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アクア、冷蔵室から野菜室を見渡せる業界初の冷蔵庫
2019年11月14日 16:16
アクアは、冷蔵室から野菜室を見渡せる業界初の冷凍冷蔵庫「Delie(デリエ)シリーズ」4機種を、2020年1月中旬より順次販売する。プレミアムラインとスタンダードラインを用意し、いずれも容量458Lと430Lをラインナップ。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、23万~20万円前後。
“見える化”をコンセプトにした4ドア冷蔵庫。野菜室を真ん中に配置し、冷蔵室と野菜室の区切りを強化ガラスにすることで、冷蔵室から野菜室が見えるようにした点が特徴。野菜を見やすくしたことで鮮度劣化による廃棄を減らせるほか、野菜の食べごろを逃さずに献立を考えやすくなるという。
いずれも本体幅60cmのスリム設計で、省スペースに設置可能。430Lモデルは高さ175cmのローボディで、食材も取り出しやすいという。
「野菜が使いきれず腐らせてしまう」問題を解消
アクアジャパン 代表 吉田 庸樹氏は、デリエシリーズについて以下のようにコメントした。
「コンセプトは“美味しさが見える冷蔵庫”です。冷蔵庫に関して、さまざまなユーザーリサーチやヒアリングを行なったところ、挙げられた不満や要望は『野菜室に既にある食材を買ってしまう』、『野菜を使い切れず腐らせてしまう』というものでした。そこで、開閉頻度が高い冷蔵室から野菜室が見えるようにしようと、新モデルでは区切りに強化ガラスを採用しました。
野菜室が常に見えることで、レシピも考えやすくなると思います。家での食事がより美味しくなると、毎日の生活もより豊かになるとアクアは考えています。アクアでは、心地よさを品質と捉え、今回の冷蔵庫では“見える”ということを新たな品質として提供いたします」
さらにプレミアムラインの野菜室は、野菜の美味しさを守る温度設定と湿度コントロールを実現した「旬鮮野菜室」を採用。温度は3~5℃に保たれ、湿度をコントロールするために「調湿フィルター」を搭載。冷気が食材に直接当たりにくい構造で、野菜の美味しさを守り保存品質が向上したという。
同社の調査によると、従来の野菜室と旬鮮野菜室でナスを1週間保存した場合、旬鮮野菜室では乾燥率を約10.7%抑制できたという。また小松菜のビタミンC残存率は、従来の野菜室が47.6%だったのに対し、旬鮮野菜室は77.7%という結果になった。
チルドルームの真上に引き出し式の小部屋
チルドルームはフルワイド設計で、魚や肉もトレーのまま重ねず入れられるという。温度は通常(0~2℃)と低温(約-2~0℃)の2段階で設定でき、食材に合わせて切り替えられる。冷気にうるおいをプラスする「HCS-C フィルター」を搭載し、うるおいを保ちながらすばやく冷やし、食材の鮮度をしっかり守るという。
冷蔵室は収納しやすさにもこだわり、チルドルームの真上に引き出し式の小部屋を搭載。通常の冷蔵温度で保存される部屋だが、小物を入れるのに最適としている。
同社によると、チルドルームに小分けのゼリーや乾麺などを入れる人も多く、本来の使われ方がしていない場合があるという。真上に小部屋を設けることで、細かな食材などを入れるようになり、チルドルームを本来の用途で使ってもらえるとする。
中段のガラス棚は可動式で、奥行きや高さを調節可能。ドアポケットには2Lペットボトルを7本入れられるなど、収納力の高さも特徴としている。
食材の霜つきや乾燥を防ぐ「おいシールド冷凍」
冷凍室は、食材の霜つきや乾燥を防ぐ「おいシールド冷凍」を搭載。一般的な冷凍室は、霜取り運転時にヒーターが庫内の温度を上昇させてしまうことがあるという。デリエシリーズでは暖かい空気が庫内に流入することを防ぐ「フレッシャーシールド」を備え、冷凍室内の温度変化を抑制。これにより食材の霜付きなどを防いで鮮度を保つとしている。なおフレッシャーシールドは、1月発表のTZシリーズにも搭載。
冷凍室容量は、クラス最大級の152Lで、買い物カゴ2.5杯分の食材を収納できる(容量458Lの場合)。おかずの作り置きや冷凍食品の活用にも役立つとしている。
本体カラーは、プレミアムラインがクリアウォームホワイトとクリアモカブラウン。スタンダードラインがチタニウムシルバーとダークウッドブラウン。
容量458Lの本体サイズは共通で、600×710×1,840mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は98~102kg。各室の容量は、冷蔵室が239L、野菜室が67L、上段冷凍室が67L、下段冷凍室が85L。年間消費電力量は275kWh/年。
容量430Lの本体サイズは共通で、600×710×1,750mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は94~98kg。各室の容量は、冷蔵室が211L、野菜室が67L、上段冷凍室が67L、下段冷凍室が85L。年間消費電力量は270kWh/年。