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パナソニック「くらしをアップデート」による未来の姿、人について回るロボットや手ぶらで会議できるテーブルなどを展示
2018年10月31日 18:37
パナソニックが、2018年10月30日にスタートした創業100周年記念イベント「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」では、基調講演や特別講演などのフォーラムに加えて、同社が思い描くこれからの「A Better Life, A Better World」の姿を具体的に示す総合展示会が開催されている。
暮らしをIT化するプラットフォームになる「HomeX」
まずは総合展示会場での展示から紹介しよう。
「HomeX」は、住宅設備や家電、セキュリティ用のセンサー類などをネットワークで接続することで、人々の生活に根ざした機能やサービスを提供することを目指す「くらしの総合プラットフォーム」だ。住宅などとインターネットやソフトウエア技術と連動・融合することで、これからの暮らしを常に"アップデート"することを目指すという。
展示会場では、パナソニック ホームズの都市型IoT住宅に、HomeXのプラットフォームに対応した「HomeX Display」を設置してさまざまな機能やサービスを実現するというデモを行なっていた。
人を支えてつなぐ、ロボットや小型コミューター
「歩行トレーニングロボット」は、ICカードをかざすと、その人の身体状況やトレーニング進捗状況に応じて最適なトレーニングができる。介護施設などへの導入を目指しているという。
高齢者など、外出が困難な人の斜め後ろをついて回って、荷物持ちをサポートしてくれる「パーソナルポーターロボット」も展示されていた。フタの開閉は、顔と骨格で認証して行なう。2Lペットボトルを6本まで入れられるという
こちらは、新しい移動手段として提案される「eパワートレイン」。バッテリーと駆動部、キャビンをモジュール化し、キャビンを載せ替えることでさまざまな小型電動コミューターを作れるという。無人運転のためスペースが広いことに加え、乗車中に英会話教室や健康相談などを実施し、移動時間を別の有意義な時間に充てることができるようになるという。
空港や街のアクセスビリティを向上させるロボットなど
「WHILL NEXT」は、独自の制御技術を搭載した電動車椅子。スマートフォンアプリで呼び出した後は、歩いている人や物などを避けながら、チェックインカウンターまで自動的に進んでくれる。またフロア内を自律移動するサイネージロボット「Signage HOSPI」は、すでに2018年1月から2月にかけて成田国際空港で実証実験も行なわれたという。
「NEXT100」会場では先鋭的なプロジェクトを多数展示
続いて、新規事業の創出活動のほか、パートナーとのマッチングによってオープンイノベーションをアピールする「NEXT100」の展示会場の様子を紹介しよう。
まずはパナソニックのドラム式洗濯乾燥機の中で3Dキャラクターが踊るデモが目を引いた。これは、ピクシブが提供する、3Dモデルを簡単に作成できるキャラクターメイカー「VRoid Studio(ブイロイド・スタジオ)」と、Life is Styleが提供するホログラムディスプレイ「3D Phantom(スリーディーファントム)」の両サービスがコラボした展示。
ブレスト内容の録音、検索などが行なえるため、手ぶらで参加可能な新しい会議の形を体験できる「Transparent TABLE」は、タッチディスプレイ付きの会議テーブルだ。また、「Smart 菜園's(スマートサイエンス)」プロジェクトは、完全閉鎖型植物工場の技術を生かし、街中植物工場システムの開発・検証を行なっているという。
パナソニックが、ロフトワーク、カフェ・カンパニーとともに「100年先の世界を豊かにするための実験区」として開設している、「東京渋谷ヒャクバンチ」。その展示会場で担当者が「これからの100年を楽しくしているプロジェクトならなんでも歓迎」と話していたように、いい意味で"学園祭"のような、熱気とアイデアにあふれた取り組みが紹介されていた。
未来の社会課題解決に取り組む「Game Changer Catapult」の展示
新しい技術・サービスを活用した新規事業アイデアで、未来の社会課題解決に取り組むという「Game Changer Catapult(ゲーム・チェンジャー・カタパルト)」。会場には、製品発売やサービス実現に向けて開発が進められている、さまざまなプロジェクトが展示されていた。
また「Game Changer Catapult」には、調理関連のプロジェクトもある。これらプロジェクトについては、発足のきっかけなどを、2018年8月8日の「Smart Kitchen Summit Japan(スマートキッチン・サミット・ジャパン)2018」の記事でお伝えしているので、気になる方は読んでみてほしい。