ぼくらの自由研究室

【オッサンの保健体育】その4:自転車のオススメは?

ダイエットのために自転車を始めようと思うならコレ

 飛べないブタはただのブタ。食べないブタは? んん~~~っ「落としブタ」! どーも、銀髪ブタ野郎 瀬戸です。今日も待ち焦がれた肉の日(29日)ですな。しかもあれです、今日は肉の日であると同時にあの日でもあるのです。

 そうです、みなさんご存じ、「天下一品の日 イブイブ」!! やばいです。天一の日のことを思うと、もう、ヨダレがっ! あと2日も待ちきれませんな!!

 ちなみに今年も「天下一品祭り」では、10月1日に天下一品を食べるとラーメン無料券が、2~10日には抽選でキーホルダーかスマホスタンドがもらえます。さらに今年は10日から「天下一品後祭り」も開催!スタンプカードキャンペーンも実施するんだとか。ちなみに私ごとですが、毎年勝手に前夜祭もやってます!!

10月1日は天下一品の日です!!
今年はなんと天下一品後祭りも!!! いったい何杯食べさせる気だっっ(♪)

自転車始めるなら何を選ぶ?

 さて、今回はこの連載を読んで、やせられるなら自転車始めてみるか、なんて思ってくれている読者様のために、瀬戸流の初めての自転車選びを書いてみようかなとか思います。いえ、別に夏休みに北海道でおいしいものたらふく食べたせいで全然ダイエットに進捗がないから自転車ネタでお茶をにごそうとかそういったヨコシマな考えではまったくもって全然からっきしございませぬ。

9月頭に夏休みをとって北海道旅行♪ ジンギスカンに塩ホルモン!、ホッケにイクラ!!、さらに寿司にラーメンにメロンにソフトクリームで腹いっぱい♪ いやぁ~北海道には魔物が住んでますなっ
目に見えて太っていく銀髪のブタ。まるで千と千尋のお父さんのよう

 ワタクシはクロスバイクを買ったワケですが、ネット上で多く見られる意見は、クロスバイク買うぐらいなら、どうせすぐにもっと速い自転車が欲しくなるんだから最初からロードバイク買っておけ、という意見です。

 でもこれって、自転車でブログを書き続けられちゃうぐらいどっぷりはまった人の意見なんですよね。

 確かにワタクシも今はとってもロードバイクが欲しいですし、そういう意味では最初からロードバイクを買っておけばよかったのかもしれません。が、その上でワタクシが最初にオススメするのはやっぱりクロスバイクです

 というのも、今自分がロードバイクを欲しい理由は、今より速く、そして長い距離を走りたいからです。ってことは、今のクロスバイクよりも明らかに軽くて速いバイクが欲しい。ちょっと専門的な話になるとコンポーネントでは11速以上、重量も8~9kg台とか。そうなると少なくとも15万円以上はするロードバイクになってきます。

 じゃぁ最初から15万円以上するロードバイクを買えるかというと、やっぱりハードルが高いかなと。そのクラスだと盗難が怖いので室内保管したくなりますし、通勤・通学で気軽に持ち出したり、ちょっと出先に駐輪してお買い物したり、なんていうのもしにくいですよね。今でこそ走ることを目的に出かけられますけど、最初の頃はやっぱり自転車なんて移動の道具だと思ってますからね。隣町までラーメンを食べにでかけようとか、そんなところからスタートしています。もし盗まれるのがこわくて、気軽に出かけられない自転車だったなら、今ほどハマっていなかったかもしれません。

リサイクルショップで見つけた愛車。JAMISというアメリカのメーカーでフロントフォークがカーボン、油圧ディスクブレーキ装備と、ちょっといいグレードでした。が、あとでわかったことですが、サイズが身長164cmくらいの人向けのフレームでした(泣)

 もし将来的にロードバイクを買ったとしても、たぶん今のクロスバイクは残しておいて、近所の買い物なんかはクロスバイクで出かけるんじゃないかと思います。そういう意味でも1台目のクロスバイクは無駄にはならないかなと。

