ぼくらの自由研究室

高級望遠レンズで猫を撮ってみた

サンニッパ、って知ってますか? カメラ好きの人の間で使われる「レンズの通称」です。焦点距離300mmで開放f値2.8の単焦点レンズ(35mm判用)を指しますが、キヤノンやニコンなどのメーカーが「高品位レンズの証」的に精魂込めてつくっている高級望遠レンズです。フツーに50万円以上する、プロやハイアマチュアが使うようなスゴいレンズです。

10年くらい前、何となく「サンニッパで猫とか撮ったらどうだろう?」と思って、キヤノンにサンニッパの借用をお願いしたらアッサリ貸してくれたので、サクッと猫を撮ってみたらビックリ! これまで撮れたことのないような写真がバシバシ撮れました。猫の細部までビシッと描写され、背景はキレイにボケて、あらスゴい♪ みたいな。

一応その写真を載せてみますので、ご参考までに。上手な人ならもっともっとイカシた写真が撮れると思いますがさておき、イベントやキャンペーンなどでたまにこういった「超高級レンズ」の貸し出しも行われているようです。ので、チャンスがあれば、超高級レンズでゼヒお宅の愛猫ちゃんを撮ってみてください♪

キヤノンの現行品サンニッパは「EF300mm F2.8L IS II USM」。多くの人が憧れる超高級レンズです。望遠レンズですが、最短撮影距離は2m。すぐソコにいる猫のアップ撮影にもよく向きます。※画像はキヤノンウェブサイトから抜粋
そして、メーカー希望小売価格は……ななな、ナナナナ、75万円!! しかも税抜きで、です。ちなみに実勢価格は税込で55万円前後。さすがメーカーの技術の粋を集めてつくられたレンズです!※画像はキヤノンウェブサイトから抜粋
何の工夫もなく単に撮っただけの拙宅猫「とろ」ですが、まあなんて美猫! みたいな雰囲気たっぷりで写っちゃいました
すべて絞り開放で撮っていますが、ピントが合っている部分から離れるにつれ、滑らかに美しくボケが増していきます
ピントが合った部分の解像感とそれ以外の部分のボケ味の美しさ、そのバランスが見事です
背景は生活感あふれるダンボールとか洗濯物とかなんですが、溶けるようなボケ味によって余分なモノがぜ~んぶ消えちゃいます♪
毛の一本一本までしっかり描写されています。撮影場所は、8畳程度の部屋で、窓際に猫、その反対側の壁にワタクシ、という感じ。最短撮影距離が短いので、300mmの望遠レンズでも室内撮影できちゃいます。ただ、猫の顔や上半身のアップが中心になりがちで、全身を収めるのは厳しい感じです。全身を収めるなら、もっと広い場所で撮る必要がありますな
しかし、猫って毛むくじゃらですな~。そして目はビー玉のよう。そういうアレコレをしっかり描写してくれるレンズです
撮っているうちにどんどんサンニッパが欲しくなっちゃう……のは、サンニッパを試用した誰もが言うところだそうです
超高級レンズで猫を撮るって……なんかとても贅沢ですな~。写真の上手下手はさておき、「ウチの猫の細部がここまで写るのか~」という喜びが大きかったです

※この記事はペトハピの記事(2016年9月7日掲載)を転載したものです。

ペトハピ

2015年4月にImpress Watch ペット特集としてスタート。同年10月に「ペトハピ」創刊。2017年5月にインプレスから独立し、ペトハピ株式会社として運営中。ペットとオーナーが、どのように共生し、お互いに幸せになっていくかを提案するWebメディア。

https://pet-happy.jp/

スタパ齋藤