やじうまミニレビュー

ランニングをライフスタイルに溶け込ませる1足!

〜走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」〜

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 第21回は、走りやすく、スタイリッシュなスニーカーをご紹介する。

 2013年に登場したアディダスのブーストフォームは、スポーツシューズ業界における旧態依然のミッドソールに関する概念を覆すことに成功したテクノロジー。高い衝撃吸収性能と反発性能を兼ね備え、トップアスリートからビギナーまで、世界中のスポーツを愛する人々に支持されることとなった。

 今回紹介するPureBOOST ZG(ピュアブースト ゼットジー)は、そんなブーストフォームを搭載したランニングシューズの最新モデル。しかもそのデザインは、カジュアルシーンからランニングシーンをシームレスにつないでくれる。

アディダス「PureBOOST ZG」
メーカー名adidas(アディダス)
製品名PureBOOST ZG
購入場所アディダス ブランドコアストア渋谷
購入価格15,120円(税込)

 従来のミッドソールから大幅に向上した衝撃吸収性能と、反発性能を誇るアディダスのブーストフォーム。初めて履いたアスリートはその抜群のクッション性に驚くはず。

 そんなブーストフォームだが昨年ウルトラブーストが発表されるまでは基本的にEVA(エトレンビニールアセテート)など他の素材と組み合わせ、50%や70%といった比率の使用が一般的で、100%で使用されることは珍しかった。だが、100%ブーストフォームを使用したこのモデルの登場で「ブーストフォーム本来の機能性が体感できる!」と大きな話題となった。

ブーストフォームを足裏側に配置したことで、この素材本来のクッション性を体感できる

 そして今春発表されたPureBOOST ZGでも足裏でしっかりとブーストフォームならではの力強いクッション性を体感できる。これまでは足裏に一番近い側にEVAの層を配することが多かったのだが、このモデルでは足のすぐ下にブーストフォームを配置。トップモデルのウルトラブーストと、あまり遜色ないレベルのクッション性を確保。そしてアウトソール部分にEVA素材を用いることで、安定性と軽量性も追求している。

アウトソールには軽量性に優れたEVA素材を使用。アスファルトやコンクリートといったオンロードにおけるグリップ性も高い

 実際に履いて走ってみると足とのフィット感が良く、かなり軽く感じる。それでいて前足部はある程度のゆとりもあるので、締め付け感とは無縁だ。走り始めて最初に感じるのは、クッション性と安定性の絶妙なミックス感。着地時のぐらつきもなく、衝撃を効率よく反発性へと変換し、前方への推進力へと変換してくれる。

 最近オンにオフにヘビーローテーションで着用しているウルトラブーストのクッショニング性能と比較すると若干劣るものの、安定性に関してはこちらのほうが上だと思う。総合的な走行性能は、最近着用したランニングシューズではトップ3に入るだろう。それほど快適に走ることができた。

 そしてPureBOOST ZGで忘れることができないのは、そのスタイリッシュなアッパーデザイン。ベーシックかつスタイリッシュなデザインは、ランニングシーンだけでなく、カジュアルシーンでもカッコよく履きこなすことができる。まさに1足のシューズがシームレスに活躍するということがいえるだろう。さらに税抜で14,000円という、求めやすい価格設定なのもポイントだ。

ゆとりのある前足部とフィット感の高い中足部のコンビネーションが印象的

南井 正弘