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シャープの冷蔵庫、カットネギ凍らせてもくっつかない「パラパラ冷凍」

プラズマクラスター冷蔵庫「FiT63シリーズ」

シャープは、薄型設計のプラズマクラスター冷蔵庫「FiT63シリーズ」6機種を2月12日より順次販売する。価格はオープン。市場想定価格は35万円前後~44万円前後。

FiT63シリーズは奥行き63cmの薄型設計により、庫内の奥にある製品にも手が届きやすいのが特徴。新製品では同シリーズ初の600Lクラスとなる大容量モデルが登場。生成AIの活用や、野菜などがくっつきにくい「パラパラ冷凍」機能で、食材の保存をサポートするという。

野菜の鮮度14日キープ 便利な冷凍機能

「雪下シャキット野菜室」では、庫内の温度を約2~5℃の低温に制御することで、野菜の甘味を引き出し、鮮度をキープ。内容積607Lの「SJ-MF61R」は上段ケースで下段ケースを密閉する「高湿シールド構造」を強化させたことで、従来は7日間だった鮮度保持期間を14日間に引き上げている。「SJ-MF55/51/46/43R」「SJ-MW46R」は構造は従来のまま、新たな制御を採用することで10日間の鮮度保持を可能にした。

SJ-MF61Rの「雪下シャキット野菜室」では14日間、野菜の鮮度を保持するという
上段ケースで下段ケースを密閉する「高湿シールド構造」

食材や用途に応じて使い分けられる3種類の冷凍モードを搭載。従来の「快速冷凍」に加え、「パラパラ冷凍」「味しみ冷凍」を新採用する。

パラパラ冷凍モードは、短時間で集中的に冷気を当て、食材の水分を閉じ込めて凍結することで、カットした野菜などが互いにくっつきにくく、必要な分だけ取り出しやすい状態で冷凍可能。利用時は冷凍室に備えられたトレーにラップなどを敷き、食材を袋などに入れず直接ラップにのせ、パラパラ冷凍モードに設定する。所要時間は約50分。冷凍後は袋に入れて保存しても、くっつきにくさが持続するという。

パラパラ冷凍モードはトレーに食材をのせて凍らせる
凍ってもくっつかず、パラパラのネギ

味しみ冷凍モードは、約10時間ほどかけてゆっくり冷凍することで素材の細胞壁が壊れ、煮込み調理に使う際に味が染み込みやすくなる仕組み。一般的に肉類などは急速冷凍し、氷結晶生成帯と呼ばれる温度帯をすばやく通過させることで食材へのダメージを抑えるが、味しみ冷凍ではこの氷結晶生成帯をあえてゆっくり通過させることで氷の結晶を大きくし、細胞壁を壊しやすくしている。大根やにんじんなどの根菜類に向くモードだという。

写真右が味しみ冷凍モードで冷凍した後に調理したもの。より濃く味が染みているように見える

このほか、従来は自動製氷で氷の大きさを2種類から選べたが、新モデルでは特大サイズを含む3種類から選べるように。氷は大きいほど溶けにくいため、大容量で広口のスポーツタイプの水筒などには特大サイズを入れれば、冷たい状態を長く保てるとしている。

また、製氷サイズを本体とアプリで異なる大きさに設定すれば、2種類の氷を交互に生成。家族で異なる大きさの水筒を使っている場合でも、製氷モードを都度切り替える必要がなくなる。

特大サイズの氷も作れるように

同社家電ではドラム式洗濯乾燥機などに採用される生成AI「COCORO HOME AI」を冷蔵庫にも搭載。取扱説明書を都度隅々まで読まなくても、困りごとを入力するだけで関連事項を調べられることがメリットとしている。

AIチャットの画面には「冷蔵庫の使い方」などのよくある質問を表示。もちろんテキストや音声での入力にも対応する。また、食材の保存方法を相談した際には、適した冷凍モードをアドバイスしてくれ、食材がパラパラ冷凍モードなどに対応している場合は、チャット画面から冷蔵庫本体のモード切替操作が可能。なお、「パラパラ冷凍モードに設定して」といったテキスト/音声入力による操作には、現時点で対応していない。これについては、モード設定のためだけならば、チャットよりも本体を直接操作したほうが早いためとしている。

生成AIを搭載
おすすめの保存方法をアドバイスし、冷凍室のモード切替も提案。そのまま本体に設定を送信できる

高さのある鍋などを収納しやすい新構造「Wフレキシブル棚」をSJ-MF61Rに採用。下段の棚を左右で異なる高さに調整でき、庫内のスペースを有効活用できる。SJ-MF55/51/46/43R、SJ-MW46Rは「折りたたみトレー」を採用する。

広い庫内

いずれもドアにオートクローズ機構を搭載。軽い力でドアを閉めることができ、閉め忘れも防ぐ。なお、ドアはSJ-MF61/55/51/46/43Rがピラーレスフレンチドア、SJ-MW46Rがどっちもドア。

最も大きいSJ-MF61R(内容積607L)の本体サイズは785×630×1,855mm(幅×奥行き×高さ)。各室の容量は冷蔵室が319L、冷凍室が178L、野菜室が110L。年間消費電力量は290kWh/年。

市場想定価格と発売日

SJ-MF61R(607L)/44万円前後 3月5日
SJ-MF55R(545L)/41万円前後 2月12日
SJ-MF51R(505L)/38万円前後 2月12日
SJ-MF46R(457L)/35万円前後 2月19日
SJ-MF43R(429L)/34万円前後 2月19日
SJ-MW46R(457L)/35万円前後 3月12日

リビングからもキッチンからも使いやすい「どっちもドア」

オートクローズどっちもドアを採用したプラズマクラスター冷蔵庫3機種も1月29日より順次販売。価格はオープン。ラインナップと市場想定価格は、SJ-XW46Rが27万円前後(2月12日発売)、SJ-XW41Rが26万円前後(1月29日発売)、SJ-PW37Rが22万円前後(2月5日発売)。

オートクローズどっちもドアを採用したプラズマクラスター冷蔵庫

「どっちもドア」や観音開きのフレンチドアといった左右どちらからでも開ける「両開き」のドアは、キッチンからもリビングからも開きやすいのが特徴だが、幅60cm以下のスリムタイプにはフレンチドアが存在せず、両開きが選べるのはシャープのどっちもドアだけとしている。

新たにオートクローズ機構を搭載し、ドア角度が15~30度になると自動で閉まるため、半ドア状態を防ぐという。

どっちもドアには上下左右の4カ所にヒンジを搭載。各ヒンジが本体軸をホールドすることで、ドアを支えている。オートクローズモデルではヒンジ周辺にらせん状の傾斜をつけることで、ドア角度が小さくなると傾斜をすべるようにして自動で閉まる構造を実現した。

キッチンからもリビングからも使いやすい
どっちもドアは今年で38周年。写真は初代どっちもドア採用機