ニュース

アクア、深澤 直人氏がデザインを手がけたインテリアに馴染む冷蔵庫

 アクアは、プロダクトデザイナーの深澤 直人氏がデザインを手がけた薄型設計の冷凍冷蔵庫「TZシリーズ AQR-TZ51H」を、3月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は27万円(税抜)。

冷凍冷蔵庫「TZシリーズ」ダークウッドブラウンとサテンシルバーの2色を用意

 容量512L、4ドアタイプの冷凍冷蔵庫。世界的なプロダクトデザイナーの深澤 直人氏がデザインを手がけており、キッチン空間における冷蔵庫の役割や機能を一から見直して開発したという。“スタイルのある、暮らしへ”をコンセプトに、インテリアに馴染むデザインで、冷蔵庫としてはもちろん空間も心地よくするという。カラーは、ダークウッドブラウンとサテンシルバーの2色を用意。

 本体は500Lクラスで最薄の奥行き635mmに設計。庫内奥行きは約51cmとなり、最上段の奥まで手が届きやすく、身長が低い女性でもすみずみまで使えるという。キッチンスペースを広く使え、夫婦で料理をするときなども快適としている。

 ハンドルはカーブを描いており、ドアを開けるときに自然と手になじむことにこだわったという。毎日触る場所だからこそ細心の気配りをし、一度使えばもとの冷蔵庫には戻れないほどの使い心地としている。

インテリアに馴染むデザイン
クラス最薄で、キッチンスペースを広く使える
ハンドルはカーブを描いており、ドアを開けるときに自然と手になじむという
冷蔵室内のドアポケットなどもカーブにこだわっている

生活の中で幸せを感じられるデザイン

 デザインを担当した深澤 直人氏は、TZシリーズのデザイン、および冷蔵庫の在り方について次のように述べた。

 「普段冷蔵庫というのはそんなに興味を持って見るものではないですが、冷蔵庫が洗練されていると生活の中で幸せだな、ちょっと豊かだなと感じられると思います。冷蔵庫の主流であるフラットなデザインというのは最近出てきたもので、今は主張しないというトレンドがありますよね。私的には、もっと引いたマクロデザインになってもいいと思います。機能は残しても家電らしくない、インテリアに合わせた製品が求められると思います。

 今回の冷蔵庫においても、よく考えたらこういうのなかったよねと感じてもらえれば嬉しいですね。特別なことをしたというよりは、みんなが思っていることを頑張って実現したという気持ちが強くあります」

プロダクトデザイナー・深澤 直人氏
細部にこだわって、洗練されたデザインを実現

かがまず取り出せる野菜室に、クラス最大の大容量フリーザー

 野菜室は、かがまずラクな姿勢で取り出せる中段に配置。白外から冷やす半密閉構造で、ルーム内の温度変化を1℃以内にコントロールし、食材の乾燥を抑える。菜などの大きな野菜も収納可能としている。

 冷蔵室内には7つのロングLED灯を搭載。冷凍室まで明るく照らし、食材などを簡単に探せるという。

冷蔵室内
野菜室は、かがまずラクな姿勢で取り出せる中段に配置
ハムやチーズの収納に適したフレッシュストッカー
冷蔵室内には7つのロングLED灯を搭載。冷凍室まで明るく照らす

 冷凍室容量は500Lクラス最大の180Lで、まとめ買いに対応。整理がしやすいように6つのボックスに分けられており、ライフスタイルに合わせて使い分けられる。下段フリージングボックスは500mlペットボトルや冷凍ピザが入る高さで、大型食材も無理なく収納可能。

 さらに冷凍室は、食材の霜つきや冷凍焼けを防ぐ「アンチフロスト機能」を搭載。一般的な冷凍室は霜取り運転時にヒーターが庫内の温度を上昇させてしまうことがある。TZシリーズでは暖かい空気が庫内に流入することを防ぐ「フレッシャーシールド」を備え、冷凍室内の温度変化を抑えている。これにより食材の霜付きなどを防いで鮮度を保つとしている。

 本体サイズは、830×635×1,825mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は128kg。各室の容量は、冷蔵室が332L(内フレッシュストッカー18L/旬鮮野菜ルーム26L)、冷凍室が180L。年間消費電力量は299kWh/年。

冷凍室
上段フリージングボックスにはクイック冷凍コーナーを搭載
食材の霜つきや冷凍焼けを防ぐ「アンチフロスト機能」。暖かい空気が庫内に流入することを防ぐ「フレッシャーシールド」を備える