やじうまミニレビュー
防災用品としても使えるコスパOKなセンサーライト
by 伊達 浩二(2014/6/18 07:00)
価格下落で魅力を再確認
今回はムサシの「RITEX ASL-050」というセンサーライトを紹介しよう。
人が近寄ると自動的に点灯するLEDセンサーライトは、以前にも何度か紹介しているが、ASL-050は中でも、特徴のある製品だ。
特徴の1つは、0.5Wの明るいLEDを2個使っていてこの種の製品としては明るいこと。もう1つは、単二電池を3本使用しており、LEDが明るい割に電池寿命が長いことだ。LEDセンサーライトは本体をコンパクトに抑えるために、単四や単三を使う製品が多く、単二電池を使うのは珍しい。
実はASL-050は、あまり新しい製品ではないのだが、一時は3,000円以上していた実売価格が、ここに来て2,000円を切っている。この値段でこの性能であれば、紹介する価値があると思ったのだ。
メーカー | ムサシ |
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製品名 | RITEX ASL-050 |
希望小売価格 | 6,048円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,935円 |
明るい上に、常時点灯でも1日持つ
ASL-050の外観は、半透明のチューブの両端にLEDを備え、その脇に白いセンサーがある。センサーは明暗と赤外線を見ているようで、周囲が暗くなってから人が近寄ると反応する。また、上下左右に少し動く。
電源に単二アルカリ電池3本を使用するだけに、本体は大きく重い。サイズは42×56×203mm(幅×奥行き×高さ)と20cmを越える。重量も電池を入れた状態の実測で323gあり、手に持つとずっしりと重い。
電源スイッチは3ポジションで、常時点灯とセンサーモードとOFFだ。センサーモード時の点灯時間は約20秒に固定されている。短く感じるかもしれないが、センサーの前に人が居て動いていればLEDは点いているので、実用上で困ることはあまりない。
とりあえず、電池を入れて、玄関や洗面台で使ってみた。点灯してみると、LEDが合計1Wあるだけに、かなり明るい。2~3畳のスペースでも、十分に実用になる。
また、チューブが光を拡散することで、光が柔らかい。ただ、チューブの両端を覗き込むような角度から見ると少しまぶしい。
電池の寿命は、センサーモード時に1日10回の動作で約200日、常時点灯モードで約20時間とされている。常時点灯モードにして、丸1日放置しておいても明るさは残っていたので、このカタログ値は信じても良いだろう。
低い位置の壁面固定か、据え置きがお勧め
この製品のネックは設置方法だ。
壁面などに設置する場合は付属のホルダーを使う。そして、このホルダーを固定する方法は、両面テープとネジの2通りが用意されているのだが、両面テープでは本体が重すぎて支えるには不安がある。壁面などにホルダーを固定するときは、ネジで止めることをお勧めする。
また、ホルダーは本体を4つのツメで支えているだけなので、天井などに固定すると、地震の際などに不安がある。電池が入った本体は重いので、万が一落ちてくると危険なのだ。
よく読むと、取扱説明書には設置場所は1.5m以下にするように書かれている。人の頭よりも高い位置には設置するなということだろう。高い場所に設置する場合は、もっと軽く、万が一落ちてきても安心な機種を選んだ方が良い。
壁面にネジ穴を開けたくないときは、床や棚に置くだけで、十分に使える。立てた状態では場所も取らないし、近づくと自動的に点灯する。ASL-050の両端は平面なので、立てておいても安定が良い。不安なときは、弱めの両面テープなどで軽く壁に固定しておけば良いだろう。
なお、本体を縦方向にしたほうが、床を効果的に照らしてくれる。だたし、本体を縦方向にすると、センサーの感知範囲が少し狭くなるようだ。同じシリーズで単三電池を使うASL-030と比べても、センサーの反応範囲は少し狭いので、できるだけ人が歩いてくる方向にセンサーを向けるなどの工夫が欠かせない。
防災用品にもなる実用性
ASL-050は、LEDが明るいので、食卓に立てればランタン代わりとしても十分に使える。2~3畳ほどのスペースなら実用になるし、とりあえず家具の配置が分かるという程度であれば、6畳ぐらいまでは役に立つ。
また、単二電池を使用しているだけに、とりあえず丸一日は点灯しっぱなしで持つ。十分な明るさと電池の持ちの良さは非常灯としても実用的だ。
ASL-050は、センサーの感知範囲などは最新の製品には及ばないが、明るさと電池寿命、チューブを使った柔らかい光など、現時点でも優れた特徴を持っている。2千円前後という現在の価格であれば、コストパフォーマンスは十分に高い。非常時に備えた防災用品としても検討候補に入れて良い製品だ。