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パナソニック、購入後に機能を選べるシンプルなオーブンレンジ。調理皿でこだわり料理も
2021年7月7日 13:07
パナソニックは、スマートフォンアプリで機能をカスタマイズできるIoTオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS5A」を9月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65,000円前後。
本体の機能を最小限に絞り、アプリ「キッチンポケット」や別売の調理アタッチメントで後から“自分仕様”に機能をアップデートできるのが特徴のオーブンレンジ。アプリから自分に合ったレシピのおすすめなども提案される。庫内容量は25Lで、ドアは縦開き。レンジの最高出力は1,000W。
アプリで機能を選べる「マイスペック」
「フルスペックよりマイスペック」をコンセプトに、高機能化が進むオーブンレンジのなかで、あえて機能を絞って分かりやすくすることで、ライフスタイルに合わせて使う機能を選べる製品として提案する。別売アタッチメントとの連携で機能をアップデートできるオーブンレンジは業界初としている。本体ボタンなどのデザインもシンプルに仕上げた。
なお、同じく「マイスペック」の新製品として、調理メニューを追加できるIoT対応IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」も発売する。詳細は後日公開される予定。
ハニカム形状で高火力を実現する平面ヒーターを搭載。天井が変形して庫内に熱が伝わりにくくなるのを防ぎ、効率よく高い火力を可能にしている。調理時間の目安は、ハンバーグ(4人分)が約17分、塩さば(同)が約14分、トースト2枚が約5分29秒。スイングサーチ赤外線センサーを備える。手入れのしやすいフラット構造も採用している。
新しい「スチームポット」など追加で様々な調理が可能に
基本機能としては「ごはん・おかずあたため」や「飲み物あたため」「オーブン・発酵」などのメニューを装備。
アタッチメントの一つであるグリル皿(5,500円)を購入して「キッチンポケット」アプリから操作すると、このグリル皿を使った「グリル」や「トースト」「フライあたため」の各機能が後から追加される。
このグリル皿は、から揚げやカツレツなどの揚げ物、焼き魚やハンバーグといった焼き物、トーストなどに活用できる。
もう一つのアタッチメントである新開発スチームポット「NE-US1」(6,500円)は、底面にフェライトゴムを備え、電波を吸収して発熱。600Wで6分調理した場合、無負荷時で底面は200℃以上にまで上昇するという。フライパンのように熱くなることで、水を蒸発させて食品を蒸したり、食材の底面に焼き色を付けることなどが可能になる。
フタにはステンレスを使用することでレンジの電波を中に通さず、内部は電波の影響を受けない蒸し器の状態になる。そのため、電波には適さないとされる卵料理もしやすくなっている。チルド餃子や、焼きそば、お好み焼き、ゆで卵、茶碗蒸し、プリン、蒸しケーキなど様々な蒸し料理に使える。
調理した後は、このスチームポットをそのまま食卓にのせられるのもメリット。朝食など忙しい時にも使いやすいほか、パエリアなども熱々のままテーブルで取り分けられる。
上記以外にも、アプリでは毎日の朝食や、イベント/パーティ用、健康を意識した食事、スイーツ/パンなど様々なテーマでレシピを用意している。
また、個人の志向に合わせたメニューの提案も行ない、日々の食事作りをサポート。興味のあるキーワードを選ぶとおすすめメニューが提案され、その時の自分に合った料理ができるという。よく使うメニューや設定を10個まで「お気に入り」へ登録すると、すぐに呼び出せる。
今後は他企業とのコラボメニューも配信予定。世界の食を集めたセレクトショップ「DEAN & DELUCA」が監修したメニューとして「豚肉のポルペッティーニ」や「カポナータ」といった調理に対応する。配信開始は10月頃を予定している。
キッチンになじみやすいシンプルな本体デザインも特徴。本体キー操作をダイヤルに集約し、目的の操作にアクセスしやすいUIデザインを実現。液晶画面はフルドットで、文字の配置やコントラストを見直したことで見やすさを向上させた。本体カラーはホワイト。
本体サイズは500×400×347mm(幅×奥行き×高さ)で、庫内サイズは319×350×223mm(同)、重量は14.3kg。レンジ出力は1,000W、800~150W相当。設定可能温度は、オーブンが80~250℃、発酵が35℃/40℃。レンジ/グリル/オーブンの消費電力は順に、1,420W/1,350W/1,350W。