 逆に自転車にハマらなかったとしても、ロードバイクに比べると運転姿勢もラクなクロスバイクなら、普通の街乗り自転車としても使えるかなと思います。

スポーツバイクのデメリット

 ここでロードバイクやクロスバイクといったスポーツバイクのデメリットについてピックアップしてみようと思います(MTBはちょっと違います)。

・前傾姿勢がつらい
・乗り心地がわるい
・パンクしやすい
・マメなメンテナンスが必要(空気圧とか)
・値段が高い
・盗まれやすい

 でもって、この傾向がクロスバイクよりロードバイクのほうが顕著です。特に違うのがタイヤですね。ロードバイクには、より細いタイヤがついています。タイヤが細くなると転がり抵抗が減るので速く走れますが、その分タイヤの空気圧を上げる必要があるので乗り心地がわるくなります。また、高い空気圧を維持するには、マメに空気を入れる必要が出てきます。これをサボって空気圧が低くなると段差を越えた時などにパンクしやすくなります。

 また、ハンドルの高さもロードバイクのほうが低いので、より前傾姿勢がきつくなります。これは慣れの問題なんですけど、ダメな人はダメなので。

 過去にロードバイクの経験があって、この辺が大丈夫だよという人ならロードバイクでもよいと思いますが、そうでない人は比較的普通の自転車に近いクロスバイクがオススメなのです。

自転車本体以外にもお金がかかる

 自転車の整備を覚えるという意味でも最初は比較的安めのクロスバイクでいいと思います。スポーツバイクは、その性能を維持するために普通の自転車よりもマメな整備が必要です。瀬戸の場合はDIYが得意なほうなので、できる整備は自分でチャレンジしていますが、高級自転車だとそうはいかなかったかも。

 やってみると自転車は思いのほか専用工具が必要なんですね。一つ一つの工具はそれほど高くないんですが、結構な種類が必要なのでそろえていくとそれなりの出費に。他にもライトや専用の空気入れ、長距離を走るようになるとヘルメットやグローブ、インナーパンツなんかも欲しくなるし、自転車は本体以外にもお金がかかるのです。

 もちろんプロに任せるのもありですが、自分でいじれば自転車の勉強にもなりますし、最初はボロかったバイクが自分の整備で少しずつ性能がよくなっていくと、いっそう愛着がわいてきます。

 結果的には工具代や改造のための部品代を全部あわせれば、もう一台中古で買えるぐらいのお金がかかっちゃってますけど、工具はロードバイクを買っても必要なものですし、先に書いたように次に欲しいロードバイクのビジョンも明確になって、結果的には無駄のない買い物だったと思っています。

スポーツバイクは一般的な自転車とはバルブの形が違うので、それ用の空気入れが必要です
ライトはついていないので別途買う必要があります
リフレクターがあればなくてもいいですが、夜走るならテールライトもあった方がベター
ヘルメットやグローブ、あとはおしりの部分にクッションが入った自転車用のパンツなんかも
自転車専用の工具もいろいろ。クルマいじりをするので工具はひととおり持っていますが、それでもまだ足りない工具があります

改造して自分仕様のクロスバイクに

 スポーツバイクにはいろいろなパーツがそろっていて、自分の好みにカスタマイズできるのも楽しみのひとつです。ワタクシの場合、もともと小さめのフレームだったため、ステムを長いのに換えたのと、安いカーボン製ハンドルバーを見つけたので変更。カーボンハンドルは振動を吸収してくれるので、乗り心地が快適になりました。

 同様にハンドルグリップも乗り心地重視のエルゴタイプのモノに。そのあたりで乗り心地を改善したところで、摩耗していたタイヤを、ロードバイク向けの細めのものに交換。タイヤを細くすると一般的に乗り心地が固くなるので、ハンドル周りで改善した乗り心地は相殺された感じですが、細いタイヤでスピードはアップしました。

 しばらく走っていると、自分が多用するギヤが分かってくるので、それに合わせてギヤ比がクロスしたスプロケ(後ろのギヤ)に変更。自動車でクロスミッション入れるなんていったら大変ですが、自転車ならこんなことも簡単にできちゃいます。

