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パナソニック、コクのあるノンカフェインコーヒーが抽出できる「全自動コーヒーメーカー」

 パナソニックは、ミル付きの全自動コーヒーメーカー「沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57」を、9月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は26,000円前後(税抜)。

沸騰浄水コーヒーメーカー「NC-A57」

 豆挽きからドリップ、ミル洗浄までを自動で行なうコーヒーメーカー。現行品の「NC-A56」は、1号機が1994年に発売され、累計で73万台を販売したロングセラー製品で、後継となる「NC-A57」では、ノンカフェイン豆抽出専用の「デカフェ豆」コースを新搭載した。

 「デカフェ」はカフェインを取り除いたコーヒー豆のことで、日本での輸入量も2000年以降で6倍弱にもなっている。カフェインレスのため、夜眠れない人や妊娠授乳期の女性も安心して楽しめる点が特徴。

 しかしカフェインを取り除く工程を経ているために、「香りが足りない」「後味が薄い」といった声があった。香りや後味の抽出は、抽出時間を長くし温度を高くすることで可能となるが、一方で雑味や渋みも抽出してしまうという課題があった。本品の「デカフェ豆」コースでは、「高温での蒸らし」と「低めの温度でゆっくり抽出する」ことで、雑味や渋みを抑えながら、コクと香りを抽出できるようにしたという。

 デカフェ豆を、通常コースとデカフェ豆コースで抽出したコーヒーを飲み比べたところ、通常コースでは苦味や雑味が目立ったが、デカフェ豆コースではすっきりとしながら深い味わいとコクが広がり、味に違いがあった。

 従来品同様に、豆の挽き・注湯・抽出・ドリップ・保温・ミル洗浄までを自動で行なう「全自動こだわりドリップ」、カルキを90%以上除去できる「沸騰浄水機能」、豆を「粗/中細」の2種類で挽き分け、ドリップを「マイルド/リッチ」の2種類で淹れ分ける機能は、引き続き搭載する。

デカフェ豆コースは「高温の蒸らし」と「低めの温度でゆっくり抽出」が特徴
デカフェ豆コース抽出のコーヒー(左)は、すっきりしながら、深い味わいとコクが広がる
豆挽きからミル洗浄までを全自動で行なう仕組み
本品のスケルトンモデル

 本体サイズは220×245×345mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3kg。消費電力は800W。カップ容量は5カップ分で670ml。カラーはブラック。