家電レビュー
ケルヒャーのハンディ高圧洗浄機はかゆいところに手が届くヤツだった
2025年4月25日 09:05
パワフルにガンガン掃除していける家庭用高圧洗浄機、みなさんは活用しているだろうか。集合住宅だと使いにくそうで購入に二の足を踏んでいるとか、持っているけれどあまり出番がない、みたいな人もいると思う。
たしかに筆者も使う頻度は「ごくたまーに」だ。年に数回程度だろうか。もっと活用したいとは思うものの、準備や後片付けの面倒さ、デカい本体、カタくてクセつよな耐圧ホースの取り回しのことを考えると、どうしてもやる気が削がれるし、使いどころも限られてしまう。
掃除機をかけるくらいの感覚で、もっとお手軽に使える高圧洗浄機があれば……。なんて思っているアナタやワタシに、ぴったりな高圧洗浄機がある、ケルヒャーのコードレスなハンディ高圧洗浄機「OC 5 Handy CB」(14,980円)だ。お借りして試してみたら、予想以上に活躍の場が多くて、まさにかゆいところに手が届くヤツだった。
ペットボトルを合体させてラクラク高圧洗浄
OC 5 Handy CBは、2025年3月31日からAmazonで販売開始した家庭用ハンディ高圧洗浄機。「ハンディ」とあるように、本体に装着する水タンク、もしくはバケツなどの容器に貯めた水を供給源にして、バッテリーで動作する、というのが特徴となっている。電源ケーブルも耐圧ホースも接続しないので取り回し良く使えるわけだ。
そうした特徴のなかでも面白いポイントが、一般的なペットボトルを水の供給源にできること。ペットボトルに水を入れて、付属の「ペットボトルアダプター」を介してトリガーガン本体と接続するだけで、すぐに高圧洗浄機として使えてしまう。本来ならただ捨てるだけのペットボトルが、こんなところで役に立つとは!
ホースの長さの都合上、推奨は2Lペットボトルということになっているけれど、手元にあった細長い1Lクラスのペットボトルならなんとか使えた。500mlはホースが入らないのでさすがに厳しい。当然ながら、ペットボトル内の水がなくなれば噴射しなくなるので、連続的に使おうとすると頻繁に水を入れ直す手間が発生してしまうのは手軽さとのトレードオフ、といったところ。
自吸水ホースも付属しているので、バケツなどに水を貯めて、そこから吸い上げながら使うこともできる。ちなみに水道の蛇口などから直結して使用することはできない。あくまでも水圧のかからない水源から給水するスタイルになる。
水交換なしに連続稼働させたいなら、水道からバケツにちょろちょろ水を貯めながら自吸水ホースで使う、という方法もアリだろう。ただし、モーターが過熱して部品を傷める可能性もあるため、あまり長く連続稼働させないようにしたい。
ハンディだけどけっこうパワフル 庭掃除、窓掃除がはかどりまくる
ペットボトルを装着すると、なんとなく水鉄砲や霧吹きっぽさを感じなくもないスタイリング。けれど、ノズルから出てくるのはちゃんと高圧だ。最大許容圧力2.4MPaということで、コンクリに付着したガンコなコケもやっつけることができるほど。バッテリー駆動のハンディタイプとはいえ、パワーは十分にある。
ただし、こういったしつこい汚れを落とすには集中的に噴射し続けないといけないので、ペットボトルだと水がすぐに枯渇してしまう。一気に広い範囲を洗浄するのにはやはり向いていないのだ。では、どんなところで使うと便利なのか。
たとえば筆者宅では、中庭や2階のバルコニーがOC 5 Handy CBの主戦場となった。ここはハンディではない高圧洗浄機を持ち込みにくいうえに、水道ホースを接続しにくい場所でもある。筆者宅の室内の蛇口は一般的な水道ホースをそのままつなげられないタイプなので、いちいち遠くにある屋外の蛇口から長いホースリールで引っ張ってこなければならず、大仕事になるのでほとんど高圧洗浄機を使ってこなかった。
しかも中庭もバルコニーもまあまあ狭いので、とぐろを巻く耐圧ホースや高圧洗浄機本体がそもそも邪魔になる。が、本体だけ持ち込めばいいOC 5 Handy CBならそのあたりは全く気にする必要がない。狭い範囲で使うだけなら水交換の頻度もそう高くはならないし、あらかじめ水を入れたペットボトルを何本も用意しておいて、どんどん付け替えながら洗浄していく、という方法もとれる。
見て見ぬフリをしていた窓の汚れも、すっかり諦めて放置していたウッドデッキやグレーチングの隙間に溜まった土ぼこりも、効率的に洗い流せる。ペットボトルに水を汲めばすぐに使い始められるOC 5 Handy CBのおかげで、掃除機をかけるのに近いレベルの気軽さで庭掃除できているような気がする。
また、付属ノズルのモード切替が5種類と充実しているのも、ハンディ高圧洗浄機としての活躍の場を増やすのに一役買っているように思う。「標準モード」の他に「低圧・フォームモード」や「ポイントジェットモード」、「傾斜モード」に「広角モード」とよりどりみどりで、グレーチングのようなところはポイントジェットモードがいいし、窓ガラスを掃除したいなら広角モードが安心だ。
「魔境」のような自転車ガレージの隙間掃除に大活躍!
