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突然の大雪で動かない! エアコンの雪対策は何をすればいい?

室外機周辺の除雪が重要

三菱電機が、エアコンに関連して知っておきたい雪への対策について紹介。積雪に慣れていない都心部で、突然大雪が降った場合でも困らないように、エアコンのための事前準備や事後対策について解説している。

事前の室外機周辺の片付けが一番大事

エアコンの雪対策で、もっとも重要なのは「室外機」のチェックだという。特に室外機周辺をあらかじめ掃除などをして、十分なスペースを確保するのが大事とのこと。スペースがないと風通しが悪くなり、空気が室外機周辺に溜まるため、エアコンの効きが悪くなってしまうという。

室外機周辺に十分なスペースを確保

また室外機のファンの前や横に、風を遮る物を置かないようにすることも重要とする。室外機周辺のスペースを確保していても、ファンの前や横に観葉植物や段ボールなどの障害物を置いていると、風を遮り、室外機の正面に雪が積もってしまう可能性があるという。

さらに風に乗ってきた雪が積もることがあるため、室外機周辺の風通りの良さも考えて、動かせるものはできるだけ片づけておくよう呼びかけている。

風を遮るような障害物を片付けておく

大雪が降ったら室外機の周辺を除雪

積雪があった場合の事後対策として、まずやるべきことは室外機周辺の除雪。雪が積もった状態でエアコンを運転してしまうと、ファンが埋まっていることなどが原因で運転ができない場合があるという。そのため大雪が降った後は、まず室外機の状態を確認し、雪が積もっているようであれば周りの雪を取り除くことが大事としている。

特に室外機の吹き出し口前の除雪が重要とし、エアコンの電源は入れず、シャベルなどで吹き出し口の前が200mm以上空くように雪を取り除くことを推奨している。

まずやるべきことは室外機周辺の除雪

また室外機の上に積もっている雪も取り除く。室外機の上に雪が積もっていると、風通しが悪くなったり、溶けた雪が氷になって室外機の熱交換器に張り付くなどしてエアコンの効率が悪くなってしまうという。

ただし、室外機内部の雪に触るのはNG。内部のフィンによって怪我をする恐れや、フィン自体を傷つけてしまう可能性があるため、室外機内部の雪には触らないようにする。またお湯や水をかけて溶かすのも、かえって室外機の熱交換器に氷を溜めてしまい、フィンの目詰まりの原因になるためNGとしている。

室外機の上に積もっている雪を取り除けばOK

大雪時によくある問い合わせ

大雪が降った際は「大雪でエアコンが止まってしまった」「室外機から湯気が出ている」などの問い合わせが増えるという。しかし、これらは「霜取り」稼働中の可能性が高いとする。

室外機の熱交換器に霜が付着すると、熱交換が十分に行なわれず暖房能力を発揮しにくくなるため、エアコンにはその霜を溶かすために、自動で霜取りを行なう機能がある。霜取り時には、霜を溶かすためにあたたかい冷媒を室外機側にまわすため、室内機から冷たい風が吹かないよう暖房運転が短時間停止。そのため「止まった」と問い合わせる人が多いという。少し時間を置くと通常運転を再開するので、焦らず待つよう呼びかけている。

また霜取り中は、熱交換器があたたかくなっているため、溶けた霜の水分が蒸発して湯気となる場合があるとしている。