やじうま大掃除ウィーク
窓拭きはもはや水洗い!? 掃除のプロに聞いたテクで窓ガラスをピカピカに
2016年12月6日 07:00
12月に入り、いよいよ大掃除シーズンの到来だ。今週の家電 Watchは「やじうま大掃除ウィーク」と題して、オススメの掃除方法を紹介していく。今年は“プロ仕様の大掃除”をテーマに、掃除のプロに大掃除のコツを聞き、実際に編集部スタッフが試してみた。
2日目となる今回は、窓まわりの大掃除方法を紹介する。
・1日目:掃除のコツ編
・2日目:窓まわり編
・3日目:洗面所編
・4日目:キッチン編
・5日目:浴室編
見てみぬフリをしていた窓をスッキリ
今回は、窓ガラスと網戸の掃除を行なった。1日目で紹介した、日本ハウスクリーニング協会理事の高橋さんによると、窓ガラスも網戸も、水でびちゃびちゃにしてから掃除をするとのこと。
これは、窓はホコリや砂などの汚れが多く、油汚れが少ないので水で洗い流せるためだという。また、ガラス用のクリーナーなどの洗剤を使うと、膜を張って跡が残りやすいため、水で十分としている。
高橋さんのオススメをもとに、購入した掃除グッズは以下の4つ。
・洗車ブラシ
・セスキの激落ちくん(アルカリ電解水 セスキ炭酸ソーダ配合)
・スクイジー
・スポンジ
メーカー名 | ハンディクラウン | レック | テラモト | 東和産業 |
---|---|---|---|---|
製品名 | 洗車ブラシ | セスキの激落ちくん 500ml | プロワイパー | バススポンジ |
実売価格 | 490円 | 382円 | 455円 | 648円 |
網戸に洗車ブラシ!? その用途は……
水でびちゃびちゃにするということで、まずは網戸掃除から行なった。網戸を掃除するときは外側から、窓を閉めて行なう。窓も一緒に水浸しになってしまうので、網戸をキレイにしてから、窓ガラスの掃除に移る。
まず使うのは、洗車ブラシ。なぜ窓の掃除に洗車ブラシ……? と思ったが、洗車ブラシは一般的なブラシよりも面が大きく、広範囲を掃除しやすい。そのため、ホコリなどを取るのにも適しているという。
網戸に洗車ブラシを当て、上から下になでてみると、ホコリが面白いほど出てくる。花粉のように目に見える形でホコリが舞うので、マスクは忘れずに付けたほうが良い。洗車ブラシが大きいため、手の届きにくい高い場所も無理なく掃除できた。
一通りホコリを取ってみると、ブラシに黒い汚れのかたまりが点々と付いている。外側から掃除をしているため、砂ぼこりなどは付いているとは思っていたが目の当たりにするとちょっとショックだ。
次にスポンジに水を含ませ、網戸を水浸しにする。網戸をびちゃびちゃにするのは、次に使うセスキを網戸全体に広げやすくするため。セスキは、洗浄力の高いアルカリ性の物質ながらも、自然素材でできており、手荒れの心配も少ないという。この時も大きめのスポンジを使うと、一度に広い範囲に水を行き渡らせられる。
ちなみに、この時点でスポンジはすでに真っ黒。普段なかなか掃除をしない場所なので、改めて汚れの付き具合に驚かされた。
今度はキレイにしたスポンジにセスキを含ませて、下から上へ拭き上げる。この工程では、網戸から汚れを浮かせているようだ。水浸し→セスキで汚れを浮かせて、最後に水拭きで絡め取る。硬く絞った雑巾で外側と内側を水拭きすると、雑巾が真っ黒に……。
しかも、単に網戸を水拭きしただけのときよりも汚れが付いていて、徹底的に掃除するにはきちんと網戸の汚れを浮かせることが大事だと感じさせられた。最初は雑巾が真っ黒になって驚いたが、繰り返し水拭きをすると汚れも付かなくなり、網戸がキレイになっていくのがわかった。
こまめに網戸を掃除していれば、何度も水拭きをする必要はない。普段から簡単にでも網戸を掃除していれば、大掃除の手間は減らせるだろう。
仕上がりにも違いが出ており、ホコリ取り→水浸し→セスキ→水拭きと工程を踏んだ方がやはりピカピカ。水拭きをしただけの網戸と比べても、よりキレイになっており、部屋の中まで明るくなった気がした。
網戸の大掃除まとめ
1.洗車ブラシで網戸のホコリを落とす
2.水を含ませたスポンジで網戸をびちゃびちゃにする
3.セスキをスポンジに含ませ、下から上へ拭き上げる
4.硬く絞った雑巾で、外側と内側を水拭き
水だけで窓ガラスをピカピカに!
