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電気カーペットの発熱線から出火〜NITEが電気カーペットの事故事例を発表

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、電気カーペットによる事故事例を発表した。主な事例は以下の3つ。

・電気カーペットを使用中、製品及び周辺を焼損する火災が発生。敷物を重ね敷きした上にテーブルを乗せた状態で長期間使用していたため、発熱線にテーブル脚からの局所的な負荷が加わって断線し、スパークが発生して焼損したものと考えられる。

・電気カーペットのスイッチを入れたところ、製品を焼損する火災が発生した。使用者は、製品の上に乳児用布団を常時敷き、常に「強」で使用。保温性の高いものを上に敷いていたため、局部的な過熱が生じ、被覆硬化及び発熱線が劣化して、発熱体が半断線状態になり、電源を投入時の突入電流により断線部でスパークが発生し、事故に至ったものと考えられる。

・電気カーペットを使用して就寝中、低温火傷を負った。使用者は製品のスイッチを入れたまま、翌朝まで就寝。通電した製品の上で就寝していたため、低温火傷を負ったものと考えられる。

 こうした事故を防ぐためにNITEでは、脚の細いテーブルや椅子を直接電気カーペットに置かない、布団など保温性の高いものを長時間同じ場所に乗せない、電気カーペットを就寝用に使用しないなど、取扱い時の注意事項を守り、製品を正しく使用するように呼びかけている。