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タイガー、300℃大火力「炊きたて」発売。100周年の最高峰
2023年7月21日 17:03
タイガー魔法瓶の100周年を記念したフラッグシップモデルとなる土鍋圧力IHジャー炊飯器「炊きたて 土鍋ご泡火(ほうび)炊き JRXシリーズ」が、7月21日より発売された。注目のモデルでどんなごはんが炊けるのか、さっそく味わってきたので紹介したい。
新しいJRXシリーズは5.5合炊き「JRX-T100」と3.5合炊き「JRX-T060」の2モデル。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に148,500円、137,500円。
大きな特徴は、最高温度約300℃(JRX-T100の場合)という圧倒的な大火力。タイガーが進化を重ねてきたセラミック素材の「本土鍋」により、金属鍋よりも格段に高い温度で米に熱を加えられるという。
この大火力を実現するのは新しいIHコイルによる「300℃ WレイヤーIH」。従来モデルと比べてみると、コイルの太さや巻かれている面積も異なるのが分かる。底面に2層のIHコイルを備えた構造になっており、「大火力と、土鍋を直火で炊くような炎の温度差を再現した」とのこと。
そのほか、コシヒカリを、作られた産地ごとに炊きわけるという「産地炊き」に対応したのもユニーク。なお、この機能で炊きわけたごはんの違いについては、6月に掲載した食べ比べ記事でも紹介している。
しっかり粒感と、噛むほどに出る甘み
新しい土鍋ご泡火炊き JRXシリーズで炊いた「つや姫」を試食した。炊きたてのジャーを開けてみると、粒が揃って立っているのが見える。
口に入れてわかるのは、しっかりした粒の食感と、表面のなめらかさ。筆者はどちらかというと粒感のある硬めが好みだが、パラパラしているのではなく、表面にもっちり感はあるため、粘りのあるごはんが好きな人にもおすすめしやすい。しっかりした粒感と、もちもちした粘りのバランスが魅力のつや姫の特徴が活かされていると感じた。
噛んでみると、ごはんの甘みが一気に広がる。泡に包まれて傷つかずに仕上がっていることで、大火力で引き出されたごはんのおいしさが中に閉じ込められ、噛むほどにあふれ出てくるようだった。
進化したのは味だけではない。今回のモデルで特徴的なのは、3.5合炊きのJRX-T060にも最上位の機能を搭載したことだ。少数世帯の割合増加とともに、必ず「最上位機=最大容量」でなくても、炊きたてのおいしいごはんを食べたいニーズは様々な家庭にあるはず。改めて「ごはん好き」な人すべてに届けたいという同社の意欲を感じる。
さらに、スマホアプリ連携により、外出先から炊飯予約時間の変更や、離れた家族の見守りなどができるIoT機能も搭載した。タイガーはこれまでも「IoT炊飯器」と位置付けたモデルでスマホやクラウドとの連携機能を搭載していたが、今回の新モデルは炊飯機能の最高峰に、IoTの使い勝手の良さもプラスした“100周年の集大成”といえそうだ。