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ゴム伸びちゃった…裁縫の基礎「ウエストゴムの替え方」通し穴なくてもOK

パジャマや子ども服のズボンのゴムは、取り替えたくても「ゴム通し穴」がないことがありますよね。今回は、ゴム通し穴がない場合のゴムの取り替え方を解説します。ほどいたミシンの縫い目は手縫いで処理するので、ミシンがなくても大丈夫。そのほか、ゴム交換に便利なグッズもご紹介しますよ。

また、きちんとゴム通し用の穴を作りたいときは、「解説!手縫いで作る『ボタンホール』の縫い方、ウエストゴム替えにも」で紹介していますので、参考にしてみてください。

 

始める前に用意しておきたいグッズ

左から、太さの合った新しい「平ゴム」。ミシンの縫い目をほどくのに便利な「リッパー」。ゴムを通すのに使う「ゴム通し(緑プラスチック、金属製)」または「大きめの安全ピン」。ゴムを通している間にゴムの反対側の端が穴の中に入ってしまわないように留める「小さめの洗濯バサミ(待ち針や大きめの安全ピンでも可)」。どれも100均で手に入ります。

 

目立たないところのミシン縫い目をほどく

前や後ろはほどきやすいですが、ほどいた跡が目立ってしまうので、できれば脇近くの縫い目をほどきましょう。糸が重なってほどきにくいときは、リッパーや糸切りハサミの先で丁寧に糸を切りながらほどきます。ゴムが取り替えやすいように、ゴムの太さより10~15mmほど多くほどきましょう。最初からゴム取り替え穴が付いている場合は、そこで取り替えればOKです。

 

古いゴムを抜き、 新しいゴムを用意する

古いゴムをハサミで切って抜き取ります。新しいゴムの長さは、ウエストなどのサイズ+重なり分2~3cm(結ぶ場合はもう少し多く)が目安ですが、ゴムを通してから実際に履いて決めると安心です。片方の端にゴム通しまたは大きめの安全ピンを取り付けます。ゴムを固定する機能のないゴム通しの場合は、写真のように糸で軽く縫い止めておくと抜けを防げますよ。ゴムの反対側の端には洗濯バサミ、安全ピン(ゴム通し穴よりも大きいもの)、待ち針などをつけておくと、ゴムの端がゴム通し穴に潜り込んでしまうのを防げます。

 

ねじれに注意してゴムを通す

ゴム通し口のゴムの向きを確認しながら、ねじれないように通していきます。1周したら、ゴム通し口からゴム通しを出します。サイズの調節をするときは、このタイミングで、ゴムの両端を安全ピンなどで仮止めし、試着して決めましょう。

 

ゴムの両端をつなげる~細いゴム編

ゴム通しと、反対側に付けた洗濯バサミや待ち針、安全ピンなどをはずし、ゴムの両端をつなげます。細いゴムの場合は結ぶだけでOKです。

 

ゴムの両端をつなげる~太いゴム編

結び目がゴロゴロして気になる場合やゴムが太くて結べない場合は、針と糸を使って「巻きかがり縫い」をしてつなぎます。

 

ほどいた部分を処理する

ほどいた部分をそのままにしておくと、そこからさらにほつれて穴が広がってしまうので、まつり縫いをして閉じておきます。スカートの裾などをまつる「流しまつり縫い」よりも針目を細かくするときれいで丈夫になります。ほどいた部分に加え、ほどいていない部分も左右1~2cmくらいずつ余分にまつっておくと安心です。ほどいたミシン目の糸がピョコピョコ出ている場合は、縫い代の中に入れ込んでから縫うときれいに仕上がります。

(写真はわかりやすい色の糸で縫ってありますが、実際は布の色に近く目立たない色の糸で縫いましょう)

参考URL
スカートやズボン裾がほつれたら?裁縫の基礎「流しまつり縫い」で解決

解説!手縫いで作る「ボタンホール」の縫い方、ウエストゴム替えにも

 

あるともっと便利なグッズ「ゴムつなぎ(貝印)」

ゴムの両端を結んだり縫いとめたりしなくてもつなげられ、さらにサイズ調節も簡単になるグッズです。成長の早い子どものズボンや、マタニティウェアにも便利ですよ。

「ボタンホールゴム(クロバー)」

太幅のゴムに、一定間隔でボタン穴が空いたゴムです。よくマタニティウェアに使われます。ボタンを付ける手間はありますが、ボタンをかける穴を変えれば、サイズ調整が簡単にできます。

ワイドひも通し(ダイソー)

ゴムを通す時に、途中でゴム通しからゴムが抜けてしまうとがっかりしますね。それを未然に防いでくれるゴム通しです。ゴムに針を刺して針カバーで固定して使います。しっかり固定しながら安全にゴムやひもが通せて便利。

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。