老師オグチの家電カンフー

551豚まんをレンチン並みの簡単さでベストに温め「ハイスチームオーブン」

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
レコルト「ハイスチームエアーオーブン RAO-3」29,700円

レコルトの「ハイスチームエアーオーブン」は、スチーム機能を搭載したノンフライヤー。ノンフライヤーといえば、熱風で水分をバリバリに飛ばす家電ですが、水蒸気を出すことで蒸し料理や低温調理も可能にしたとのこと。

レシピブックを開くと、鯛めしや茶碗蒸し、台湾カステラ、プリンといった、これまでのノンフライヤーにはないメニューが並びます。もはやレンジ機能のない小型スチームオーブンレンジの趣です。

さて、あれもこれもできますと言われると、逆に何が得意なのか分かりにくくなるものです。電子レンジ・オーブンレンジも進化して、様々な料理が作れるようになっていますが、ごはんや惣菜のあたために多く使われています。また、電気調理鍋にはカレー、ホットプレートには焼肉やお好み焼きといった誰もが想像できる定番のメニューがあります。

このように分かりやすく簡単かつ使用頻度の高いメニューが、ハイスチームエアーオーブンにも欲しい。そう考えたとき、ひらめいたのが大阪名物「551蓬莱」の豚まんです。

チルド(冷蔵)で送られてきた、551蓬莱の「豚まん」。10個入り2,500円(+送料1,100円)

新大阪駅や伊丹空港の売店はいつも長蛇の列ができている551ですが、遠距離の持ち帰りはチルド(冷蔵)の状態で販売されており、食べる際は蒸し器やセイロの使用が推奨されています。電子レンジの場合は、少量の水を入れたお皿に割り箸を平行に並べ、その上に豚まんを置き、キッチンペーパーに水を軽く含ませてかぶせ、ラップをかけたうえでの加熱が指示されています。

文字で書くとイメージしづらいことから分かるように、まぁまぁ面倒です。むしろセイロの方が簡単かと思うほどです。そこで、水を入れてボタンを押すだけで蒸し料理ができる、ハイスチームエアーオーブンで温めてみました。

結論、めっちゃ良いです。温度と時間を何度か変えて試してみましたが、100℃で20分が今のところベスト設定。中までしっかり熱が通っており、店頭でできたてを食べるのと同じように、皮のふかふか感、豚肉とタマネギの甘さとジューシーさが再現されています。

バスケットに内アミを敷いて、その上に豚まんを並べる。キツキツにすれば4個までいけるか?
水タンクに水を入れてセット
数値を変えて何度か試した結果、「100℃/20分」がチルドの551豚まんにとってベストだと思われる

なにしろ、蒸し器のように火加減を見る必要がなくラクですし、ベチャベチャになるなどの失敗がない。もちろん、シュウマイや小籠包の温めにも使えますし、温度設定を高めることで、表面を焼きっぽくカリッとさせることもできるでしょう。

中までしっかり熱が通っており豚肉とタマネギの甘さとジューシーさも再現されている

スチームオーブンレンジでも、同じように仕上げられるかもしれませんが、ハイスチームエアーオーブンはコンパクトで価格もお安め(29,700円)なのが利点。蒸し料理好きなら持っておいて損はない……というか、いっそ551蓬莱コラボモデルを作ってみてはいかがでしょう。行列に並んでいる人の551人に1人ぐらいは買いそうじゃないですか?

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>