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パナソニック、業界初の自動計量する炊飯器。スマホ操作で帰宅すると炊きたて
2022年11月15日 11:47
パナソニックは、業界初となる自動計量と遠隔炊飯機能を搭載した「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」を開発。新たにスタートする数量限定の先行体験プログラム「Future Star Program」において、11月15日より応募受付を開始する。体験価格は46,000円で、体験製品の生産台数は200台。
応募受付期間は11月15日~12月25日で、製品が届くのは2023年2月下旬の予定。応募者多数の場合は抽選となる。なお、先行体験後の一般販売は未定。
米と水の計量、投入から炊飯まで任せられる炊飯器。外出先からスマートフォンで操作できるため、自分や家族の予定に合わせた炊飯が行なえる。「炊飯器が自分の生活リズムに寄り添い、時間のストレスから解放され、炊きたて、食べきりで楽しめる」点を特徴とする。少人数世帯の増加や、テレワークの増加などによる自宅での食事回数増加などを背景に企画された。2合炊きの小容量で展開する。
炊飯器本体に、2kg(13.3合)の米タンクと、600mlの水タンクを内蔵。米は無洗米専用で、あらかじめタンクに入れておき、水は帰宅後の炊飯に備えて朝などに都度入れておいて、食べたい量を設定して炊く使い方となる。
内釜は、おひつ型のデザインで、炊きたての状態で食卓に置くことも可能。内面はダイヤモンドフッ素コートで、1年保証。取り外して手入れできるのは、内釜と、おひつふたの2点。
スマホアプリ「キッチンポケット」の操作で、外出先からも炊飯をスタートできるほか、炊き上がりの時刻や量の変更、取り消しも可能なため、家を出る前に予約をしておく必要はなく、予定に合わせた柔軟な炊飯設定ができる。
炊飯量は0.5合から2合まで0.25合刻みで選べるが、保温機能は現代ではニーズが低いとの判断であえて搭載せず、「食べきる分だけ、炊きたてを食べるスタイルがお勧め」としている。
仕上がりのご飯のかたさは6段階から選択できる。通常の炊飯モード「銀シャリ」のほか、「早炊き」や「カレー用」「全がゆ」「5分がゆ」も選択可能。アプリで操作して決定/送信すると、炊き上がりまでの時間をアプリ画面で確認できる。なお、アプリだけでなく本体でも炊飯の操作が行なえる。銀シャリの炊飯時間は52~60分。
炊飯する際は、タンクに入れておいた米と水を交互に少しずつ指定量まで内釜に入れる仕組み。これは一度に米と水を指定量まで入れてしまうと、もし米の残量が少なかった場合に水分の多すぎるご飯になってしまうため。これを防ぐ目的で、米タンクの残りが指定より少なかった場合は、その量に合わせた水だけで炊くように工夫されている。なお、外出先で米の残量をチェックすることはできない。
本体サイズは17.6×33.6×33.6cm(幅×奥行き×高さ)。本体カラーはホワイト。
「マーケティング」をものづくりと一体化させる新プログラム
今回スタートする先行体験の「Future Star Program」は、発売予定の新製品をいち早く一部の人に体験してもらうことで、顧客ニーズ検証などの精度をより高めるもの。先行使用者へのヒアリングを通じて一般発売前に製品を改善するだけでなく、「どのようなマーケティング手法が効果的に響くか」を早い段階で決められるようにすることが狙いとなっている。これまで同社が培ってきた「ものづくり」だけでなく、「マーケティング」を両輪としてそろえていくことで、「新たな体験」を「日常」につなげていくためのきっかけにしていく。
プログラムに参加した人は、いち早く新製品を体験でき、その体験に基づいた声を元に、パナソニックは新たな生活価値やくらしスタイルの提供に繋げていくという。
参加者には、炊飯おすすめ情報「FSP通信」を期間限定で配信。使用前後のアンケートなどの調査に協力する形となる。アンケートに答えるとプレゼントがもらえるような特典も用意する。
同プログラムの第1弾として炊飯器を採用したのは「炊飯器市場を活性化したい」との思いがあったからだという。今後販売する製品については未定だが、様々な製品カテゴリーにおいて可能性があるとしている。