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日本初、家で心電図も同時に測れるオムロン血圧計

心電計付き上腕式血圧計「HCR-7800T」

オムロン ヘルスケアは、日本初となる心電計付きの上腕式血圧計「HCR-7800T」を3月22日より発売する。価格はオープンプライス。オムロンの直販サイトや大手ネット販売店舗、地域の調剤薬局などで販売され、直販価格は29,800円。

不整脈の一種である心房細動の早期発見や治療介入を目的として開発されたもので、日常の血圧測定と一緒に心電図を記録できるのが特徴。単三形電池4本で動作する。

心房細動を発症すると血栓のリスクが高まり、その血栓が血流によって脳に運ばれ血管を塞ぐと脳梗塞になるという。心房細動の人はそうでない人に比べ脳梗塞発症のリスクが約5倍高くなるというデータも確認されている。

製品単独で医療機器としての診断はできないが、自宅でも心房細動の可能性を発見し、医師に波形を見せることなどで診断に役立てられる。欧米では既に発売されており、日本でも発売されることになった。

使い方は通常の血圧計と同様にHCR-7800Tのカフを腕に巻き、同時に指で本体の電極に触れることで心電図を30秒間記録。これをスマートフォンアプリ「OMRON connect」により自動で解析する。

スマホを本体の上に置いて、カフを腕に巻く
指で電極に触れて、血圧と同時に心電図も測れる

専門性が必要な心電図解析をアプリで行ない、心房細動の可能性をメッセージで通知。アプリで記録したデータをPDF変換してメール添付や出力できるため、通院時の医師との共有に活用できる。

アプリで心電図を解析
アプリが心房細動の可能性を指摘

正確な測定を行なうために「体動お知らせ」「カフぴったり巻きチェック」の機能も備える。

本体サイズは232×123×98mm(幅×奥行き×高さ)、カフは145×466mm(幅×長さ)、チューブの長さは610mm。重量は本体が約550g、カフが約130g。電源は単三形アルカリ電池4本。

医師や医療関係者の指示により購入できる特定保守管理医療機器となっており、医療機器認証番号は、30400BZX00028000。

薬局やドラッグストア店頭で心電図を記録できる無料サービスも

同社の血圧計は、グローバルで2021年に累計売上台数3億台を突破。こうした機器の普及や降圧治療の進化などで高血圧患者の血圧コントロールは改善されている一方で、心疾患による死亡者数は増加しているという。

前述したリスクを持つ心房細動の日本における推定患者数は2020年時点で100万人を超えていると見られ、高齢化などでさらに増えていくと予測。

スマホアプリにより個人でも心房細動の可能性をチェックできるが、新しい試みとして、調剤薬局やドラッグストアとの連携により、店舗で心電図を記録できるサービスを5月ごろから開始予定。2022年度に400店舗への拡大を目指す。

一般社団法人スマートヘルスケア協会とのパートナーシップにより、調剤薬局やドラッグストアで、心電計付き上腕式血圧計とチェックシートを活用した「心電図による受診勧奨モデル」を展開。希望した人は心電計付き上腕式血圧計による心電図記録ができ、測定やチェックシートなどをもとに、薬剤師が必要に応じて疾病説明と受診勧奨を行ない、かかりつけの医療機関や地域の専門医療機関を案内するという。