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e-MTBの魅力や楽しみ方を味わえる“Railだらけ”の試乗会。車体も内容も豪華すぎた!!
2023年1月13日 09:00
e-bikeの魅力が一番体感できるのはe-MTBだというのは、e-bike Watchでも何度も書いてきたことですが、オフロードを走るe-MTBはなかなかその魅力を実感できる機会がありません。そんな状況のなか、少しでも多くの人にe-MTBの楽しさを体感してもらおうと、バイクプラス所沢店が企画したのが、トレックのフラッグシップモデル「Rail 9.7」“だけ”で行なう豪華な試乗ツアー。フルサスのe-MTB、それもカーボンフレーム&ホイールの最上級モデルに乗れるだけでなく、それでオフロードも走れる豪華なツアーです。
「Rail 9.7」の魅力は、これまで何度も紹介してきましたが、百聞は一見にしかず。特にe-bikeは実際に乗ってみるのが一番です。試乗コースは、バイクプラス所沢店を出発し、狭山湖周辺のトレイルを走り戻って来るという約24kmのルート。狭山湖が近い立地にあるバイクプラス所沢店ならではの、リアルなトレイルを走れるツアーといえます。e-bike Watchも貴重な機会に同行してきたので、その模様をお伝えします。
最高峰モデル「Rail 9.7」でガッツリ走れる試乗会
試乗ツアーが開催されたのは12月17・18日の週末。当初は両日ともに1回ずつの予定でしたが、あっという間に枠が埋まってしまったので、17日のみ午前と午後の2回開催となりました。それでも、すぐに予約で埋まってしまう人気ぶり。やはりみなさんe-MTBをリアルに体験したいと思っていたんですね。
当日はボッシュのブースも用意され、その前にズラリと「Rail 9.7」が並んでいるのが壮観です。しかも全車こだわりのカスタマイズが施されています。ツアーにはMTBの経験者から、ロードは乗るけどMTBは初めてという女性まで幅広い人たちが駆けつけていました。参加者のプロフィールもさまざまで、経験やライディングスキルにも幅がありますが、それでも一緒に走れるのもe-MTBの魅力です。
ちなみに、土曜日の午後にはe-bike Watch枠として実際に「Rail 9.7」を所有しているオーナーも2人参加してくれました。2人ともe-MTBを楽しみ尽くしているオーナー。それぞれに愛車で駆けつけてくれた(しかも1人は自走!)ので、リアルな楽しみ方やカスタムなどを見ることができました。
さらに、ツアー参加者にはSENAのインカム付きヘルメットが用意され、お互いに会話を楽しむことができます。自転車でのツーリング中は声を張らないと同行者と会話できないのが不満点だったりしますが、これなら参加者が多くて列が長くなってもみんなで会話を楽しむこともできます。
それぞれの体格に合わせて「Rail 9.7」をセットアップしたら、狭山湖に向かって出発。はじめは舗装路を走って市街地を抜けるという、トレイルに走りに行く際によくあるパターンのルートです。地味に上り坂もあったりして、アシストのないMTBだと体力を削られたりしますが、e-MTBだと楽しいトレイルのために体力を温存できるのがメリット。特に、今回はインカム付きのヘルメットをかぶっているので、みんなで会話しながら走れます。これは素晴らしいですね。かなり欲しくなりました。
狭山湖周辺のトレイルをガッツリ走る
狭山湖に到着。普段この周辺を走っているという参加者の人が、近くに激坂があるのでそこをぜひe-MTBで走ってみたいとのことで、みんなでその坂をチャレンジすることに。斜度も結構ありますが、その角度のまま長く続いているので、普通のMTBで走ったら途中で心が折れてしまいそうな坂。でも、e-MTBだとペダルを回してさえいればスイスイと上って行けるので、みんな「スゲ~!」とか「うわ~」とか言いながら難なく上り切っていました。e-MTBの凄さを実感するには最適な坂だったため、以降はツアーのコースに組み込まれていました。
