ぼくらの自由研究室

猫に錠剤を飲ませるのに便利な投薬器

拙宅猫たちは今年で14歳。もう高齢なので、体調を崩したり病気になったりで、ときには投薬が必要にもなります。シマシマ猫のほうの「とろ」は錠剤を投薬中です。

錠剤を猫に飲ませるのは思ったよりタイヘン。猫がパクッと飲んでくれるわけではないので、口を開いて錠剤をポンと入れて飲ませるわけですが、これがなかなか難儀。片手で口を開け、もう一方の手で錠剤を猫の口に入れますが、猫はジッとしているわけではありません。暴れたり口を閉じようとしたり。鋭い爪で引っ掻かれたり、すご~く鋭い歯で噛まれることも。

そこで使い始めたのが投薬器。「ピルガン」とも呼ばれているようですが、注射器に似た「錠剤をペットの喉近くに送り込む道具」です。拙宅で使っているのは、ファンタジーワールドの「小さなペット用注射器&乳首 ピルガン」。

使ってみたらアラ便利! これまで四苦八苦しながら行っていた投薬が、かな~りスムーズに。引っ掻かれたり噛まれたりすることも減り、短時間で投薬が完了するので猫へのストレスも減ったようです。ともあれ、どんな感じで使える道具なのか、写真で見てみましょう。

最近、錠剤の投薬が必要になった拙宅猫「とろ」。朝と晩に投薬していますが、猫への錠剤の投薬って思ったよりタイヘンです
小さいとはいえネコ科の動物ですから、歯が超鋭い! 錠剤を指でつまんで喉の近くに入れるとき、この鋭い歯で指が傷つくことも。このあいだは、とろが口を閉じようとしていたところにうっかり親指が入ってしまい、指先が裂けて出血してしまいました
もしかしたら錠剤投薬にコレが役立つ? と思って買ってみた投薬器。ファンタジーワールドの「小さなペット用注射器&乳首 ピルガン」です
上が錠剤を投薬するための本体。下に3つ並んでいるのは、液体を飲ませるときに使うアダプターです
こんなサイズ感。全長約10.5cmで、先の細いチューブ部分は約5cmです
先端に錠剤を保持させて使います
錠剤をセットした状態。後方の緑の部分を押すと……
錠剤が前に押し出されます。これなら猫の口の奥のほうに、錠剤を送り込みやすそうです
合成写真ですが、こんな感じで使います
錠剤をホールドしたピルガンの先を、喉のやや手前に入れ、緑の部分を押します。すると錠剤が猫の喉近くに落ちるという具合。直後、猫が口を開かないように押さえ、錠剤を嚥下させます。後述のシリンジを使い、猫の口に錠剤を入れた直後に水を飲ませると、うまく錠剤を飲み込んでくれることが多いようです
ちなみに、握りかたですが、その形状から注射器のように握ってしまいがち。この握りかただとピルガン先端が動きやすく、狙いが定まりにくく、錠剤を押し出しにくいと思います
この握りかただとピルガン先端が安定し、狙いが定まりやすく、錠剤の送り出しも容易です
ピルガンの下にあるのがシリンジ。ピルガンで錠剤を猫の口の奥に落とし、すぐ猫の口を閉じ、さらに猫の口の横からシリンジで水を送り込み、その水で錠剤を飲み込ませるとスムーズだと思います

※この記事はペトハピの記事(2017年11月22日掲載)を転載したものです。

ペトハピ

2015年4月にImpress Watch ペット特集としてスタート。同年10月に「ペトハピ」創刊。2017年5月にインプレスから独立し、ペトハピ株式会社として運営中。ペットとオーナーが、どのように共生し、お互いに幸せになっていくかを提案するWebメディア。

https://pet-happy.jp/

スタパ齋藤