やじうま大掃除ウィーク
重曹やクエン酸の使い分けは? 溜め込んだキッチンの汚れもエコ洗剤で一掃!!
2016年12月8日 07:30
12月に入り、いよいよ大掃除シーズンの到来だ。今週の家電 Watchは「やじうま大掃除ウィーク」と題して、オススメの掃除方法を紹介していく。今年は“プロ仕様の大掃除”をテーマに、掃除のプロに大掃除のコツを聞き、実際に編集部スタッフが試してみた。
4日目となる今回は、キッチンの大掃除方法を紹介する。
・1日目:掃除のコツ編
・2日目:窓まわり編
・3日目:洗面所編
・4日目:キッチン編
・5日目:浴室編
シンクの汚れは、重曹の研磨作用が活躍
主婦として誠に恥ずかしい話だが、わが家のキッチンはかなり汚い。料理のたびにきちんとキレイにすればいいのだろうが、仕事から帰って急いで夕食を作ったら、あとはほとんど動けない……というのが現状だ。
というわけで、この非常に汚いキッチンをお見せすることになるのだが、ここまで汚れを溜めたおかげで、エコ洗剤でこんなにキレイになるとは! という感動を味わうことができ、今では汚くてよかったと思っている(笑)。
ちなみにキッチンは、様々な種類の汚れがあるため、1日目に紹介した重曹、クエン酸、酸素系漂白剤、そしてセスキ炭酸ソーダがフルで活躍する。
では、まずはお掃除前のシンクから。ふだん食器を洗い終わって空っぽになったら、シンク用スポンジでさっと拭くだけで済ませていたため、茶色っぽい汚れがこびりついている。
こういったシンク汚れには、「粉末の重曹が効果的」と髙橋さん。重曹には研磨作用があるため、クレンザーとして汚れをこそげ落としてくれるし、食べ物などの油分による汚れを落とすのが得意だという。そこで、全体に重曹を撒き、網つきのスポンジでごしごしこすってみたら……みるみる落ちていった!!
水栓のこびりついた汚れやくすみはクエン酸が解決
これは気持ちいい! シンクがピカピカだ。こうなってくると、次に気になってくるのが、水栓まわりのくすみ。これは主に、水あかによるくすみのため、クエン酸が効果的だ。
さすが水あかに強いクエン酸パワー! あっさりと汚れを落としてくれた。そしてこの段階で、重曹とクエン酸の使い分けがなんとなく理解できた気がした。
ちなみに排水溝のぬめりには、重曹とクエン酸スプレーの合わせ技が効くという。汚れに重曹をふりかけ、そこにクエン酸をスプレーすると、化学反応で発泡し、汚れを浮かせてくれるのだ。
キッチン天板は酸素系漂白剤でワントーン明るく
続いて髙橋さんに教わったのが、人工大理石の天板をきれいにする方法。と言っても、酸素系漂白剤を塗り付けるだけだという。実は最近、天板があまりに黄ばんでいるので、ふきんやアルコールで掃除してはみたものの、ほとんど落ちなかったので、もう落ちないのかと諦めていた。しかし結果は、見違えるように真っ白になったのだ。
複雑なレンジまわりは、プラスチックヘラが大活躍
今度はレンジまわりのお掃除。正直、レンジの汚れは上表面や五徳ばかり気にしていたが、改めて操作部を見てみるとめっちゃ汚い! 主な汚れは油なので重曹が活躍するが、今回は、2日目、3日目にも使われている市販のセスキ炭酸ソーダ配合アルカリ電解水を使用した。重曹より汚れ落ち効果が高いというし、何より最初からスプレータイプになっているので便利だ。
まずはぞうきんにセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけ、表面を拭いていく。しかし汚れがこびりつきすぎていて、なかなか落ちないため、セスキを直接塗りつけて少し時間を置いてからぞうきんでふき取った。それでも落ちない汚れは、セスキをたっぷり吹きかけた網付きスポンジでふき取ると、おおかた落とすことができた。
だいぶきれいにはなったのだが、よく見るとまだすき間にホコリがたっぷり詰まっている。コンロまわりには、実にこういったすき間が多いのだ。
そこで活躍するのが、塗装や内装のときに使われることの多いプラスチックヘラだ。ホームセンターなどで購入できる。プラスチックヘラにもいろいろあるが、両端の太さが異なるタイプだと、場所によって使い分けできるのでおススメ。これにぞうきんをかぶせ、セスキを吹きかけてから、すき間に差し入れると、奥まで掃除できた。
こうして表面にこびりついた油汚れから、すき間に溜まったホコリまで、気持ちよく取り除くことができた。大満足!!
キッチン掃除はエコ洗剤の使い方をマスターするのにピッタリの場所
シンクからキッチン天板、レンジまわりまで一気に掃除したが、30分もかからなかった。慣れてくれば、もっと簡単にできるだろう。こんなに手軽に、しかもキレイになるのだったら、今度からはもっとこまめに、それこそ髙橋さんの推奨する「15分掃除」に組み込んでもよさそうだ。
またキッチン掃除と一口に言っても、実にいろいろな種類の汚れがあることが改めてわかった。そのため4つの洗剤を使い分けることになり、結果として今までいまいちピンと来なかったエコ洗剤の使い方がわかった。エコ掃除をマスターしたいみなさんには、まずキッチン掃除から試してみてほしい。