やじうま大掃除ウィーク
お掃除大好きライター・藤原大蔵氏が愛用する掃除グッズ
(2013/12/3 07:00)
今週の家電Watchは「やじうま大掃除ウィーク」と題して、年末の大掃除シーズンに向けた様々な掃除用品をレポートしている。2日目は、藤原大蔵氏が愛用する3つの掃除グッズをご紹介したい。
面倒な掃除を、より簡単に、より快適にしてくれるグッズ
早いもので、今年も残り1カ月ほどになってしまった。年末といえば大掃除。汚れ物と格闘するにしても、面倒な事はサッサと楽に終わらせたいのが心情だろう。
そこで今回は、水から作った不思議な洗浄水、浴室の汚れを減らせるグッズ、手肌にやさしい家庭用手袋の3点を紹介しよう。
ケミコート「超電水クリーンシュ! シュ! 」
最初に紹介するのは、ケミコートの「超電水クリーンシュ! シュ!」だ。水を電気分解して「電解アルカリイオン水」に変化させた“洗浄水”で、浸透力が高く、油脂、タンパク質を分解するという。水から作っているのでニオイも無ければ、界面活性剤が入っていないので、二度拭きが要らないのが特徴だ。
油性ペンがスルリと落ちる広告番組をテレビで見て、半信半疑ながらも気になって仕方がなかった。だが、油脂、タンパク汚れにも強く、口に入っても平気という触れ込みに惹かれ、この機会に思い切って購入した。
メーカー | ケミコート |
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製品名 | 超電水クリーンシュ! シュ! |
正味量 | 500ml |
液性 | アルカリ性 |
購入場所 | 東急ハンズ |
購入価格 | 1,029円 |
最初にキッチンのレンジフード(換気扇)の整流板とガスレンジ周りで使ってみたが、水からできた洗浄水とは思えないほど本当にキレイになってしまった。整流板は、換気扇の羽根の手前にある気流を整えるパーツで、べったりと油が付く上、浸け置き洗いしにくいほど大きい(500×400mm)。レンジ周りは、熱された吹きこぼれがこびり付きやすい場所だ。それぞれに直接スプレーして1分ほど放置し、ペーパータオルで拭き取ったのだが、力も要らず鼻歌交じりで終わってしまった。
洗剤を使いたくない場所や、洗濯できない物もあっさりとキレイになる。オーディオやリモコンなどは、埃や塵が手垢や静電気などでへばりつき、水拭きでは簡単には落ちない汚れになる。液をペーパータオルや綿棒に染み込ませ、なぞるように軽く拭くだけで、汚れが面白いようにスルスルと取れる。あっという間に新品のような輝きが戻った。
感動的だったのは、汚れですっかり「ブチクマ」になった古いぬいぐるみが、見紛うばかりの元の「白クマ」に戻った事だ。ぬいぐるみに直接スプレーして数分間放置し、つまむように拭きとっただけなのに、25年以上の積もりに積もった汚れが、15分ぐらいでかなりキレイになってしまった。ニオイも残らなければ、洗い流す必要もないので、本当にラクだった。思い出深い物だけにこれは嬉しかった。
超電水クリーンシュ! シュ! は500mlで1,000円強と、洗浄剤としては高価かもしれない。だが、スプレーして拭き取るだけで、こびり付いた油汚れも手垢もラクにキレイになり、二度拭きの手間がないので時間も短縮できる。特に、洗浄剤や洗剤を使いたくない物にも使えるのは、大きな価値を感じる。個人で検証するのは難しいが、除菌効果も高いそうなので、調理家電、オーディオ、おもちゃなどの洗浄剤として、大いに活用できるだろう。
コンドル (山崎産業)「バスボンくん スクイジー」
浴室はとかく汚れやすい。石鹸カスや皮脂による水垢はもちろん、水道水のカルキは固まってしまうと簡単に掃除できないほど、しつこいこびり付きとなる。暖かく、湿気が篭る場所は黒かびも発生しやすい。だが、その原因の大元となる「水滴」を拭っておくと、汚れはつきにくくなるばかりか、早く乾燥するので、のちの掃除も格段にラクになる。
そこで、次に紹介するのは、浴室の水滴を一気に拭き取るコンドルの「バスボンくん スクイジー」だ。浴室に適した素材で、しかもお手ごろな価格のものを見つけたので購入した。
メーカー | コンドル (山崎産業) |
