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【使える?100均手芸用品1】「ミシン糸」は、用途で使い分けが正解

100円ショップには、さまざまな手芸用品が売られていますが、手芸専門店で売られている商品と違いはあるのでしょうか。今回は、100均と手芸店の「ミシン糸」を比較してみました。値段、品質、品揃えなど4つのポイントで比べてみたので、ぜひミシン糸を選ぶときの参考にしてくださいね。

 

値段比較:安い?お得?糸の「太さ」「長さ」にも注目

100均で売られているミシン糸は、同じ100円でも、商品によって糸巻きの「入り数」や糸の「太さ」「長さ」が異なります。写真左は100均で買ったミシン糸ですが、どちらも1巻き100円、太さ60番、長さ200mです。ただし、同じような商品に見えても糸の太さが太口の30番だったり、細口の90番だったり、2巻入っていても糸の長さが短かったりする場合があるので、商品の説明書きをよく確認した方がいいですね。

 

手芸店で売られているミシン糸(写真右)の場合、最もよく使われるタイプの商品(60番・200m)は、1巻200円前後で売られていることが多いようなので、一般的には100均の糸の方が、価格的にはお得と言っていいでしょう。

 

品質比較:糸の強度、見た目は?ミシンへの影響も!?

私自身が使用していて感じることですが、裁縫を趣味とする友人たちの間でも「100均のミシン糸のなかには、切れやすいものがある」という声をよく聞きます。実際に、100均のミシン糸だと縫っている間に切れる、絡まる、その結果ミシンが故障しやすくなるという現象もあるようです。また、手芸店の糸と比べると、縫ったあとの摩擦や時間の経過による「毛羽立ち」も感じます。反対に、手芸店の糸を使った場合はほとんどそのようなことを感じません。

 

品質の面では、100均のミシン糸には若干の難があると言えると思います。

 

形状比較:糸の巻き方、糸巻きの質は?意外な点をチェック

「ミシン糸」というと、「糸」のみに着目しがちですが、実は「糸巻き」の部分の品質も重要です。これまでに使った100均の糸巻きでは、糸を挟んで留めるための「切り込み」部分(写真左)が少々雑に作られていることがあり、切り込みが浅くて糸が上手く挟み込めないことや、逆に切り込み部分が大きく開き過ぎて、縫っている間に糸が引っ掛かることもたびたびありました。

 

手芸店のミシン糸ではこういうことがほとんどなかったですし、新しい商品の中には切り込みタイプではなく、「溝に挟んで巻き付ける」タイプ(写真右)のものもあり、ストレスなく縫えるので快適です。

 

品揃え比較:色のバリエーションは?100均に多色セットも

手芸店のミシン糸は、微妙な色合いの糸がたくさん揃っており(写真左上)、布に合った色の糸が選べます。一方、100均のミシン糸は、単品売りの商品だと色のバリエーションが限られ、欲しい色が買えないことが多いです(写真左下)。

 

一方、100均では多色セットの商品も見掛けます(写真右)。こちらは、欲しい色がある場合や、さまざまな色が少しずつ欲しいという場合は重宝しますね。ただし、1巻当たりの糸の長さは短いことが多いので注意しましょう。

 

まとめ

100均のミシン糸は、手芸店の商品と比べて品質の面では多少不安な面があると言えますが、ちょっと雑巾が縫いたい、手芸を始めてみたいなど、「とりあえず」の用意としては十分に使えるのではないでしょうか。100均では色のバリエーションは少ないですが、「白」「生成り」「黒」「グレー」などの色は置いてあることが多いので、これらの色を揃えておくと、少々のほつれなどを直すときにも便利ですね。

 

本格的に洋服を縫う場合や、逆にミシンの使用に慣れていない人の場合は、手芸専門店で売られている高品質のミシン糸の方が、失敗が少なく、仕上がりや耐久性も良いので、おすすめです。

 

 

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。