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2本つないだ延長コードから出火~NITEが配線器具の事故事例を発表

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、延長コードやマルチタップなどの配線器具による事故事例を発表した。主な事例は以下の3つ。

・延長コード付近から出火し、周辺を焼損した。軒下で2本の延長コードをつなげて洗濯機に給電していたところ、雨水や埃の影響で延長コードをつなげた箇所にトラッキング現象(火花放電を繰り返して異常発熱)が生じ、発火したものと考えられる。

・事業所でコードリールのケーブルを巻いた状態のまま、延長コードを用いて合計30台の自動車用バッテリーを充電中、製品を焼損する火災が発生した。許容値(6A)を超える電流が、巻かれた状態のコードリールに長時間流れ、ケーブル内で蓄熱し発火に至った可能性があるという。

・遊技施設で延長コードに複数のディスプレイモニターを接続して使用中、製品及び周辺を焼損する火災が発生した。事故発生時、接続可能な最大電力(1,500W)を大きく超えて多数のディスプレイモニターを接続(最大2,160W)しており、長期間継続使用したため、延長コードの電源プラグ部が異常発熱して出火したものと考えられる。

 こうした事故を防ぐためにNITEでは、電源プラグにほこりや水が溜まらないようにし、配線器具は定められた最大消費電力を越えないよう注意するように呼びかけている。