やじうまミニレビュー
Apple Watchのランナー的な使い勝手は?
〜走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」〜
by 南井 正弘(2015/7/27 06:00)
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 第1回は、スマートウォッチとしても純粋に時計としても話題の「Apple Watch SPORT」をランナー目線で紹介していく。 |
4月24日に発売されたApple Watch。最近では周囲でも使用している人をかなり見かけるようになった。このApple Watch、時計としての機能はもちろんのこと、iPhoneとリンクさせることで通話、メールの通知やフェイスブックやインスタグラムといったSNSの通知など、日常生活を便利にしてくれる機能が満載。
さらにアクティビティというアプリは日常生活をゲーム感覚で行動的にしてくれる。ランニングにも対応しているということで、ほぼ毎日6kmを走っているランナーの筆者も興味津々だ。ということで6月1日から、実際に使い始めることになった。
メーカー名 | Apple |
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製品名 | Apple Watch Sport(42mm) |
購入場所 | アップルストア表参道 |
購入価格 | 57,410円 |
筆者が今回使ってみたのはApple Watch Sportの42mmサイズのモデル。手に取ってみると、まずその軽さに驚く。今までスイス・R社の時計を身に着けてきたから当たり前なのだが……。そしてフルオロエラストマー製のベルトはフィット感もバッチリ。これならランニングなどのスポーツ時に使用しても、動きを妨げることはないだろう。
Watchを腕に装着してランニング スタート!
最初のランではプリインストールされているワークアウトというアプリを利用したが、このアプリの操作がとても簡単。ランニング、室内ランニング、サイクリングといったプログラムから選んで走り始める。今回は屋外を走ったからランニングの項目をセレクトして、目標の距離やカロリー、時間を設定して開始の表示をタッチするだけ。
もちろん何も設定しない「フリー」という項目からスタートしてもよく、1kmごとのラップやあらかじめ設定した中間点を抜けると、バイブレーションでランナーに知らせてくれる。スクリーンを強く押すと一時停止やプログラムの終了、再開を行なうことができる表示が現れる。本体にGPSを搭載していないので、iPhoneと連動させてGPS機能を活用させたほうが距離測定は正確。だが、Apple Watch Sport単体でも、内蔵の加速度センサーで距離計測は可能だ。
iPhone連携して使ううちにApple Watch本体だけでの距離計測も正確になった
当初は他ブランドのGPSディバイスと比較して距離の差が大きかったが、何度かiPhoneを持って走った後は、かなり正確になったので、最近ではApple Watch Sportだけで走っている。
ペース練習のような本格的なトレーニングは行わず、健康維持のために走っているファンランナーやフィットネスランナーなら、iPhoneを持たず、Apple Watch Sportだけで走っても問題ないだろう。
日常使いとランニング用の時計を1つにまとめられる!
電池の持ちは一般的な使用で18時間と発表されているが、一カ月半使ってみた感想としては、それよりは確実に長い。しかしながら「フルマラソンやウルトラマラソンのような長丁場のレースに使用するか?」と聞かれたら答えは「NO」。なぜなら、かなり正確だとはいえ加速度センサーのみでの距離測定では、GPS搭載ディバイスに精度で劣るし、レース途中の電池切れの心配があるからだ。
それでも日常生活を本当に便利にしてくれる機能を満載し、日々のランニングにも充分対応するということを考えると、「これを機会に走ってみようかなぁ」とか「スマートフォンアプリを使用していたが、これからは重いスマートフォンを持って走りたくない」といったランナーには本当にオススメ。あと普段使いの時計とランニング用ウォッチを一つにまとめたいと思っているランナーにも最適だろう。