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花王が洗濯洗剤を刷新、史上最高の「アタック ZERO」で"汚れ・ニオイ・洗剤残り"をゼロに
2019年1月24日 06:00
花王は、"汚れゼロ、ニオイゼロ、洗剤残りゼロ"を叶えるとする、同社史上最高の洗浄基剤「バイオ IOS(アイオーエス)」を主成分とする、新型衣料用濃縮液体洗剤「アタック ZERO」「アタック ZERO ドラム式専用」を4月1日に発売する。ドラム式洗濯機専用の洗剤は同社では初。本体ボトル、ワンハンドプッシュ、詰替え用の3種類をそれぞれラインナップし、価格はオープンプライス。店頭予想価格は本体ボトルが350円前後、ワンハンドプッシュが500円前後。
1987年の発売以来32年が経過した「アタック」は、これまでに2度の大きな革新があったという。1度目は登場当時で、それまで4kg超だった衣料用粉洗剤のボックスをコンパクト化。1度の洗濯での利用量をスプーン1杯に大幅削減した。2度目は2009年、濃縮液体化後にすすぎが1回で済むとした。今回の洗浄基剤の刷新は、3度目に当たる革新だという。
本洗剤開発の背景には、男性の家事参加がこの10年間で増加したこと、ヒートテックや形態安定シャツなどの化学繊維製衣類の増加、洗濯機の節水化やドラム化による汚れ再汚染の問題、洗濯機内の洗濯物は容量オーバーでぎゅうぎゅう詰めだという実態、日焼け止めや衣類用消臭スプレーなどの新しい汚れの出現があるという。
男性の家事参加が増加したことで、誰でも同じようにきれいにできる洗剤が求められるようになり、化学繊維の衣類は手入れが簡単なものの、油汚れを寄せ付けやすくまた落としにくい。また洗濯機に節水が搭載されたり、ドラム化されたことで、洗浄水内の汚れの密度がアップし、結果として1度落ちた汚れで衣類が再汚染される問題もある。それに加え、利用者は洗濯物をぎゅうぎゅうに詰め込む傾向があり、汚れが落としにくくもなっているという。
新型洗浄基剤「バイオ IOS」は界面活性剤のため、親油基と親水基を持つが、直鎖の親油基が長いと、油汚れの落ちは良くなるものの水に溶けにくくなる。そこで、親油基の長さを残しつつも、その端ではない中間部分に親水基を結合。また直鎖の形状は、親水基を軸に折れ曲がったような形をしている。これにより、油との高い親和性を保ちつつ、水への溶けやすさも保持しているという。さらに、対象物へ付着しないという性能も実現したとしている。
また、特に洗濯水の量が少ないドラム式洗濯機専用の「アタック ZERO ドラム式専用」には、衣類から落ちた汚れを再付着させない「節水対応ポリマー」を高配合。これにより、衣類から出た汚れ同士が集まって塊になるのを防ぐことで、再汚染を防止するという。
今回新規にラインナップした「ワンハンドプッシュ」は、片手でプッシュするだけで、簡単に計量できるというボトル。5プッシュでキャップ1杯分を計量できるとしており、洗濯物の量に合わせて、プッシュ回数だけで洗剤量を調整できるという。
「ワンハンドプッシュ」は、外した上部のプッシュ部分を逆さに置いておける形状になっており、手軽に詰め替えできるという。