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「充電ケーブル」が火事や化学やけどの原因に ~NITEが事故事例を発表

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、スマートフォンなどの充電ケーブルに関する事故事例を発表した。主な事例は以下の3つ。

・充電中のスマートフォンから異臭がし、充電ケーブルと接続部周辺が焦げ、指をやけどした。コネクター部に付着していた導電性の異物がショートして異常発熱し、外郭樹脂が溶解したと考えられる。取扱説明書には、「火災の原因となるため、外部接続端子に水やペットの尿などの液体を付着させない」旨が記載されていた。

コネクター部へ水滴を垂らすと火花が出る。NITEによる実験

・充電ケーブルを電源に接続し、コネクター側には何も接続せず放置したところ、充電ケーブルや周辺を焼損。使用者の接触などの外力により、充電ケーブルのコネクター内部にあるコネクターピンが変形。そのため、ショートやスパークが発生し、コネクター樹脂が焼損したと考えられる。

・髪を拭いたタオルを枕の上へ乗せて就寝したところ、電源に接続された充電ケーブルのコネクターがタオルの下にあり、顔に化学やけどを負った。充電ケーブルは、コネクターピンが露出した構造であったため、汗等が付着した際の電気分解により、強酸もしくは強アルカリが生成され、化学やけどに至ったと考えられる。取扱説明書には「コネクターの上に寝ない」旨が記載されていた。

焼損したコネクター例