 ホイールの玉押し(軸の部分のベアリング)調整をしようとしたところ、フロントホイールの玉押しが虫食い状態でダメになってしまっていて、しかも部品だけの交換ができなかったので、ホイールごと交換するはめに。玉押し調整ができていない状態で乗り続けるとこういうことになるので、新車でもちゃんと調整しましょうね。

 しかしここで大きな問題が……、自分のクロスバイクは、ディスクブレーキなのにリアのエンド幅が130mmというかなり特殊な仕様だったため、現在では適合する市販のホイールが存在しないことが発覚。奇跡的にオークションで適合するホイールを発見したためがんばって落札しました。でも結果的にホイールを軽量化できて、これは変化が大きかったです。

 他にもシフトワイヤーや油圧ディスクのブレーキフルード、ブレーキパッドといった消耗品もひととおり新品に換えて、今はとても快適で速い仕様になっています。

ハンドルのポストとバーをつなぐステムを長いものに変更。今は市販されていない規格の製品だったので探すのに苦労しました。後はサドルもできるだけ後方にオフセットしてフレームの小ささをごまかしています
よく見るとわかりますがハンドルバーをカーボンに変更。カーボンはしなるので手に伝わる振動が少なくなりました
グリップもエルゴタイプに。手のひら全体で支えられるので快適になります
タイヤとホイールも変更。ホイールは純正より軽くなって走り出しも高速巡航もラクになりました
タイヤはもともとついていた32cから25cという細いサイズに変更。乗り心地は硬くなりましたが、特に高速巡航時の転がり抵抗が減った感じ
スプロケと呼ばれるギヤを変更。もともと11-28Tだったものをよりクロスした12-25Tに
ズボンの裾をフロントのギヤに挟むことがあったので、バッシュガードというパーツも付けています

オススメのクロスバイクの選び方

 ではこうした経験を踏まえて皆さんにオススメする自転車はというと、リアエンド幅130mmでVブレーキのクロスバイクです。

 ちょっとややこしいのですが、コンポーネントと呼ばれる自転車のパーツ(変速機の部分など)は主にロードバイク用とマウンテンバイク(MTB)用に分けられます。クロスバイク用のコンポーネントというのはほとんどなくて、たいていのクロスバイクが、MTB用かロード用のどちらかのコンポーネントを流用したモデルになります。

 その一番の違いがリアのエンド幅。今、最も主流のロードバイクはリアのエンド幅が130mmになっています(MTBは135mm)。なので130mmのクロスバイクを買っておくと、後からロードバイク用の軽いホイールや、スピード重視のコンポーネントに簡単に交換することができるのです。

 ただしロード用のコンポーネントはMTB用と比べると高価なので、残念ながら激安クロスバイクはほとんど135mm幅です。ジャイアントやビアンキといった有名な自転車メーカーから探してください。おそらく定価では5万円以上のモデルになると思います。普通の自転車と比べると高く感じるかもしれませんが、軽さも含めてクロスバイクらしい魅力を満喫できるのもこのクラスからになると思いますので、絶対にオススメです。

 ちなみに、これがディスクブレーキ車になると、ロードバイクでも135mm幅になります。実はこれはできたばかりの規格で、これからのロードバイクはディスクブレーキがスタンダードになっていくかもしれません。ですが、まだまだ市場にある製品は130mmの非ディスクブレーキが主流ですから、今買うなら130mm幅のVブレーキのクロスバイクがオススメなのです。

写真は後輪を外した状態。リアのエンド幅とはこのリアの車軸の内側の幅のことを指します。この幅が130mmなのがロードバイク、135mmなのがMTB、ただしロードバイクでもディスクブレーキ車は135mm。瀬戸のクロスバイクはディスクブレーキなのに130mmという変態仕様、おそらくいろんな規格が決まる前にできた仕様なんでしょうね

