ニュース
パナソニック、家電を買わずに借りる食のサブスクを強化。今後は美容や家事にも
2021年12月17日 18:30
パナソニックは、食材と家電を組み合わせて提供するサブスクリプションサービス「foodable(フーダブル)」に新しく5つのコースを追加してサービス内容を拡充。12月17日より提供を開始する。月額料金はいずれも3,980円。
foodableは、2021年6月から同社が食のSNS「EATPICK」で提供しているもの。月額3,980円で最新のキッチン家電とこだわりの食材を定期的に届ける。
ごはんソムエリエが選んだ銘柄米と、銘柄米炊き分け機能を持つ炊飯器を提供する「全国ご当地米食べくらべ体験」、職人がこだわった冷凍パンとオーブントースターのビストロを組み合わせた「本格ベイクアップ体験」の4つのコースを提供中。EATPICKの会員数は2021年11月末時点で30万人、延べ500万人が利用している。
新しく追加するコースは、おうちで「初めてのパン職人体験」、おうちで「グランピング燻製体験」、おうちで「ミクソロジーBar体験」、おうちで「世界のカフェめぐり体験」、おうちで「平日夜もゆったりごはん体験」の5種類。
キッチン家電と食材だけでなく、オリジナルレシピやテーブルウェアもセットで届けられる。
さらに、利用期間に応じて料金が安くなる「長期割引サービス」も提供。より長く楽しめるサービスに進化させるという。
また、2022年春放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインの比嘉暢子を演じる女優の黒島結菜さんが、foodableの公式アンバサダーに就任。料理好きで食への関心が高いという黒島さんが発表会のゲストとして登場し、foodableで提供する家電を使ったノンアルコールカクテル作りを披露した。
パン作りや燻製など、料理を楽しくする5つの新コース
おうちで「初めてのパン職人体験」
プロの技を取り入れた「ねり」工程の採用で、生食パンから低糖質パンまで、様々なパンをおまかせでふっくら焼き上げるというホームベーカリーと、こだわりのパンミックスのセット。
パンミックスは、人気のブーランジェリー メゾンカイザーと日清製粉がパン作りに最適な粉として共同開発したパン専用粉によるプレミアム食パンミックスや、フランスパン特有の皮の香ばしさと内層の深い味わいが楽しめるプレミアムフランスパンミックスなど7種類から選んだ1品が、毎月届けられる。
初回契約時には、焼きたてのパンを手早く冷ますケーキクーラーがプレゼントされる。最低利用期間は15カ月。
・ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4(レンタル)
・食パンミックス(4斤分)7種類の中から毎月1品選択
・ケーキクーラー(初回契約時にプレゼント)
おうちで「グランピング燻製体験」
煙やにおいを気にせずに部屋で燻製が作れるスモーク&ロースターと燻製チップ、燻製用高級食材のセット。
食材は、京都「ハム工房 古都」の無添加ソーセージ、福井県敦賀漁港で水揚げ後すぐに真空パック冷凍した魚介類、横浜元町のナッツ専門店「cashew tree motomachi(カシューツリー モトマチ)」の世界各国から取り寄せた高級ナッツなど。
初回契約時に届けられるカッティングボードに盛り付けて、味の違いなどを楽しめる。最低利用期間は15カ月。
・スモーク&ロースター けむらん亭 NF-RT1000(レンタル)
・燻製用食材1セット(毎月お届け)
・燻製チップ2種類(初回契約時にプレゼント)
・カッティングボード(初回契約時にプレゼント)
おうちで「ミクソロジーBar体験」
栄養のあるコールドプレスジュースが手軽に作れる低速ジューサーと、“ミクソロジスト”の南雲主于三氏によるオリジナルミクソロジーカクテルレシピ、プロが四季に合わせて厳選した、豊洲市場の高級フルーツのセット。レシピにはノンアルコールのものもある。
ミクソロジストは、mixologist:mix(混ぜる)とologist(学者)を合わせた造語。新鮮なフルーツや野菜、ハーブ、料理の技術などを自由に駆使して作るカクテルが、ミクソロジーカクテルと呼ばれている。
最低利用期間は18カ月。
・低速ジューサー MJ-L600(レンタル)
・季節の果物:カクテル8~12杯相当(毎月)
・季節の果物に合わせたカクテルレシピ(毎月)
・カクテルツールセット3点(もれなくプレゼント)
おうちで「世界のカフェめぐり体験」
コーヒー豆をセットするだけで、プロが淹れたようなこだわりのドリップコーヒーが楽しめるというコーヒーメーカーと、コーヒー豆のセット。コーヒー豆は、産地や焙煎の異なる26種類の中から自由に選ぶ4種類が毎月届けられるほか、豆に合わせて、粗挽き・中細挽き・リッチ・マイルドなどの挽き方や淹れ方もアレンジできる。
少量の豆で、毎月種類を変えて楽しめるため、好みの味を探せる。最低利用期間は12カ月。
・沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57(レンタル)
・コーヒー豆50g×4パック(毎月)
食以外の家電にもサブスク拡大へ。黒島結菜さん「忙しい人にもおすすめ」
パナソニックのくらしアプライアンス社 松下理一社長によると、6月からスタートしたfoodableは計画の3倍以上の契約を達成したという。
新しい5コースと既存のコースを含めた計9コースは「食材とキッチン家電」がテーマだが、これにとどまらず、今後は美容や他の家事に関するサービスも提供予定。サブスクリプションを含むサービス事業で、2024年に20億円の利益を目指す。
foodableを現在利用している年齢層については、当初から「所有よりも利用」を重視するZ世代を中心に見込んでいた通り、契約者の4割は30代以下で、20代や10代もいたという。
長く利用するための施策として、長期割サービスも実施。各コースで最低利用期間の満了後も継続利用すると段階的に割引率が増え、最大25%引きとなる。
発表会のゲストには、これまで連続テレビ小説「マッサン」や「スカーレット」、大河ドラマ「花燃ゆ」などに出演し、2022年春の「ちむどんどん」でも、料理人を目指すヒロインを演じる黒島結菜さんが登場。
パナソニックがfoodableのアンバサダーに黒島さんを選んだのは、ドラマなどで“食べる表現がおいしそうに見えた”ことや、料理や食にも造詣が深いことなどが理由だという。
忙しい時期でも、自分で野菜をちぎってサラダを作るなど、簡単で栄養をとれる料理をするという黒島さんは、foodableの新しいコースについて「パンも大好き。お家で本格的なものが作れるのは魅力的。野菜や果物をゆっくりとれる時間がないのですが、それでも栄養価の高いものをとれるので、忙しい人にもおすすめできます。毎月いいものが届けられるのはありがたいです」とコメント。
エプロン姿で登場した黒島さんは、foodableの家電や食材を使って、ノンアルコールカクテル作りにも挑戦。イチゴを低速ジューサーのMJ-L600にかけたあと、レモンやココナッツウォーターなどを加えたものにバジルも添えてシェイカーを振ると、キレイなピンク色のカクテルが完成した。