その後は、狭山湖を周回するルートのトレイルを目指します。このあたりはサイクリストたちが多いので、e-bikeが連なって走っていると注目度も高い。「何のイベントですか?」と声をかけてくる人もいました。e-bikeに乗る楽しさが、周りの人にも伝わっていたようです
狭山湖を周回するルートは、いわゆるダブルトラックと呼ばれる自転車なら2台並んで走れるような幅のトレイルです。MTB初心者でも走りやすいルートですが、アップダウンもあるのでe-MTBが本領を発揮。ところどころ、路面が荒れている場所や水たまりに泥濘みもあったりしますが、フルサスの「Rail 9.7」なら何の問題もなく走って行けます。みなさんは走行モードをいろいろ切り替えてフィーリングの違いを試したりしていました。こういうときも、インカムで会話しながら走れるのは本当に魅力的です。
ワイワイと話ながら走っているうちに、休憩ポイントである広場に到着。アップダウンのあるコースをそれなりの距離を走ってきたはずですが、誰も息を切らしていることもありません。そして、休憩ポイントにはバイクプラスのスタッフさんが温かい飲み物とお菓子を用意して待っていてくれました! 12月の寒い時期だったのでこれはありがたい。
体力に余裕があることもあって、休憩中も話が弾みます。リアルなオーナーが参加してくれた回はe-MTBでの遊び方やカスタムの話を聞いたり、e-bike Watchで持ち込んだシマノSTEPSユニットのハードテイルe-MTBと乗り比べてみたり。参加者だけでなく、通りがかりのハイカーの人からも「これってe-bikeですよね!? どこで借りられるんですか?」と尋ねられたりもして、e-bikeが市民権を得ていることも感じました。
そして、休憩ポイントには段差のような急斜面があったのですが、そこの上りにチャレンジしたり。モードは何がいいとか、どんな姿勢で乗ると上りやすいかとか、実際に試しながらだと話も盛り上がります。
休憩中に盛り上がりすぎたこともあり、帰り道はちょっぴり急ぎモード。ただ、乗り慣れてきたこともあって、不安なくペースが上げられます。e-MTBだと体力を削られることがないので、帰り道も疲れていないというのもメリットです。
e-bike生活をもっと楽しくする体験も
店舗に戻ってからも、お楽しみは続きます。編集部がe-bike生活を楽しむコーナーをプロデュース。EcoFlowのポータブル電源を持ち込んだこともあって、バッテリーを充電したり、コーヒーメーカーで暖かいコーヒーを淹れたり、電気ストーブに当たったりしながら冷えた体を暖めつつ、e-bikeトークに花が咲いていました。ポータブル電源があれば、e-bikeのバッテリーも充電できるので、e-MTBで走る人は1つクルマに積んでおくと行動範囲が広がります。
特に今回はボッシュの担当者が、同ブランドのコードレス洗浄機「Fontus(フォンタス)」や新製品の電動空気入れを持ってきてくれたこともあり、デモも兼ねて走ってきた「Rail 9.7」の洗車も行ないました。トレイルはクルマにe-MTBを積んで走りに行くことが多いので、積み込む前に洗車ができるのは魅力的ですね。
「Rail 9.7」のオーナーは日頃から車載して楽しんでおり、参加者は自分のクルマにも積めるか興味津々。いつもの方法を実演してくれました。クロスオーバータイプのクルマですが、前輪を外すだけで積めるとのこと。参加者で実際に自分のクルマに積めるのか知りたいという人もいたので、積み込む実験もしていましたが、問題なく載せられていたので、購入のハードルが1つ取り除かれましたね。
ただの試乗だけでなく、e-MTBの楽しみ方やカスタム、便利グッズなども含めて体験できた今回の試乗会。e-MTBの魅力を広く伝えるために、今後も開催してほしいと感じました。ちなみに、バイクプラス所沢店では1月末まで「Rail 9.7」の試乗キャンペーンを行なっています。試乗した人には、ボッシュのオリジナルボトルとe-MTBご購入時に使えるクーポン券のプレゼントも。今回の試乗コースとは異なりますが、オフロードを体験できる場所があるとのことなので、興味を持った人はぜひ訪れてみてください。