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食品カスで電子レンジが発火~NITEがガスコンロや電子レンジの事故事例を発表

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、ガスコンロや電子レンジの汚れによる事故事例を発表した。主な事例は以下の3つ。

・ガスコンロ(LPガス用)の点火操作を行なったところ、大きな炎が上がり、1人が頭部にやけどを負った。バーナーキャップ炎口の一部が汚れで塞がっており、点火しにくい状態で点火操作を繰り返したため、付着火により滞留していたガスが一気に燃えた。また、コンロに顔を近づけて操作したため、頭部にやけどを負ったと考えられる。

・ガスコンロのグリルを使用中、製品を焼損する火災が発生。使用者がグリル受け皿を清掃せずに使用を継続したため、受け皿に油脂が溜まって発火した可能性がある。

・電子レンジを使用中、庫内を焼損する火災が発生した。庫内の導波管カバー付近に食品カスが付着した状態で使用し続けたため、食品カスが徐々に炭化してスパークが発生し、火災に至ったと考えられる

 こうした事故を防ぐためにNITEでは、煮こぼれや油汚れはキレイに拭き取る、グリル受け皿や電子レンジの庫内はこまめに掃除するなど、取扱い時の注意事項を守り、製品を正しく使用するように呼びかけている。