網戸の掃除が終わったら窓拭きへ。まずは洗車ブラシでホコリを取る。窓ガラスはくもったような汚れがこびり付いていたので、ホコリ取りなんて意味があるのか疑問だった。しかし、実際にブラシを当ててみると、窓が少し明るくなるのがわかり、ブラシで取れる汚れも存在していた。
逆に、この工程を踏まずに水拭きなどをしてしまうと、ホコリと水が混ざって余計に汚くなってしまいそうだ。ひと手間掛けるだけで、その後の掃除に差が出てくる。このときに、ブラシでサッシもキレイにしてしまうのも良いだろう。なお、取っ手についた手垢が気になるときは、この段階でセスキ水を使って取り除いておく。
次に、窓ガラスを水浸しにする。網戸のときと同じように、スポンジに水を含ませてびちゃびちゃに。水はできるだけ多めにするのが良いとのことだ。
ある程度のホコリは取っているので、窓ガラスを水浸しにしただけで既に窓がキレイになった気がした。窓拭きというよりも、もはや窓を水洗いしている気分だった。
ここで、今回の最大のポイントとなるスクイジーの登場だ。窓がびちゃびちゃになっているうちに、スクイジーで水をかき取る。左から右へ引っ張るようにスクイジーを動かすのだが、平行ではなく斜めにして右側を少し残すのがコツだという。イメージとしては、7時5分の角度がちょうど良い。
というのも、平行に動かすと水が真下に垂れてしまうため、水滴の筋が残ってしまう。ななめにすることで水滴が右下に垂れ、最後に右側部分をまとめてスクイジーで縦に引き下げることで、拭き筋を付けずキレイに窓拭きができるという。
筆者は不器用なため、最初はなかなか水をかき取りきれず、同じ箇所に何度もスクイジーを当ててしまったのだが、そうすると拭き筋が残りやすくなる。一発でかき取った方がキレイになるので、思いっきり水を掛けてしっかりスクイジーを当てた方が仕上がりが良くなった。
コツを掴むのに時間は掛かったが、慣れると簡単だ。なにより拭き筋を残さず、水だけで窓がピカピカになるのでとても気持ち良い。フチの部分などに残った水滴は雑巾でふき取る。窓ガラスの部分は乾拭きしてしまうと跡が残りやすいので、できるだけ水滴を残さないようにしよう。
今回は外側→内側と窓拭きをした。外側の窓を拭くときは、寒さ対策も忘れずに。特に高いところに水を掛けるときは、スポンジの水を絞ると自分に掛かってくることがあるので気をつけてほしい。内側の窓を拭くときは、室内が水浸しになりやすいため、バスタオルを敷くなどの対策が必要だ。
窓ガラスの大掃除まとめ
1.洗車ブラシでホコリを落とす。ついでにサッシもキレイにする。
2.取っ手などの手垢が気になる場合はセスキ水で落としておく
3.スポンジに水を含ませ、窓ガラスをびちゃびちゃに
4.スクイジーでかき取る
5.残った水滴を雑巾でふき取る
今から大掃除の準備を!
今まではガラス用の洗剤を使って、雑巾で窓拭きをしていたが、すぐに雑巾は汚れるし、仕上がりもあまり好ましくなかった。この方法なら水でじゃぶじゃぶ洗う感覚なので気持ち良く、スクイジーで一発でキレイにできたときは達成感がある。掃除前と後の窓を比べると差は歴然で、家中すべての窓を一気に掃除したくなった。
大掃除は始めるまでは面倒だが、一度やり出すと止まらなくなる。年越しまでに終わらせるためにも、今から取り掛かることをオススメしたい。