ニュース

Cerevo、自身の滑走状態を可視化する、スキー用センサーモジュールを開発

 Cerevoは、ラスベガスで開催されているCES 2019にて、リアルタイムに滑走データを記録しスマホアプリで確認できるスキー板用のセンシングモジュール「XON SKI-1(スキーワン)」と、四輪レース車両の走行データを計測する「XON ZECH-1(ゼックワン)」の開発を発表した。

スマホ連携型のスキー板用センサーモジュール

 XON SKI-1は、LTEモジュールと各種センサーを搭載したスキー板用センサーモジュール。SKI-1が計測した各種センサーデータは、スマホやクラウドと連携することでリアルタイムに滑走データを記録しスマートフォンアプリで確認できるとする。

 加速度や角速度、GPSや足部荷重センサーなどで収集したデータをグラフィカルに可視化し、スマホで確認可能。ユーザーが、自分の滑りを振り返りやすくなる。

SKI-1で収集したデータをグラフィカルに可視化し、スマホで確認できる

 またGPSとLTEモジュールを内蔵するため、万が一スキー板を紛失した場合でも、現在位置を特定できるという。

 Cerevoは今回、総合スキー用品ブランド「Reine Deer(レインディア)」へ、この「XON SKI-1」を提供。同ブランドのスキー板に取り付けた、コラボレーションモデルを開発している。

XON SKI-1を搭載したReine Deerスキー板 ©2018 Reine Deer

レース車両の走行データを計測し、リアルタイムに配信

ZECH-1

 X0N(エックスオン)のZECH-1は、四輪レース車両に取り付けるセンシングデバイス。走行データを計測するセンシング機能に加え、走行映像をライブ配信する機能を搭載。

 6軸センサーおよびGPSを内蔵し、走行中の位置や速度に加えて加速度、角速度、車両の状態などのデータを配信できるほか、SDカードへの記録も可能とする。

 さらに、撮影している映像の上に計測データをグラフィカルに表現し、オーバーレイさせた状態で共有できる点が特徴。3G/LTE回線を利用して、収集した走行データをリアルタイムにライブ配信可能。

各種データを撮影映像にオーバーレイさせてリアルタイムに配信できる

 レース車両から離れた、ピットにいるチームメンバーなどに、走行中の車両の位置、残燃料や水温といったデータを共有でき、レース戦略や走行練習に活用できるという。

 車両への取り付けは、OBD-IIコネクターに接続するだけ。走行データを記録するだけのデータロガーと異なり、本体でリアルタイムに可視化情報を生成し、直接ライブ配信することで、走行データを活用してチームメンバーがリアルタイムに分析できるという。

HDMI、USB Type-A、電源コネクターを搭載
車両への取り付けは、OBD-IIコネクターに接続するだけ

 開発中の本体サイズは、180×71×27.5mm(幅×奥行き×高さ)。GPS、QZSS、GLONASSに対応。OBD-II ドングルと電源ケーブルなどが付属。