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ランプに布団がかぶさって出火〜NITEが照明器具の事故事例を発表

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、照明器具による事故事例を発表した。主な事例は以下の3つ。

・センサーライトおよび周辺を焼失する火災が発生した
 製品は2灯のハロゲンランプを備えるもので、2階のベランダの手すりに設置されていた。使用者が近くに布団を干した際、布団が製品にかぶさったため、センサーが感知して点灯し、電球の熱で布団が過熱されて出火したものと考えられる。

・ダウンライトおよび周辺を焼損する火災が発生した
 製品には60W以下の電球が指定されていたが、使用者は90Wの白熱電球に交換していた。指定外の電球を取り付けたことで金属製本体が過熱し、屋内配線の被覆が溶融して、短絡したため出火に至ったものと考えられる。

樹脂製のダウンライト本体が過熱されて溶け出す様子。※NITEによる類似の過熱実験

・シーリングライトを点灯中、製品付近から発煙し、製品を焼損する火災が発生した
 製品は40W形と30W形の蛍光灯ランプを取り付けて使用する製品だったが、使用者は40W形蛍光ランプが点灯しなくなっていたにもかかわらず、30W形蛍光ランプは点灯していたため、ランプを交換せずにそのまま使用していた。40W形の蛍光ランプが寿命末期の状態にもかかわらず、使用を約5年ほど継続したことにより、40W形蛍光ランプに、点灯始動サイクルに伴う通電が繰り返されたため、安定器の巻線に過電流が流れて、レイヤショートが生じて異常発熱し、出火に至ったものと考えられる。

 こうした事故を防ぐためにNITEでは、白熱灯やハロゲンランプに可燃物を近づけない、必ず指定された電球を取り付ける、蛍光灯ランプの寿命がきたら新しいランプに交換するなど、取り扱い時の注意事項を守り、製品を正しく使用するように呼びかけている。