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新しいゼネラル「人が長生きするエアコン」実現? 新体制を説明
2026年1月15日 16:42
1月1日より、かつての富士通ゼネラルから商号を変更した「ゼネラル」。同社が今後の成長戦略や事業展望、目指す形などについての記者会見を1月15日に開催した。増田幸司 代表取締役社長は、給湯器で知られるパロマと同グループになるメリットや、今後の空調の目指す形などについて語った。
「水と空気のパイオニア」として成長へ
富士通ゼネラルは、かつての最大株主だった富士通から、パロマ・リームホールディングスによる株式取得で、2025年8月に同HDの完全子会社となっていた。グループに加わることで、国内外の市場での事業拡大や、世界の空調市場でのポジショニング向上、空調と給湯の技術融合を進めていく方針を示していた。
日本でパロマといえば給湯機器で知られる。同社と米国リームのホールディングスに、ゼネラル(旧富士通ゼネラル)が並列の形で加わることにより、「世界をリードするエアー&ウォーターカンパニー」への進化を図る。
パロマ・リームHDの小林弘明代表取締役社長は、ゼネラルとのシナジーについて、空調と給湯の技術融合によるイノベーション加速、製品ラインナップ拡充と販売網の融合、サプライチェーン効率化、保守・修繕サービス体制の共同運営にあると説明した。
もう一つ、両社のメリットとしては、パロマの給湯器事業が繁忙期になるのは、寒波などで注目される冬期がメインなのに対し、ゼネラルが持つエアコンは主に夏期へ向けて商機があることから、繁忙期が重ならず通期で安定して売上を得られることもメリットだという。
パロマとリームの売上を合わせると、2024年度実績で約1兆円。ゼネラルが参画することで約1.4兆円へ拡大する見込み(ゼネラルの売上は約3,600億円/2025年1~12月)。
エアーコンディショナーから「ライフコンディショナー」へ
かつて富士通ゼネラル時代に海外赴任も経験したゼネラルの増田幸司 代表取締役社長「ものづくりで日本をもう一度元気にしたい」と語り、「日本発モノづくり革新」により、新たなイノベーションに挑戦すると宣言。
まず、ゼネラルの空調に関するコア技術については、ヒートポンプやインバーターのような「少ないエネルギーで快適な空気を作る」ことにあると説明。
圧縮機やモーター、制御基板といった基幹デバイスを開発から生産まで自社内で行なう一気通貫のものづくりと、グローバルなものづくりで培ったサプライチェーン網の両方を持つことを紹介した。
そのうえで、規格が異なる様々な国からの市場の要求に応えるために、主要コンポーネントを共通化しながら、組み替えて製造可能にするモジュラーデザインを推進。
パロマ・リームHDに加わるシナジーとしては、空調と給湯の融合による、高効率インバーターユニタリー開発、ガス給湯とエアコンのハイブリッドシステム開発を挙げた。
リーム社は、主に海外で見られるダクト式の空調を強みとし、一方でゼネラルは、日本などの壁掛けの室内機が主力。これを互いの市場の販売網で流通可能にすることや、グローバル展開によるサプライヤー集約などを、グループ加入のシナジーとして挙げている。
ゼネラルの目指す形としては「Air Conditioner(エアコン)を作ることから、Life Conditionerを創造していきます」と説明。正確には、この言葉は英語の文法として一般的ではないものの「これが世界共通の言葉になるまで、私たちはあきらめずに言い続けていく」との意思を表した。
これからのエアコンで目指す一つのイメージとして、増田社長は「例えば他社よりも熟睡できるエアコン、お子様のテストをプラス5点にするエアコン、親御さんを8歳長生きさせるエアコン、そんな特徴があったらどうでしょうか? 」と提案。
「単に空気を温める、冷やすだけでなく、人間の生活において、ある部分で寄与する、効率を上げる。そういう研究が実際に始まっています。どういう形で出していくかはこれからの話だが、今スタートしているということが重要」とした。