e-bike日々徒然
e-bikeのトランポに最適かも!! ルノー「グランカングー」の積載能力が凄かった
2026年2月19日 11:05
ルノーの「カングー」といえば、広い室内空間が魅力のクルマとして知られていて、自転車乗りにもトランスポーター(トランポ)として支持されています。そんな「カングー」にロングボディ仕様の「グランカングー」が登場しました。7人乗車が可能になっているのもメリットですが、e-bike Watchとして気になるのはトランポとしての性能。実際に29インチのe-MTBを積み込んで積載性をチェックしてきました。
7人乗りだけどシートは取り外し可能
「カングー」は広大な空間が特徴ですが、ミニバンや「ハイエース」などのワンボックス車とは一線を画するデザインが支持される理由。そもそもフランスでは郵便配達などの商用車として活躍している車種です。そして、本国ではボディの長い「グランカングー」もラインナップされていて、日本にも導入してほしいという声は以前からありました。
そんなニーズに応えるかたちで、今回正式に国内導入されることに。特別仕様車の「グランカングー クルール」(クルールはカラーの意味で、特別なボディカラーモデルを表す)として発売されました。ボディ長は通常の「カングー」に比べて420mm長く、ホイールベースも385mm拡大されています。
2列5人乗りの「カングー」に対して、新たに導入された「グランカングー」は3列7人乗り。全席独立のシートは個々に折りたたみ、跳ね上げが可能で2列目と3列目のシートも130mmのスライドに対応しています。コシがあってかなり座り心地が良く、2列目3列目は前列よりも視点が高くなるシアターポジションを採用しているので、ドライブ中の視界も良さそうです。
トランポとしての活用を考えると、2・3列目のシートを取り外せる点が注目です。工具を使わずに脱着が可能なので、普段は装着しておいて自転車を積むときだけ取り外すという使い方も苦にならなそう。積み込むのが1台だけなら、左側のシートだけを取り外すことで対応できるのもメリットです。
積み込みやすさは感動的
ロングボディ化に合わせてスライドドアの開口部も大きくなっています。開口幅は830mmでノーマルの「カングー」に比べて180mmの拡大。2列目・3列目のシートへのアクセスがかなりしやすい印象でした。ラゲッジスペースにアクセスするバックドアは「カングー」の特徴でもある観音開きのダブルバックドアは採用。本国仕様の「グランカングー」はハッチバックドアなのを日本導入に当たってダブルバックドア仕様としたとのこと。バックドアを開ける際に必要となるスペースが少ないというメリットもあります。
実際にe-bikeを積み込んでみると、このバックドアの開口面積の広さと床面の低さはとてもありがたいものでした。我々は数多くのクルマにe-bikeを積んできていますが、重量のあるフルサスe-MTBはフロントタイヤを持ち上げるのに結構力を使います。「グランカングー」のラゲッジスペースの床面は594mmとかなり低くなっているので、持ち上げる高さが低くてだいぶ楽です。
しかも、ちょうどタイヤが当たる部分に傾斜が付けられていたり、バンパーがウレタンでタイヤを当てても汚れを気にしなくて済むなど、積み込みにはだいぶ都合がいいのです。
シートアレンジの豊富さも、トランポとしては大きなメリットです。積み込む台数や乗る人数や荷物に合わせて、様々なアレンジが選択可能。まずは2列目シートを残して3列目だけを取り外したパターンを試してみましたが、1台だけなら2列目のシートを1つたためば余裕で積載が可能でした。
2列目のシートをすべてたためば、さらに余裕を持って積めます。ホイールが大きい29インチのe-MTBが積めるので、ほとんどのe-bikeは問題ないと考えていいでしょう。この状態で、26インチタイヤの自転車も積んでみましたが、かなり余裕があったので自転車を積むだけなら4台くらいはいけそうです。
2列目のシートを完全に外した状態にもしてみました。シートの取り付け部が多少でこぼこしていますが、基本はフラットな状態なので自転車は積みやすく、マットを敷けば車中泊も快適そうです。e-bikeを積んで車中泊旅に出掛けるというのもワクワクします。
これまで多くのクルマにe-bikeを積んで出かけてきましたが、大柄なe-MTBを2~3台積んでライダーも乗って……となると、ハイエースかキャラバンに選択肢が限られていました。そこに登場した「グランカングー」は我々にとって黒船的な存在。
今回は運転することはできませんでしたが、「カングー」は何度も乗っていて運転のしやすさや、シートの快適さは身を持って知っています。そこに高い積載性が加わった「グランカングー」は「もしかして最強のトランポかも」と思わずにはいられません。アダプティブクルーズコントロールやパーキングアシスト機能も付いているので、長距離の移動になれば、さらに快適さが増しそうです。近いうちに、これに何台かe-bikeを積み込んでライドに出かけるテストもしてみたいところです。

