撮り写真ですが、筆者の顔はともかく、仕事で顔をよく見る左の2名がこういう開放感のある表情を見せるのは、ちょっと珍しいかも。特に清水氏は「めちゃめちゃ楽しい!!」を連呼していました。走っているとすぐに笑顔になってしまう富士見パノラマリゾートのe-bikeサイクリング&ダウンヒル体験なのでした。