走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!
小ぶりなサイズが女性ランナーにもピッタリな「ガーミン フォアアスリート 645 ミュージック」
2018年11月20日 06:30
ガーミンといえばランニング業界において高いシェアを誇るGPSデバイスのリーディングブランド。次々と新たな機能を搭載したモデルを発表するなど、その開発力にも定評がある。
そんなガーミンが今春リリースした「フォアアスリート 645 ミュージック」は、同社のテクノロジーを結集した高機能モデル。発売以来、世界中のランナーから注目を集める存在となっている。
メーカー名 | ガーミン |
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製品名 | ガーミン フォアアスリート 645 ミュージック |
実勢価格 | 53,784円(税込) |
筆者は2008年に初めてランニング用のGPSデバイスを購入したが、そのときのモデルは、ebayでアメリカの業者から取り寄せたガーミンの「フォアランナー 405」。
その次に手に入れたのも、2012年のロックンロールマラソン ラスベガスのエクスポで購入した「フォアランナー 610」だったように、自分にGPSデバイスの重要性を教えてくれたのはガーミンだった。
しかし、その後スントのスタイリッシュな北欧デザインや、アップルウォッチのライフスタイルからランニングまで対応する汎用性の高さに魅せられて、2013年のニューヨーク シティマラソンで前述の「フォアランナー 610」を使用して以来、ガーミンのランニング向け製品とは縁が無くなっていた。自動車のナビゲーションこそ同社のnuviシリーズであったが……。
その理由として挙げられるのが、デザインがどちらかいうとポップな印象で、アラフィフの筆者にはマッチしなかったこと。特に日本でも女性に支持者が多かった「220 J」のホワイト/パープルのイメージが強烈で、筆者とガーミンの距離を遠ざけたのだった。
そして、今回は久々のガーミンとなる。
「フォアアスリート 645 ミュージック」を使ってみて思ったのは、「ガーミンはやっぱり多機能で面白い!」ということ。少ない機能を研ぎ澄ます印象のスントに対して、どんどん機能を開発するのがガーミンという感じだ。昔、バーチャルパートナーという目標設定機能にお世話になったことを思い出した。
走っている時の上下動や上下動比、地面に接地した時間やバランス、ストライドなどランニング中のフォーム解析を行なうことが可能なランニングダイナミクス機能を搭載。さらに手首から取得した心拍数を利用して、現在のトレーニング状況の評価などを行なうパフォーマンスコンディション機能も採用している。
そして最大500曲の音楽データを簡単に転送可能で、Bluetoothイヤホン(別売)に接続すればスマートフォンを持たずに音楽を楽しめ、ストリーミングアプリと連携する事でアプリ内の音楽データをデバイスに転送する事も可能。
最近はスントのタッチパネルに慣れていたので、同機のボタン操作に最初こそ手間取ったが、何回か使用しているうちに使いこなせるようになっていた。
これら性能の高さや機能の多彩さを考慮すると、53,784円(購入当時)という価格はリーズナブルといえる。
デザインに関して好き嫌いはあると思うが、少なくとも「220 J」のようなポップでフェミニンな感覚はなく、ミドルエイジのランナーが使用するのにマッチするカラーリングと質感だと思う。
重厚感に関してはスントのスパルタンシリーズ、スント9あたりと比較すると見劣りするが、価格帯が違う。
「フォアアスリート 645 ミュージック」は、“多機能なランニングウォッチを求めるランナー”や“5万円前後で高機能ウォッチを探しているランナー”に最適な1本だと思う。