ぷーこの家電日記

第609回

納骨のために帰省。忙しくも充実した旅だった

3連休を使って福岡に帰ってきた。といっても、土曜日の遅めの便で18時くらいに着いて、月曜日の朝9時の便で帰ってきたから、実質丸1日福岡にいただけのとんぼ返り。自分の実家はまた今度ということで、今回は義実家への帰省だった。まだ2月だというのに汗ばむほど暖かい日で、着替えの荷物がかさばらずめちゃくちゃラクだった。

今回の帰省では義父の納骨に。亡くなってからちょうど1年。暑さが和らいだ秋頃に納骨に行けたらいいねと言いながら、夫も義妹も関東在住だし、義母は認知症で施設にお世話になっているので、なかなか予定を調整できずにいて、やっとで行けることになった。

到着した日は、夫と義妹と共に夜ご飯に。正月明けに東京の我が家に遊びにきてくれたので、そんなに久しぶりな感じはなかったけれど、福岡で会うのは久しぶり。家の近くの居酒屋に行って、美味しいものをたくさん食べて飲んだ。自由な時間はあまりないけれど、それでも隙間時間を縫って我々は全力で福岡グルメを浴びるのだ(笑)。

翌朝起きて、夫はレンタカーを借りに行き、私たちはちょっと伸びた草や木の枝を片付けるために庭へ。小さなハサミじゃ埒が明かないねと、夫がレンタカーに乗って帰ってきた足でそのままホームセンターに行き、大きな剪定バサミを購入して帰ってきた。

帰ってきてからすぐに施設まで義母を迎えに行き、一緒にお墓へと向かう。久しぶりに会う義母は、また認知症が進んでいたし、歩く足もだいぶ弱っていたけれど、それでもニコニコと外出に応じてくれる。義父が亡くなってしまったことも軽く忘れていたり、同じ話を何度もしながらも、しっかり会話できるし、相変わらず陽気だった。

早めのお昼ご飯を食べ、山の上にある墓地に着いた。福岡の街が見渡せるきれいな墓地で、義父のお葬式の後に、義父と義母2人で入るために購入したところだ。最後のお別れを実感するようで、ちょっと心にくるものがあったけれど、これでいろいろ一区切りだなという気持ちも。義母も一緒に連れて行けて本当によかった。

まだ昼をまわったばかりだったので、「時間に余裕があるね! どこ連れて行こうか」なぁんて話しながら車を進めて、「あ、おばあちゃんのお墓参りも行く?」と、数年前に96歳で亡くなった義母の母が眠るお寺へ。私は行ったことがなかったんだけど、大きな大仏様がいたり五重塔があったりする結構有名な、観光客もたくさんのすごい大きなお寺だった。

お参りが終わった後にお寺のお庭を巡ったり、ご朱印をいただいたり、完全に観光って感じだったけど、天気がいい日でベンチに座ってるだけで気持ちがいい。隣のお店でソフトクリーム食べて、スーパーでお買い物して実家にみんなで帰宅。「休みの日、ちゃんと動いたらこんなにいろんなことできるんだねぇ!」とビックリ。

義妹がお茶入れたりお菓子準備したりしてる間に、「お茶飲んでて。私ちょっと遊んでくる!」と言って庭に出る。朝買った剪定バサミを使いたかったのだ(笑)。

マンション住まいの私、木が植えてある庭いじりというのが憧れであり、素で楽しかった。道路や隣の家に面するところを中心にバッサバッサ刈って、お茶飲んだ夫や妹も一緒に庭いじり。外に椅子を出して、義母は座って見学。もともと庭いじりが好きだったみたいで、やりたくてうずうずしてた(笑)。

無人となってしまった実家が久々に賑やか。きっとこんな何もない家での1日が、ものすごく思い出となって忘れられない1日になるんだろうなぁ。夕方に施設に送り届けてから、「とにかく充実した1日だったねぇ」と、前日に引き続き、3人でたくさん食べてたくさん飲んだ。そして私、疲れと飲み過ぎのためか、翌朝ひどい二日酔いで、東京に帰るのが3日間で1番つらかった。空港で食べたコシのない福岡のうどんが染みわたる。いやぁ、最終日だけ過酷だった(笑)。

正直「老後」ということをほとんど考えていなかった義両親。多分自分たちにとっての老後というのはまだまだ先だと思っていたのだと思う。ここ数年、立て続けに認知症を発症し、遠隔での介護問題に直面し、実家やら役所やら病院やらを駆け巡り、そして義父を見送り、義母の今後のことなどを考えたりしながら、いろいろな問題にぶつかる中で、それでも介護する方・される方どちらもずっと笑っていられるのは、本当にまわりに恵まれているからだなと痛感する。

密に連絡をくれる義母の友人、ケアマネージャーさんにお医者さん、看護師さんも介護士さんも、とにかく親切で親身になって助けてくれる。そして認知症になっても混乱することも怒ることもなく、人からの介助や親切を拒絶することもなく、夫家族お得意の「ま、いっかー」の精神で何でも受け入れる義母の性格がとにかく良いことにも救われる。

さらに、足並み揃えて相談も対応もできる兄妹の仲の良さが、大変な事態を乗り越えられている大きな要素だと思う。おかげで私は大変だなとか面倒だなって感情よりも、むしろいろいろある度に「こんな家族の一員になれてよかったな」なぁんて思ってしまう(夫よりも義妹と結婚したかったくらいに好き笑)。こういう日々を過ごす中で、親の介護のことだけじゃなくて、嫌でも自分たちの老後のこともめちゃくちゃ考える機会が増える。親の老後対応は、自分たちが考えておかなければいけないことの洗い出しでもあって、ある意味プレ老後準備の期間だと思う。

義妹は「娘にはさせないように準備しないと」と言うし、子供がいない我々は「成年後見制度を活用しなきゃだし、遺言書も書かなきゃ」なんて話している。ただ、真面目な話も「こんを詰めない」「暗くなりすぎない」が大事なのか、途中から「老後4人(我々&義妹夫婦)で暮らすかー!」なぁんて話で盛り上がったりして、重たい話も悲しい気持ちも酒のつまみにして楽しく飲んでいるのであります。

夏が来る前、まだうららかな春のうちに、もう一度義母と一緒にお墓参り行きたいなぁ。そして、元気だから自助に頼り切っている自分の両親にも、もっと会っておきたいなと思うのです。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。