そしてもう1カ所、OC 5 Handy CBを有効活用できた場所がガレージだった。当初、自転車とバイクの駐輪を想定して作ったガレージは、今や自転車だけでなく、工具やら端材やらクルマのタイヤやら、限りなく粗大ゴミに近い不要品やらが乱雑に詰め込まれた「魔境」に変貌しつつある。
閉じた空間ではないので枯れ葉や砂っぽいものがめちゃくちゃ吹き込んでいる。ずっと掃除したいと思っていたけれど、ホウキだとホコリが立ってイヤな気分になるし、ホウキの届きにくい物陰や隙間にあるゴミはうまく集められない。
ガレージ内には蛇口もホースリールも電源もある。地面はコンクリなので水洗いしやすいはずだが、園芸用のホースリールでは力不足だし、だからといって本格的な高圧洗浄機を使うにはごちゃごちゃし過ぎているうえ、強い水圧だと大事なものもまとめて全部水浸しにしそうな不安もある。
といったように、いろいろと面倒ごとや制約の多いガレージなわけだけれど、OC 5 Handy CBがここの掃除にちょうど良かった。コードレスなのでケーブル類がどこかに引っかかったりせず、隙間に差し込むようにして溜まった汚れやゴミを吹き飛ばせる。水圧弱めのモードに切り替えれば、大事な工具などに水しぶきがかかる心配も少ない。
2Lペットボトルといえばけっこうな重さがあるはずだけれど、重心バランスがうまく取れているのか片手でも保持しやすく、体力に自信がない人でも楽に扱えるのではないだろうか。モーターの稼働音は控えめで、集合住宅のベランダなどで使っても近所迷惑にはならないだろう。
高圧洗浄機を気軽に、日常的に使いこなそう
休まずに噴射し続けると2Lペットボトルだと40秒余りで空になるので、広い範囲を洗浄しようとすればどうしても頻繁に水を入れ直すことにはなってしまう。ただ、バッテリー駆動時間は13〜23分(ノズルのモードによる)もあり、筆者の使い方だと2Lペットボトルをだいたい20本分使用してバッテリー残量50%程度と、かなりのスタミナだった。
バッテリーの充電ポートはスマホと同じUSB Type−Cで、スマホ用の充電器やモバイルバッテリー、ケーブルがそのまま使えるのもいいところ。ただ、充電は最大でも5V/2A(10W)となり、満充電するのに約5.5時間と長めなのが少し気になるかもしれない。
何度も言うように、OC 5 Handy CBは取り回し重視のハンディタイプ。水をじゃぶじゃぶ使って洗車や広い庭掃除をこなすような“大掃除”というよりは、気になった箇所をピンポイントでパパッときれいにする日常の部屋掃除くらいの気軽さで扱うのに向いている。小型なりの抜群な「かゆいところへの手の届きやすさ」が、あなたのQoLをぐっと高めてくれるはずだ。