藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

ヘッドふさふさ! バスボンくんトイレブラシはふち裏汚れにしっかりリーチする

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
トイレバスボンくん抗菌 ふさふさクリーナーケース付

愛用しすぎていてレビューするのを失念してしまっている品を、ときどき「ハッ」と思い出す。山崎産業「トイレバスボンくん抗菌 ふさふさクリーナーケース付」もそのひとつである。

いや、正確にいうと我が家での先行品は「トイレバスボンくん抗菌 ふさふさクリーナー」だった。ケースのない方だ。

しかしどれくらい愛用してしまっていたのだろう、「トイレブラシは所詮消耗品」というのが筆者のモットーであったものが、2年か3年か……白状すると多分もっと長い間、使ってしまっていた。交換もせず。だって「ふさふさ」が、思いのほかヘタらなかったから……。

瑣末な話だが、ほんの先一昨日、筆者の自宅トイレを便器から壁床天井までリフォームした。

ちょうどピッタリ23年間使ったこのトイレ、約19年前に壁紙を赤子が剥き剥きし、ボロボロに、16年前には換気扇が爆音とともに故障し、そして6年前に突然便座がバキッと割れるなどといった不具合を生じさせつつ、一家5人の暮らしを心強く支えてくれていた。

しかし、3年ほど前から始まったナゾの間欠的な水漏れが、年明けよりハイスピード化。さすがに慌ててリフォームを決め実行したもので、ガビガビだった壁はまるでホテルのように美しくなり、便器は最新のフチなしに。便座もピカピカになったのだが、実はトイレットぺーパーホルダーとタオルかけ共々トイレブラシはうっかり現行のままだったのである。

とりあえずトイレブラシも替えるか。にしてもやっぱり同じものがいいな……という点に迷いはなかったのだが、そこで不意に思い出したのだ。この「トイレバスボンくん抗菌 ふさふさクリーナー」。もしかしたら、まだレビューしていなかった! と。

「バスボンくん」ラインナップについては過去数回当連載で取り上げているが、バス用も靴用もそうであるように、トイレ用も当然のごとくヘッドが「ふさふさ」である。

「トイレバスボンくん抗菌 ふさふさクリーナー」でトイレを掃除している様子

でもどうなんだ、トイレ便器に「ふさふさ」というのは? と怪訝に思われる向きもあるだろう。

その「ふさふさ」で洗うのは、うんこなんだぞ? と。しかし案ずることはない。使ってみてわかる、「ふさふさ」のすごみ。

まずこの「ふさふさ」にしてから我が家のトイレ便器のふち裏汚れは格段に育ちにくくなった。ふち裏にふわっとリーチするのだ、「ふさふさ」が。

そして「ふさふさ」は意外に洗い濯ぎやすいので、固体が引っかかる懸念も存外なかったのだ。

問題があるとすれば、流水で濯いだ後の水分が若干留まりやすい点だったが、筆者は100均の小さな鉢カバーを「トイレバスボンくん抗菌 ふさふさクリーナー」のケースに見立てていい塩梅に使っていた。そうしてこまめに便器洗いをする分には「ふさふさ」にカビが生えたりする懸念もなかった。

一方、今回購入した「トイレバスボンくん抗菌 ふさふさクリーナーケース付」の方はもともとケース付きで、このケースがなにせ秀逸なのである!

ケース付きで水が切れるのも利点

吊りタイプなので、水が切れるのだ。つまり、より強力に「ふさふさ」持続が期待できる。

ところで「ふさふさ」の良さは、洗剤がごく少量でも豊かな泡立ちに寄与する点もあって、なかなかトイレ用洗剤が無くならなかった。

水だけでも汚れが取れるという

さらに最新式の便器ではあの「ふち」が存在せず、溜まり水部分も本当に少しで、代わりにトルネードな感じの水流が節水タイプながら強力に便器内を渦巻き全てを押し流していく。

アール機構にこの「ふさふさ」ヘッドが実にフィットし、ますますの安心感を醸し出す。今後も我が家のトイレの安泰は、この「ふさふさ」に支えられ続けることだろう……。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。