やじうま大掃除ウィーク
お風呂にこびりつく水アカはクエン酸が解決! プロの道具を駆使してスッキリきれいに
2016年12月9日 07:30
12月に入り、いよいよ大掃除シーズンの到来だ。今週の家電 Watchは「やじうま大掃除ウィーク」と題して、オススメの掃除方法を紹介していく。今年は“プロ仕様の大掃除”をテーマに、掃除のプロに大掃除のコツを聞き、実際に編集部スタッフが試してみた。
最終日となる今回は、浴室の大掃除方法を紹介する。
鏡のうろこは専用スポンジでも簡単には落ちない
大掃除で絶対なんとかしなくては、と思っていたのが、鏡に張り付いたうろこ状の水アカだ。鏡のお手入れは、バスタブを洗うついでにサッとシャワーで洗い流す程度で済ませてしまうのだが、水アカがたまる原因は、水道水に含まれたカルシウムだというから、実は逆効果。水をかけたらきちんと水切りまで行なわないと、かえって水アカが溜まってしまうようだ。
結果、積もりに積もったわが家の水アカ。取り除くには、うろこ取り専用スポンジが販売されている。これを使うしかなさそうだ。
ただし、これを使ったからと言って、簡単にするんと落ちるわけではない。こすっても水アカが少し薄くなるだけで、きれいになったといえる状況にするには、気が遠くなりそうな労力を要する。
しかし、水アカといえばクエン酸。髙橋さんのアドバイスもあり、まず鏡全体にクエン酸水スプレーを吹きかけ、ラップで水分を閉じ込めた状態でしばらく置いておくことにした。
待つことおよそ3時間。ラップを剥がし、スポンジでこすってみると……わ、落ちた! すごいぞ、クエン酸。先ほど、水だけで落とそうとしたときに比べ、水アカの落ち具合が明らかに違う。一度こすっただけで、かなり落とすことができたのだ。
この調子で、全体をどんどんこすり落としていった。かかった時間はおよそ15分。ただし、調子に乗ってやったせいか、洗い終わって水で流し、しばらく置いておいたら、またうっすらと水アカが見えてきた。場所によってこすり足りなかったところがあったようだ。
そこで再度、水アカが出てきたところをこすったところ、ほとんどわからない程度まで落とすことができた。まさに1年の曇りを落とすとはこのことだ。
来年、同じ思いをしないために、日ごろからこまめに水切りするなど、お手入れができればいいのだが、正直自信がない(笑)。せめて積もりすぎない段階で、このクエン酸×スポンジでのうろこ取りを実践したい。
扉下に溜まる汚れ落としにプロの道具が活躍
続いて髙橋さんに教えていただいたのが、扉下に溜まる水アカ汚れだ。そうそう、ここもめっちゃ汚い! ブラシで掃除した程度では落ちなくて、ここも本格的になんとかしなくては、と思っていただけにありがたい情報だ。
髙橋さんが教えてくれたのは、「セラスティック」というプロ向けの掃除道具。先端が特殊樹脂と極細のガラス繊維でできていて、水アカより硬いため、きれいに落とすことができるという。こちらは、カンカンショップというプロ用の掃除道具を扱う通販ショップで販売されていた。
掃除方法は簡単で、まずクエン酸スプレーをかけた後、このセラスティックでこするだけ。すると今までお風呂洗剤とブラシでは落ちなかった汚れがどんどん剥がれ落ち、あっという間にきれいになってしまった。
このセラスティックは本当に便利だ。特に隅など、やりにくいけど力をかけて汚れを削り落としたい部分に活躍する。ただし本来の対象は、陶器の洗面ボウルや墓石とある。そのため、使う場所を気を付けないと、かえって傷つけてしまうこともあるため要注意だ。
筆者の場合、削った場所の塗装が一部削れてしまった。おそらく角を立ててしまったのだろう。使うときは面を平行にして、力をかけすぎないコツ。そこさえ気を付ければ、とても便利なので、機会があったら使ってみてほしい。
以上、今週は「やじうま大掃除ウィーク」と題し、プロに学んだ知識をもとに大掃除を実践してきたが、いかがだっただろうか。ぜひ参考にしていただき、きれいなわが家で気持ちよく新しい年を迎えていただければと思う。