 ワタクシの愛車はディスクブレーキ車、まぁこのディスクブレーキがかっこよくて選んだようなものです。ディスクブレーキは雨でも制動力が下がらないという部分が魅力ですが、チェーンに注油するときなどに、ちょっとでもディスクに油がつくと、途端に効かなくなったり異音が出たりするので、意外と管理が大変です。レースに出るのでもない限り、雨の中で飛ばすこともないと思うので、経験者としてVブレーキをオススメします。

 ちなみにMTBはどうかというと、悪くはないですが、ダイエットのために長距離を走るという意味では、軽くて速く走れるクロスバイクやロードバイクがよいかと思います。もしお住まいの周囲がオフロードばかりならMTBを選んでください。あとは、ダートも走れるロードバイク(シクロクロス)という自転車もありますが、今のところあまり安いモデルはないようです。

瀬戸が惹かれたディスクブレーキ。でもちょっと油汚れがついただけでも全然効かなくなるし、しかも修復が大変。ホイールもフレームも専用品が必要だし、部品もあんまり売っていないしと現時点ではあまりオススメできません

後悔しないように専門店で選ぼう

 最初は専門店で買って、ちゃんと自分のカラダの寸法にあったフレームを選び、ポジションも教えてもらうのがベストです。

 ワタクシの場合はディスクブレーキのかっこよさだけで選んでしまったため、後に専門店でフレームの小ささを指摘されました。別に小さくても乗れなくはないんですけどね、でもステムを伸ばしたりすると、やっぱり窮屈だったんだなぁと気がつきます。サイズが合っていたらもっと走りやすいのかな? とか思いながら走るのは気持ちよくないので、最初にちゃんとサイズを合わせてもらったほうが、後悔がないと思います。

 また、サドルの高さも、普通の自転車の感覚とは違います。とある一般誌に「スポーツバイクのサドルはつま先が地面につくぐらいの高さにする」と書いてありましたが、スポーツバイクのサドルの高さは、足が地面につくかどうかでは決めません。ペダルをこぎきった時、つまり足が一番伸びた時に膝が曲がっていない高さにサドルをあわせています。もちろんクロスバイクならサドルを低めにして普通の自転車感覚で乗ってもイイと思いますけどね、でも効率よく漕げるのはスポーツバイクの姿勢です。

 一方でハンドルの高さも変えられます。普通の自転車よりクロスバイクのほうが、さらにクロスバイクよりロードバイクのほうがハンドルの位置が低くて、前傾姿勢で走る形になります。この前傾姿勢というのが慣れるまではちょっと大変。

多くのスポーツバイクはハンドル高が調整できるようになっています。最初は高い位置で背筋が起き気味なポジションがラクですが、ハンドルを下げて前傾姿勢のポジションにすると空気抵抗が減って高速巡航や向かい風の時にラクになります

 前傾姿勢に慣れると、足とおしりと手の3カ所で体重を分散して乗るイメージになります。結果的にサドルは固いものでも大丈夫になります。逆に手には負担がかかるのでグローブとかが欲しくなってきます。そんな感じで人によって次に欲しいものや変えるべき場所が違ってきます。より速くとかより長い距離を走ろうと思うと、いろいろと悩みも出てきて、ワタクシの場合は周りに相談できる人もいないので、その都度ネットで調べまくったワケですが、いろいろと相談できる専門店と付き合っておけばよかったなぁと思うのです。

 普通の自転車とそんなに違うと聞くと大変そうに感じるかもしれませんが、その分、走りのよさも普通の自転車とは段違いです。立ち漕ぎしなくても力が入れられるし、ペダルに入れた力がそのまま地面に伝わってグイッと前に出る加速感、しかも転がり抵抗が少ないから、一漕ぎしただけでもスーっと走り続ける疾走感はスポーツバイクならでは。一度これに慣れてしまうともう普通のママチャリとか乗れないですね。重いしもっさりしているし遅いし。

 走って気持ちよく、いじって楽しく、ダイエットにもなるスポーツバイク、おっさんの趣味としては結構オススメですよ。

ダイエットのための運動として行っているサイクリング。きれいな景色は気分転換にもなりますし、ラジコン感覚のカスタマイズも楽しみのひとつです

瀬戸 学