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「ズボンの穴・破れ」に針・糸不要!100均ワッペンできれい&丈夫に補修
2016年 12月 20日 07:00
スソを引っ掛けて破ったり、ヒザが擦り切れがちな子どものズボンは、手間を掛けずにサッと直したいものですね。今回は、ズボンの穴や破れを、針と糸を使わず、100均ワッペンで補修する方法を解説します。ワッペンをアイロンではがれにくく付けるコツもご紹介しますよ。まだ履けるのにもったいない、でも裁縫道具を出すのは面倒……というズボンを、手軽に蘇らせましょう。
準備:用意するものと使い方
<用意するもの>
- 補修部分に貼る「ワッペン」
- 裏から貼る「補修布」
- ハサミ
- アイロン
- 当て布
ワッペンは、補修部分を十分にカバーできる大きさのものを用意しましょう。補修布は、穴の裏側に貼り付け、着用や洗濯で穴周りの布がワッペンから剥がれてほつれないように、補強します。貼るのは裏面ですが、ズボンの色に近いものを選べば目立たない仕上がりに。ワッペンも補修布も100円ショップで購入可能です。またアイロンとワッペンの間に挟んで使う「当て布」は、ワッペンにアイロンが直接当たって傷むのを防ぐために使います。ですので、熱に強い綿100%のものを使いましょう。古くなったハンカチで十分です。
手順1:補修布を、ダメージ部分をカバーする大きさに切る
まずは「補修布」の表と裏を確認しておきましょう。補修布の裏面(接着面)には、アイロンの熱で溶ける糊が点状に付着しています。白いポツポツが見えているのがそれです。つまり、白いポツポツが付いている方が裏(接着面)です(写真左)。
補修布を、ズボンのダメージ部分を十分にカバーできる大きさに切ります。膝が擦り切れているなど、布地が薄くなっている部分があれば、その部分も含めてカバーすると丈夫になります。補修布に角があると、そこからはがれてめくれやすくなるので、角を丸く切っておきましょう(写真右)。
手順2:ズボンを裏返し、破れた個所をアイロンで整える
ズボンを裏返し、破れた部分からほつれ出た糸をアイロンで整えて、穴をできるだけふさぎます。破れや穴を小さくできるだけでなく、、布の凸凹を均一にすることで、このあとに接着する補修布やワッペンの付きを良くします。アイロンの先で、穴を塞ぐように糸を調え、最後にアイロンの広い面で上からそっと押さえましょう。
手順3:破れた箇所の裏から、補修布をアイロンで貼る
補修部分の裏面に、切った補修布の表を上にして乗せます。その上から当て布を置き、アイロンを乗せます(写真1)。アイロンの温度やスチームの有無は、補修布の説明書きにしたがってください。乗せたアイロンは動かさずに10~20秒ほど(補修布の説明書きの時間)プレスします(写真2)。アイロンを外したら、触らずにそのまま冷まします。冷めると、溶けた糊が定着して、補修布がしっかり付きます(写真3)。冷める前に布を動かしたり触ったりすると、剥がれやすくなってしまうので注意しましょう。完全に冷めたら、ズボンを表に返します(写真4)。
手順4:表から市販のワッペンを貼る
次に、補修部分の表面にワッペンを乗せ、上から当て布を置き、アイロンを乗せます。アイロンの温度やスチームの有無は、ワッペンの注意書きにしたがいましょう。補修布と同じく、アイロンを乗せたら動かさずに、上から押さえるようにプレスします。このとき、グッと体重を乗せるようにするのが、はがれないように接着するコツです。プレス時間もワッペンの注意書きにしたがってください。アイロンを外したら、補修布と同じく冷めるまで動かさずに置きます。完全に冷めて、ワッペンがしっかり付いたら出来上がりです。
応用編:ワッペンをもっとしっかり付けたいとき
ワッペンがしっかり付かなかったら、再度ズボンを裏返し、裏面からアイロンを当ててみましょう。手順3で付けた補修布の上から当て布をして、アイロンを置きます。ここでも、アイロンを動かさず、押さえるように当て、完全に冷めるまで布を動かさないようにするのがポイントです。
小さいお子さんなら、複数のワッペンを付けてあげてもかわいいですね。100均でもいろいろな種類が出ているので、お子さんと一緒に選んではいかがでしょうか。
まとめ
ズボン自体がアイロンを掛けられない生地(レインコートのようなナイロン生地、皮革、フェイクレザーなど)だと、この方法は使えませんので、洗濯表示を確認しておいてくださいね。また、凸凹の多いニットの編地、動きが激しい、洗濯回数が頻繁などの場合も、ワッペンがはがれやすくなることが。その場合は、ちょっと面倒ですが、糸で細かく縫いつけてあげると丈夫になりますよ。ズボン以外の、Tシャツやブラウス、スカートなどでも応用できるので、試してみてくださいね。