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製品名 | バスボンくん スクイジー |
購入場所 | 東急ハンズ |
購入価格 | 398円 |
バスボン スクイジーの大きさは、実測で248×23mm(幅×高さ)だ。金属やゴムを使っていないので、重さはたったの66gと軽い。グリップ部は手に馴染むポリプロピレン製で、一体となったブレード部は柔らかいエストラマー樹脂製だ。落としても壊れにくく、身体に当たってもさほど痛くない。錆も、ゴムによる色移りも無縁なので、浴室に安心して置ける。
使い心地はとても良い。幅広なブレードは、ワンストロークで水滴や曇りを確実に捕らえ、浴室全体も短時間で捗る。柔らかなブレードは浴槽の淵にも馴染み、キズもつかない。シャワーフックの形が合えば、最も手近な所に収納できるデザインも気が利いている。
我が家では昨年夏の引越し以来、浴室を使ったら必ずスクイジーで水滴を拭うのを徹底している。「備えあれば憂い無し」ではないが、水滴を拭って換気扇を回すので、黒カビは一度も発生していない。水垢がついても、拭えば汚れの厚みがでないので、洗浄剤を使った掃除も手早く終わる。価格も安く、浴室の掃除が抜本的にラクになるので、備えておいて損はないはずだ。
エステー「ファミリー Soft&Beauty ヒアルロン酸」
これからの大掃除の季節は冬。掃除は素手の方が動きやすいが、洗剤や洗浄剤を多用するだけでなく、水は冷たく空気も乾燥しているので、手は荒れる一方だ。最後のアイテムとして、数ある家庭用ビニール手袋の中から、エステーの「ファミリー Soft&Beauty ヒアルロン酸」を紹介しよう。
最大の特徴は、もともと水分を含んでいるヒアルロン酸を、レーヨンのスポンジのような柔らかい裏毛に配合した点だろう。裏毛のヒアルロン酸で手肌を整えるものではないが、一般的な家庭用手袋よりも、より手肌にやさしいという。
メーカー | エステー |
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製品名 | ファミリー Soft&Beauty ヒアルロン酸 |
厚み | 中厚手 |
購入場所 | 東急ハンズ |
購入価格 | 280円 |
サイズはS、M、Lの3種類。今回はLサイズを購入した。手袋の全長は320mm、手のひら周りは225mm、中指の長さは85mmだ。自分の手は比較的大きいほうだが、寸足らずにもならず、ほぼピッタリと手に合った。
着用してしばらく水仕事をしたが、とても快適だった。今まで使った事があるものよりも、裏毛が柔らかく、しかも思ったほど蒸れない。水仕事中は手袋を何度か着脱する場面があるが、蒸れて皮膚に張り付いたり、引っかかったりしないので、とてもスムーズにできるのは特に気に入った。作業が終わっても、手はスベスベのままで、裏毛がくっついてこないのも良い。
特に良かったのは、中厚手の手袋なのにしなやかで、触れたものの触感が手袋を通して指先にちゃんと伝わってくる点だ。洗剤がすすがれた時に変化する感触もちゃんとわかるほどだ。手のひら側の滑り止め加工がよく効いて、蛇口回りの細かな掃除はもちろん、洗剤のついた食器でも滑りにくく、ストレス無く捗った。
価格は一般的なものよりも100円ほど高いが、着脱が簡単で柔らかく、これまで使った家庭用手袋の中でも特に使い心地が良かった。掃除はもちろん、食器洗いや洗濯にと、これからの季節の手荒れ防止に大活躍してくれそうだ。
以上、紹介した3製品は、面倒で気の重くなる掃除を、より簡単に、より快適にこなす手助けとなるだろう。年末の大掃除に向け、今から準備してはいかがだろう。
【2013年 やじうま大掃除ウィーク】
・1日目「お掃除大好きライター・スタパ齋藤氏が明かす、とっておきの掃除術」
・2日目「お掃除大好きライター・藤原大蔵氏が愛用する掃除グッズ」
・3日目「猫に快適に過ごしてもらうための大掃除」
・4日目「本格ワックスに初挑戦! フローリングがピカピカツルツルに」
・5日目「普段掃除しにくいサッシや畳、タイルの目地を徹底的にキレイにする」