やじうまミニレビュー
窓を開けて網戸で寝るなら鳴きジャリでセキュリティ!
by 藤山 哲人(2015/9/8 07:00)
まだまだ暑さが残るこの時期。エアコンが苦手というヒトは、窓を全開にして網戸で寝ていることだろう。でもこれ、直接道路に面していない2階ならいいが、1階だと防犯と涼しさがトレードオフになる。そんなときに使いたいのが、アイリスオーヤマの「防犯防草のジャリ」だ。
メーカー名 | アイリスオーヤマ |
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製品名 | 防犯防草のジャリ40L 3色ミックス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,640円 |
この砂利は特殊な砂利なので、その上を歩くと「ジャリ! ジャリ!」と大きな音を立てる。いくら忍足にしても「ジャリ! ジャリ!」。なのでこの砂利をまいた近くには、立ち入りずらいというワケだ。
アナログだけど古い歴史からも効果は保証済みの防犯力!
鳴き砂利は、何百年も前から使われている。お城に続く道や城内、そして中庭など、城内にはそこかしこに砂利がまいてあるのを知っているだろう。これは水はけをよくしたり、道がぬかるまないようにするという目的もあるが、「侵入者をいち早く察知する」という目的もあるそうだ。
つまり忍(シノビ)対策というワケ。お城によっては鳴き砂利に加えて、「鶯張り」といって床を歩くと板がきしみ、まるで小鳥がさえずるように聞こえる防犯装置もあるほどだ。
さてお城の砂利道を歩くと派手に音が立つのは経験からも知っているとおり。自然の砂利でも層を厚くすると大きな音が立つが、紹介する「防犯防草のジャリ」は、お城ほど厚くまかなくても、お城以上に大きな音を立てる。
よく見ると一般的な砂利との違いがよく分かる。左側の普通の砂利には大きな凹凸があり、これが擦れ合って「ゴリゴリ」という音を立てる。しかし防犯砂利は全体の形こそ丸い玉砂利のようだが、細かい穴が無数に開いていて、穴同士が引っかかりこすれあうことで「ジャリジャリ!」と大きな音を立てるのだ。
この穴はまるでスポンジのように石の中まで穴だらけで、普通の砂利と重さを比べると一目瞭然。
今回使ったのは40L1袋だが、玄関にまくにはちょうどいいぐらい(1平方m程度)。半分の20Lだと階段下にまく程度しかないだろう。また60Lあると、アルミサッシ(窓)の下に敷き詰めるのにちょうどいいぐらいだ。
説明によれば、およそ4cmの厚みでまくとあるので、下地が見えなくなる程度にすればいいようだ。もちろんそれ以上厚くまけばさらに大きな音が立ち、防犯効果も高まる。
どうだろう。一般的なジャリは、音はするものの低い周波数で「ゴリゴリ」という音に近い。一方、防犯ジャリの音は周波数が高く、セミの声を掻き消しているように聞こえないだろうか?
そこで音を視覚化したのが次のグラフだ。グラフの横軸は周波数を示し、左側が低い音、右側が高い音(右端は超音波)となっている。また縦軸は音の大きさを示している。緑のラインは無視してほしい。
青い帯状の線が、一般的なジャリの音だが、低い音が中心になっている。防犯ジャリは低い音も一般的なジャリよりも音量が大きい上に、高い周波数の19,600Hzにも山ができている。
つまり「防犯防草のジャリ」を撒いておくと、侵入者がそれを踏むとセミの泣き声のような大きく耳障りな音がでて、ドロボウはビックリ。窓を開けて寝ていようものなら、その音で起こされるという具合だ。
なお防草効果は試すことができなかったが、説明によると雑草の種が土に落ちず、砂利に付着するので発芽せず、雑草の発生を抑えられるというしくみらしい。