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加湿器に残った水は毎日替えないとNG? 正しい手入れの方法
2022年1月19日 16:05
ダイニチ工業は、加湿器の手入れを怠ると機器のトラブルや雑菌の繁殖につながるとして、正しい手入れ方法を紹介している。加湿器にはおもに「気化式」「スチーム式」「超音波式」「気化式×温風気化式のハイブリッド式」「超音波式×加熱式のハイブリッド式」の5つの方式があるが、いずれも定期的な手入れが必要だという。
特に超音波式加湿器はフィルターを搭載せず、水を煮沸しないため、水に雑菌が含まれているとそのまま放出される恐れがあるとし、特にこまめな手入れ(週に数回)を推奨している。
またスチーム式加湿器は、水道水に含まれるミネラル成分が白い「スケール(水アカ)」となってヒーターに付着する。付着したスケールが堆積しすぎると、ヒーターの熱効率が低下したり異常発熱を起こす可能性があるため、2週間~1カ月に1回程度の手入れが必要だとする。
水は毎日替え、フィルターも定期的に洗浄
同社が採用する「気化式×温風気化式」のハイブリッド式加湿器では、頻度別に3つの手入れポイントを挙げている。
毎日行なう必要があるのは、タンクの洗浄と水の入れ替え。タンクの水は毎日新しい水と入れ替え、その際にタンク内の水を捨て、きれいな水を少し入れて振り洗いをする。
なお、タンクに入れる水は必ず水道水を使用。水道水は塩素処理されているため、雑菌やカビが繁殖しにくく、ミネラルウォーターや浄水器の水はNGとしている。
そして1週間に1回、本体に付着したゴミやホコリを掃除する。柔らかい布でからぶきし、落ちにくい汚れは中性洗剤を水で薄めて染み込ませた布で拭き、洗剤が残らないように固く絞った布で拭きとり、からぶきする。
特に背面の吸気グリルにホコリが付着したままだと雑菌が繁殖し悪臭が生じたり、加湿量の低下や送風音が大きくなる原因になるため、掃除機でホコリを吸い取ることを推奨している。
トレイや気化フィルターは2週間に1回洗浄する。トレイは柔らかいスポンジで内部を洗い、水アカを落とす。気化フィルターは、水アカが気になる場合はクエン酸、吹き出す風がにおうときは重曹を溶かした水でつけ置き洗いをした後、水道水で2分以上洗い流すとよいという。
同社によると、過去に加湿器が原因とされるレジオネラ症による死亡事例があることから、加湿器の手入れは必須とし、取扱説明書に従って正しく手入れするよう呼びかけている。