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寒い冬はどうやって換気する? 窓を開けずに換気量アップする方法

24時間換気システムとレンジフードファンの併用で換気量アップ

窓を開けずに換気できる――? 三菱電機は、窓を開けたくない寒い冬に、住宅の24時間換気システムとキッチンのレンジフードファンで効果的に換気できるか実験を行なった。その結果、レンジフードファンの併用で換気量が増えることがわかったという。

24時間換気システムは室内の空気を給気口を通じて換気する仕組みで、2003年7月以降に建築されたすべての住宅に設置されている。給気口は室内の換気や結露・カビ防止のため、開けっ放しにしておくことが推奨されている。また、風呂やトイレに設置されている換気扇は汚れやすいため、こまめに掃除をするよう三菱電機は注意している。

24時間換気システムは一般家庭に設置されている。写真は三菱電機の給気口「P-18QR」
換気扇はこまめに清掃し、家具などで隠さない

三菱電機は、同一の建物で、24時間換気システムによる換気を行なったうえで、レンジフードファンの弱運転を行なった場合と行なわなかった場合の換気量を比較。レンジフードファンを使用した場合は、使わない場合に比べて3倍以上の換気量を確保できたという。

レンジフードファンは強運転の場合、換気量が過剰になるおそれがあり、室温が変化する可能性があることから、弱運転で実験を実施した。

同一の部屋で、レンジフードファンを併用した場合としない場合で換気量を比較

また、換気量は確保できても、汚れた空気が室内に残っている可能性がある。扇風機やサーキュレーターを活用し、室内の空気を攪拌させ、空気のよどみを解消することも重要という。

換気量を確保するだけでなく、室内の空気を混ぜることで「空気のよどみ」を解消